航空無線通信士は3次試験までに取得しておいた方が良い?
みなさん、こんにちは!
今日は、「3次試験(入学)前に、航空無線通信士は取得しておいた方が良い?」というテーマでお話しします。
航空特殊無線技士と航空無線通信士のどちらを取ればよいか、取得することのメリット、勉強方法や目安の時間などを説明します。
航空特殊無線技士と航空無線通信士のどちらを取ればよいか
まず、この2つの資格は、飛行機で管制機関と無線交信をするための国家資格です。航空大学校の募集要項では、以下のような記述があります。
はい、この資格がないと退学になってしまいます。訓練で無線の交信をする必要があるので、資格を保有していなければ訓練ができません。
また、宮崎フライト課程では、修了時に事業用操縦士の資格を取得できますが、これには航空無線通信士の資格を保有していることが必須です。
いずれ必ず必要になるということを理解しておいてください。
航空特殊無線技士と航空無線通信士の違い
さて、この2つの違いについてざっくり説明します。
大きな違いは、用途です。
航空特殊無線技士は、航空運送事業以外の航空機の無線設備の操作
航空無線通信士は、航空運送事業で使う航空機の無線設備の操作
という違いがあります。
航空法によると、「航空運送事業」とは、有償で旅客または貨物を運送する、いわゆる商業での航空機の運航事業です。
お金(その他有償と認められるもの)を頂かずに、無償で航空機を運行する場合は、「航空運送事業以外」に分類されます。
例えば、アメリカだと普通にある自家用パイロット(車の代わり)や、カーズ?で出てきた記憶のある農薬散布機の運航とかもこれに当たりますね。
その他の違いは表の通りです。
航空無線通信士を持っておけば、「航空運送事業」と「航空運送事業以外」のどちらでも使うことができます。
航空特殊無線技士の上位互換という位置付けです。
絶対に、航空無線通信士!
さて、どちらを取ろうかと迷っている人もいるでしょうか。
私がおすすめするのは絶対に、航空無線通信士です!
理由は、難易度がそんなに高くないからです。
2週間、毎日2時間ほど時間を確保すれば問題なく合格できると思います。
ただ、一方で保険として航空特殊無線技士も先に受けるのはありです。心配な人はダブル受験を検討してください。
後ほど、使った参考書や勉強のコツを紹介します。
航空無線通信士を取っておくことのメリット
ここまで読んで、宮崎フライト課程までに取ったらいいんでしょと思っている方もいるかもしれません。そんな方に、事前に取っておくことのメリットをお伝えします。
3次試験の面接で本気度をアピール
私は資格を持っておくことで、加点要素にはならないが減点要素になり得ないと思います。資格を持っているから合格とかは絶対にないと思います。マイナスには響かないことがメリットです。
もし持っていなければ、なんか理由があるのかな?と思われます。
募集要項にも事前に取っておくことを推奨するとあるので。
「なんで取っていないの?」に対する回答を私は用意できません、、、
あるとすれば、「次の試験日に申し込んであります」ぐらいでしょうか。
依然、取っておいて損はないです!
入学後もすごく楽になる
入学後は、資格を取ってないと退学になる可能性があるのでヒリヒリします。
また、座学や寮の管理などやることはいっぱいあります。同期でも取得していないまま入学する人は0〜2人くらいです。みんなが遊びに出かけたり、座学の勉強をしている間に無線の勉強するのは時間がもったいないです!
入学後は、「事業用操縦士になるための学科試験」の勉強をしなきゃいけないので、できることはあらかじめやっておきましょう。
勉強方法や勉強時間
ここからは実践編です。取らなきゃいけないことは伝わったかなと思うので、実際に取得する方法をお伝えします。
勉強方法
まず、試験問題は参考書を3周くらいして、暗記しておけば合格点を取ることができます。
もし、きちんと無線工学を理解して、法律も全部覚えて、、、
とすると膨大な時間がかかるでしょう。
なお、そんな人はいないです。
パイロットとして無線を使うだけなので、資格があって、フォネティックコードを覚えている状態であればOKです。
私は、参考書を1冊だけ買って、それを3〜4周しました。それだけです。
フォネティックコードは電車や空き時間によく見ていました。
英語は航空系の英語が出るので、TOEIC高得点者も過去問での対策が必須です。逆にTOEICで高得点が取れていない人も、過去問で対策をすれば十分合格できるのでご安心を。
使った参考書
私が使った参考書は「やさしく学ぶ 航空無線通信士試験」です。
Amazonの評価も4.4と高く、やはり良い参考書なんだと思います。
レビューにも、これだけで良いなどの評価が並んでいます。
私も、この参考書だけです!
1冊で十分合格できるので、この参考書を何周もしてくださいね。
目安の勉強時間
私の場合は、2週間前から参考書を触り始めました。
1日1~2時間ほどでしょうか。フォネティックコードに関してはそれ以外の空き時間で英単語感覚で覚えました。
フォネティックコード以外は、この試験以外では使わないので、理解までしなくて大丈夫です。試験当日に正しい選択肢を解けるレベルで準備しておきましょう。満点も要りません。合格点を取れれば大丈夫。
フォネティックコードはこれからもジャンジャン使うので、暗記必須です。フォネティックコード覚えてないと、無線できないので、ここはしっかり覚えておきましょう。
私のおすすめは、とりあえず参考書を取り寄せて、パラパラっと見て、英語とフォネティックコードだけちょくちょくやっておきましょう。
2週間前から法規と工学をやれば十分なスケジュールだと思います。
この記事を読んだ後の手順
では、実際に資格を取りに行きましょう!
すぐに行動しましょう!年に2回しかないので、先延ばしにすると間に合わなかったり、試験日がもう無かったりします。
免許証の発行にも時間がかかるので、善は急げです。
次の試験日、申込日を確認する
次回の試験日は、こちらのサイトで確認できます。
この記事を執筆している現在(2024/02/12)では、
航空無線通信士
次回実施日:令和6年2月22日(木)
申込日:令和5年12月1日(金)~20日(水)
と、申込日を過ぎているので、次の試験日程には間に合いません。
2024年8月の試験日を待ちましょう。
また、試験日の2ヶ月前から申し込みが始まるようですね。
航空特殊無線技士
次回実施日:令和6年2月 9日(金)
申込日:令和5年12月 1日(金)から20日(水)まで
と、こちらも2月の受験には間に合いませんね。次の2024年6月期に受けることができます。
以上、確認したところ、まだ試験日程は先のようです。
申込日を忘れないように、カレンダーに申込日をブロックしておきましょう。6月上旬に申し込みが開始するようです。
参考書を揃えて、1,2週間前まで寝かせておく
申し込みの済ませる or 申込日を確認したら、参考書を揃えます。
後でいいやと思うと、急にAmazonで頼んで、明後日まで勉強できない、、、となって焦ります。
いつでも勉強できるように、また、英語とフォネティックコードは今日から勉強できるように参考書を買っておくことがおすすめです。
(後で必ず必要になります。)
(再掲しますが、これ1冊で大丈夫です)
法規と工学は2週間前から過去問暗記です!(大きい声では言えません)
講習会には参加しなくていい!
最後に、あんまり大きい声で言えませんが、講習会等は参加しなくて大丈夫です。
無線協会が開催する2週間の養成課程などなどありますが、
私の周りで参加している人は1人も知りません。
でも落ちたらどうしよう、、、
となっている人は、一番早い時期の試験を受けてください。
入学などのタイムリミットがあったり後が無い状態だと、焦ってしまいます。
落ちても大丈夫な時期に試験を受けることで、講習会や養成課程などが頭によぎる心配がなくなります。
これ1冊をしっかりやりこめば大丈夫なのです。時間に余裕を持って取り組んでください。
ここまでをTo Doリストでまとめます。
もう参考書は買いましたね?
6月1日に「無線 申し込む」とカレンダーはブロックしましたね?
英語とフォネティックコードの勉強は軽くやり始めましたね?
2週間前から法規と工学の過去問を暗記しましょうね?
私がお伝えできることは以上です。上記の項目を全てチェックしてから、この記事を閉じて下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました。