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航空大学校受験!〜英語の勉強法〜

みなさん、こんにちは!ソラシベリアンです。

さて、今回は「勉強方法シリーズ 〜英語の勉強法編〜」をお届けしたいと思います。

前回までの記事で、総合(旧 総合Ⅱ)の物理と数学、そして、旧 総合Ⅰ の勉強法について、お話しさせて頂きました。一次試験対策も残すところ、あと英語のみになりました。

あんまり、秘策もないので、ずるずる引っ張らずに結論から言ってしまいますが、
僕は過去問とTOEICの勉強しか、しなかったです!!
ここで、読者の皆さんの50%がバッドボタンを押そうとしました。
#noteにはハートしかない
# 優しいサービス

でも、本当の本当なんです。
「TOEICは900点だけど、航大入試の英語はちんぷんかんぷんです」みたいな人いないと思います笑

英語力を地道に上げて行くしか方法はないんですね。後述しますが、英語の試験内容は、リーディングリスニングです。スピーキングの練習やライティングの特訓は、こと航大入試に関しては、重要でないものになります。

さてさて、前置きはこのくらいにして本題に入りましょう。
この記事では、英語の試験内容・特徴対策方法目安の英語力
の3本柱でお話ししていきたいと思います。

この記事を通して、みなさんの受験が悔いなく終えられることを願っています。

※ 以下の記事に関しましては、年度によって変更・相違があると思いますので、ご注意ください。参考程度にお使いください。


① 試験内容とその特徴

① 出題形式 読解、語彙、熟語、リスニングについて行います。
② 試験時間 90分
③ 配点   100点(総合は250点)

航空大学校HP 令和5年度募集要項より抜粋

英語では、リーディングとリスニングについて試験されるようです。
#TOEICと一緒ですね!
過去問を見ると、配点は、
リーディング:80点
リスニング:20点
の合わせて100点満点のテストになっています。

最初に試験官の指示でリーディングテスト(70分)がスタートします。70分経過したあたりで、リスニングテストが始ります。という流れです。リスニングテストが始まると、リーディングテストには戻れません。
#音声聞かなきゃなので、戻りたくても戻れない笑
#リスニングテストの終了と同時に試験終了

TOEICと違って、時間が足りないということはなく、むしろ余る程でした。時間配分については、拘らずに、安心して落ち着いて取り組むといいと思います。

・詳細な問題構成(リーディング)

英語の過去問をHPから閲覧しようとすると、著作権の関係で見ることができない部分が多いです。なので、ここでは、著作権に関わらない問題構成についてお話しさせて頂きます。

【リーディング・テスト】

Ⅰ:次の(  )に入る最も適当な語句を、1〜4から選び記号で答えよ。
(1問2点×10問)

こちらは、HPでも公開されているので、対策しやすいと思います。TOEICで言うと、Part5と同じような問題構成です。文法や語彙、熟語について幅広く問われます。僕は毎年過去問で、問1〜問8は正解できて、問9は分かったり分からなかった理、問10は100%勘で当たったらラッキーという出来具合でした。
#問10自信もってマークできる人いるんでしょうか

Ⅱ:次の各文章の(  )に入る最も適当な語句を、1〜4から選び記号で答えよ。
(1問3点×10問)
ここから、HPには載っていない部分ですね。ただ、問題構成自体は、TOEICのPart6と同じになっています。あのくらいの文字量の文章が4つ用意されています。2つ穴あきになっている文章が2つと、3つ穴あきになっている文章が2つで、合わせて10個の穴あき(問題)があります。
TOEICのPart6と同じように、
文章の意味が通るように適切な単語を選ぶ(単語の意味が分かれば解ける)問題
イディオムや空欄の後ろの単語に合う前置詞を選ぶ問題
動詞の形(原形・3単現のs・現在進行形・現在完了形・未来形・過去形)を選ぶ問題
品詞(名詞・形容詞・副詞・動詞)を選ぶ問題
などなどの問題があります。英語力がちゃんとある人は、問題なく解けます。

Ⅲ:次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。 (30点)
配点の大きい大問ですね。英文和訳の問題になります。
まず、問題文として、A4の紙1ページ前後の長さの文章があります。航空時事に関する内容がよく取り上げられます。
その文章に3〜4箇所、下線が引いてあります。下線の長さは2行程度(25語前後)が多いようです。その3〜4箇所の下線部を日本語に直していく問題になります。
他の大問は選択問題なのに対し、この大問だけは記述式になっています。
また、配点はまちまちです。配点の基準は、文章の難しさや長さ、部分点の数なのか不明です。#分からんのかい
僕の受けた年度では、
6点×1問、7点×1問、8点×1問、9点×1問の配点でしたが、年度によって違うと思うので、あまり気にしなくていいと思います。
何度も申し上げますが、僕はTOEICの勉強しかしませんでした。記述式だからと言って、余計に怖がる心配はないと思います。

・詳細な問題構成(リスニング)

【リスニング・テスト】

Part Ⅰ 1問1点×10問
リスニングに関しても、普通に英語ができる人はできます。特別な対策がいるものではありませんでした。
#逆に特別な対策がいる英語のテストってあるかな
#あっ、TOEICはめっちゃ早く解く練習した
#何はともあれネイティブの人が受けたら解ける
#そらそうやろ
すみません、長くなりました笑
この大問では、1つの音声(一人喋りだったり会話だったり)に対して、1問です。4択式の問題になっています。No.1〜No.10の10問です。
まず、問題冊子には、
No.1  1: a hotel
    2: an airport
            3: an office
            4: a restaurant 
のように、選択肢が書いてあります(この選択肢は適当に書きました)。
そして、音声(1人喋りや会話)がベラベラベラと流れて、その後、その音声に対する問題(question)が流れます。
問題くらい書いておいてほしいですよね。しかし、そう言うわけにはいきません笑
questionまでちゃんと聞いておかなきゃいけないことに注意しましょう。

Part Ⅱ 1問1点×10問
この大問では、1つの音声(一人喋りだったり会話だったり)に対して、2問答えます。なので、Part Ⅰよりも若干長めの音声(問題文)が全部で5つ流れました。4択式の問題になっていて、No.11〜No.20の10問です。
まず、選択肢は、Part Ⅰと同じように、
No.11  1: a hotel
      2: an airport
              3: an office
              4: a restaurant
と言う選択肢が10個ずらっと並んでいます。
私が受けた年度では、「次の音声を聞いて、No.11とNo.12の問題に答えなさい」みたいな音声(英語だったか、日本語だったか)が流れました。
その後、長めの音声(問題文)がべらべらべらと流れて、Questionが2個流れて、次の問題が始まるまでにマークするという流れでした。
#試験の流れが分かると安心するよね
#長めって言っても、そこまで長いわけじゃないですよ笑

問題構成に関しては、このくらいでしょうか。また、思いついたら追記します!

② 対策方法

ここからは、対策方法をお話ししていきます。
#過去問とTOEICの勉強です

・【過去問】

まずは、過去問で英語のレベルを体感しましょう。とは言っても、著作権の関係で公開されている範囲がリーディングテストの大問 Ⅰ だけなのが悩みです。H26とH27では、リスニングの選択肢も残されています。選択肢の意味が分からないと答えられないと思うので、力試しで意味がわかるか見ておきましょう。

ただ過去問を解くだけでなく、どうしてその解答に至ったのかのロジックがしっかりしていると、再現性が高そうです(本番でも同じくらいの正解率を維持できそうです)。

やっぱり見ておきたいのは、長文の英文和訳の難易度ですよね。1年分だけでも見ておくと難易度が分かって安心できますよね。これに関しては、入手方法について記事の最後でご紹介したいと思います!

・【リーディング・テスト】

Ⅰ:文法・語彙・熟語問題
この大問については、TOEICのPart5のための勉強をしたらいいと思います。単語帳を買うもよし、文法問題集を買うもよし。
ただ、気をつけたいところは、TOEICのためを意識しすぎて、素早く解く力を養うことを目的としない!です。
航大の入試では、時間に余裕があります。TOEICの勉強をする中で、時間をかけてもいいからきちんと確信を持って解答できることを大事にしてほしいと思います。
答えを出すときに、文法や語彙、熟語といった答えとなる理由・理屈を説明できるような英語の勉強をしていきましょう。

Ⅱ:文章の穴埋め
この大問については、TOEICのPart6のための勉強をしたらいいと思います。
TOEICのPart5と同様にイディオムをおさえておくことも重要になります。
TOEICの勉強をする中で、穴埋め部分が正解・不正解だけでなく、文章中の単語や表現で分からないものはないか。あったら、しっかりと覚える。
この繰り返しで段々と力がついていくと思います。
地道ですが、がんばりましょう!

Ⅲ:長文問題の英文和訳
この大問についても、TOEICの勉強をする中で英語の力をつけていけば、特殊な対策をとる必要はないと思います。
僕自身、試験前に「英文和訳の問題集」に手を出そうか迷いましたが、結局しませんでした。その結果、全く後悔していません。
例えば、英文和訳の問題で難しいと感じる部分は、2つほど思い浮かびます。
・単語の意味が分からない
これに関しては、TOEICの問題演習を通して、意味が分からなかった単語が出てきたら、ノートに控えて、覚えていくしかないです。あとは、文章から単語の意味を推測する練習をしたらいいと思います。すぐに解答の日本語文を読まずに、推測する時間を取りましょう。時間はかかりますが、ここの時間を惜しんではいけません。
・文中の "that" や "it" が何を表しているのかが分からない
これは、TOEICのPart7を解いていく中で、ちゃんと分かっていたかを答えを見ながら確認して、力をつけていきましょう。ただ、これに関しては、時間をかけて考えれば分かると思いますので、そこまで意識する必要はないと思います。

・【リスニング・テスト】

TOEICのリスニングパートを使って勉強しましょう。
個人的におすすめなのは、答え合わせが終わった後に、音声と一緒に声に出すとリスニングの力が上がると思います。
あとは、「なんて言っていたか分かったし答えもわかった問題」は良いのですが、「よく分からなかったけど、なんとなく答えがあっていた問題」については印をつけて、後でもう一回聞いてみるなど、めんどくさがらずに復習をすると力がついていきます。
スピードに関しては、TOEICより早いとは感じなかったので、心配する必要はないです。心配な人は、TOEICを1.2倍で再生したりすると安心すると思います笑

さて、対策方法についてお話しさせていただきました。宣言通り、TOEICしかしていないのにこのボリューム感になりました。読んで頂きありがとうございます。

・TOEICの勉強を推す理由

TOEICの勉強(点数アップ)には、「航大の一次試験のため」以外にもメリットが2つあると思います。

1つ目は、パイロットには英語力が必須だからです。普段のATC(管制官とのやりとり)は決まった英語、ほぼ定型文でやりとりします。ここのやりとりは、航空大学校に入学してから、もしくは自社養成の訓練で覚えれば問題ありません。

しかし、緊急時のやりとりでは、定型分ではない英語でやりとりをする場合があります(Youtubeで検索してみて!)。そこでは自前の英語力を発揮しなければなりません。国内線だったら、まだ管制官に日本語が伝わりますが、国際線では日本語が伝わらない場合があるので、英語ができるの越したことはないです!

そして、入試(航大の3次試験の面接)や就活において、TOEICの点数は必ず話題になります。そこで、マイナスの印象を与えないことは大切だと思います。この記事をきっかけに勉強し始めてくれたら、そんな嬉しいことはないです!頑張りましょう!

2つ目は、もしパイロットになれなかった時でも、価値のあるものだからです。パイロットの入り口に立つだけでも、倍率は決して低くないです。『もう、パイロットになれなかったら、なれなかったときだ!』という考えの方もいますし、僕はその考えも素敵だなと思います。

しかし、その一方で、入試への悔いが残らない範囲でリスクヘッジをするべきだと僕は考えています。もしパイロットへの道が閉ざされた場合は、どんな業界に進みたいのか、どんな職種に就きたいのか。そこを考えていたのか、考えていなかったのかでは、次のスタートを切るタイミングが変わってきます。

なんと言っても貴重な20代だと思いますので、僕も含め無駄にしないようにしたいです。だから、もしパイロットになれなかったらどうしようと言うのは考えておかなきゃいけないと思います。その中でTOEICは、就活でも多くの業種から評価されるものなので、点数を上げておくと、有利に進めることができると思います。

③ 目安の英語力

以前、航空会社の自社養成の会社説明会に参加したときに、「TOEIC○点以上という基準はないですが、730点以上を目安にしています。」とおっしゃっていました。

なので、最低730点は取れるようにしておきましょう。

僕の周りで言うと、600点代半ばの人もいれば、800点代後半の人もいて、バラバラです。でも、平均というか、ボリュームゾーンは800点あたりだと感じています。良かったら、参考にしてください。

長くなりましたが、英語の対策方法についてお話しさせて頂きました。苦手な人にとっては、一朝一夕で力のつく教科でないので、後回しにせずに、今日から取り組んでください!応援してます。

私が使っていた参考書等

TOEICの勉強するのは分かったけど、合格したあなたはどんな参考書を使っていたの?と興味を持って頂いているかもしれません。

絶対にこれ!というわけではないですが、参考程度に紹介させて頂きます。

・公式の問題集

まずは、公式の問題集を使いました。リンクのものは現在出ているものの最新版です。私は、大学の図書館にこのような問題集があったので、それを無料で借りて取り組んでいました。ただ、最新版だけは無かったので、泣く泣く買いました(笑)

一冊は持っておいて損はないです!忘れた頃に2回目、3回目と取り組むのがおすすめです。

・TOEIC 990点獲得 最強模試シリーズ

正直、これはかなりおすすめです!
最初にも申し上げましたが、航大入試のためにはTOEICのための勉強というよりも、TOEICを通して英語を勉強して欲しいです。

その上で、この問題集は本当にやってよかったなと思います。
理由は、何よりも難しいことです。個人的には解くスピードを意識せずにじっくり読んでも十分な解きごたえのある問題揃いです。

特に私は、ボキャブラリーや長文が苦手だったので、Part7の問題集を買いました。問題を解いて、その後、解説に載っている単語リストを覚えると英語力がつきます!

私はPart7が苦手だったので、上記の参考書を使いましたが、他のPartごとに出ているので、苦手分野のものを選ぶと良いでしょう。

ぜひ挑戦してみてください!

・単語帳は、キクタン!

私はボキャブラリーに弱さを感じていました。
当時、650点から860点に点数を上げた時に使った単語帳はキクタンのSCORE800というものです。

よく車を運転していたのですが、スマホをカーナビに繋げて、キクタンの音声をよく聞いていました。友達には引かれていました(笑)

単語帳を継続させるコツは、自分が知っている・聞いたことがある単語が1/3以上あることです。全部分からないと飽きてしまうので、自分に合ったレベルを選びましょう!

↑こちらは、600点以上を目指す人向けです。

↑こちらは990点を目指す人向けです。正直、ここまでの難易度の単語は航大入試には不要かなという意見です。

SCORE800を一通り覚えたら、問題ないでしょう!
私はそのレベルでした。

お知らせ

ここまで読んでいただきありがとうございます。最後にお知らせです。
私ソラシベリアンが真心込めて作成した過去問解説が大公開中です。
有料版は英語の長文解説を含んでいます。ここまでコスパがいい過去問解説は他に知りません!ご検討頂けたら幸いです。


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