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航空大学校受験!〜2次試験 【3日前からできること】 編〜

みなさん、こんにちは!ソラシベリアンです。

今回は「航空大学校受験対策シリーズ〜2次試験【3日前からできること】編〜」をお届けしたいと思います。

1次試験(学科試験)を見事に通過した皆さんが次に直面する壁は2次試験(航空身体検査)です。航空身体検査の適合・不適合の基準は法律によって定められています。航空大学校の2次試験も例に漏れず、この基準、もしくはこの基準より厳しく設定された基準で合否を判断します。

独自の基準とは言っても、検査内容は大きく変わりませんので、そこはご安心ください。基準の数値に対して危なげなくクリアすればいいのです。20代前半でギリギリの数値では、これから40年近くクリアし続けることが難しいと判断されてしまうわけですね。

努力で何とかなること・ならないこと

やはり大事なことは、努力で何とかなることならないことをきちんと棲み分けて対策することです。努力ではどうしようもないことを、いくら悩んで、いくら対策しても仕方がないんです。

逆に、努力したら何とかなったのにっていう部分を対策せずにいたら非常に勿体無いです。限られた受験の機会を無駄にしないようにしましょう。

航空身体検査は、生まれつきが100%?

って思ってる方いますよね。確かに、私自身、最初の受験では何の対策もせずに(事前に受診したりせずに)いましたが、通過しました。なので、この考えはあながち間違っていないと思います。

ただ、今回お伝えしたいことは、「航空身体検査には努力次第でより良い数値を出せる項目がいくつかあるよ」ということです。そして、何か対策をして臨むことで、少し心が軽くなるじゃないですか笑
#メンタルを整えるのってバカにできない

この記事を通して、みなさんの受験が悔いなく終えられることを願っています。

では、本題に入りましょう。
#原稿用紙2枚分の前書き

【3日前からできること】
努力やちょっとした練習で対策できることなので、もしかしたら合否にはそれほど影響がないのかもしれません。ただ、スムーズにクリアするに越したことはないので、私自身が練習して良かった・練習しておけば良かったということをお話ししていきたいと思います。


11-2 平衡機能  付録1-2 平衡機能検査

平衡機能に関する練習は、3日前から少しやるだけで全然違います!
先ほど添付した身体検査マニュアル「11-2 平衡機能」の項目です。マニュアルから探すと大変なので、言いたい部分を引用させていただきます。

11-2 平衡機能
  3. 検査方法及び検査上の注意
     3-3 平衡機能障害が疑われる場合には、付録1-2に掲げる検査のうちから必要  
     に応じて行い、評価すること。

引用元:航空身体検査マニュアル

練習できるのは、この「付録1-2に掲げる検査」です。この検査は「平衡機能障害が疑われる場合」とありますが、二次試験では全員が検査します。

実際、私が航空大学校の試験に関係なく身体検査を受けた際には、この検査はありませんでした。

検査項目は5つありましたので、1つずつ見ていきましょう。

1 歩行検査

付録
1-2 平衡機能検査
1 歩行検査
[実施方法] 閉眼して 6m の距離を前進させ、真すぐに歩行した場合に到着すべき
                 点と、実際に到着した点との左右への偏りを測定する。
[判定基準] 前進で 1m 以上左右への偏倚がある場合は、不適合とする。

引用元:航空身体検査マニュアル

歩行検査は、「目を閉じた状態で真っ直ぐ歩けるか」の検査です。これは簡単な方です。

当日は試験官(看護師さん)が「私が受け止めるから、怖がらずに歩いてね!早く歩くと危ないから、普通のスピードでお願い。」と言ってくれました。笑

1人で練習すると危ないので、誰かに見ておいてもらいましょう。

普通に歩けば、1m左右にずれることは無いと思うので変に自分のクセなどを意識しないことがポイントかなと思います。
#参考にならないアドバイスですみません
#ここは書くことがないだけで次以降が読みごたえあります
#最後まで読んでください、お願いします

2 足踏検査

2 足踏検査
[実施方法] 半径 0.5m 及び 1m の 2 個の同心円の中心に両足を揃え起立させ、遮
                 眼のうえ両上肢を前方に伸ばし、50 歩の足踏みをさせる。
                 足踏み中の動揺の有無、終了時の回転角度及び移行距離を測定する。 [判定基準] 90 ゚以上の回転角度、1m 以上の移行距離又は著しい動揺が認められる
                 場合は、不適合とする。

引用元:身体検査マニュアル

足踏検査は、「目を閉じ、両腕を前につき出した状態で、その場で足踏を50歩する検査」です。最初の位置から動かないほど、回転しないほど良いです。

僕はいつも30〜45度くらい右回転して、左前に20〜50cmくらい移動してしまします。

対策方法はシンプルで、まずやってみて自分の癖を知ります。
もし、左に移動してしまいがちなら、若干右に移動することを意識して足踏します。
もし、右回転してしまいがちなら、若干左回転をかけながら足踏します。
この繰り返しで、自分の癖が出ないようにしたらいいと思います。

コツは、足を真っ直ぐ下に下ろすようにすることです。
#人の時間を奪って普通のことを言ってる
#ほんとにすみません笑

あと、当日は3人くらい同時に検査するので、周りの足音が気になります。できるだけ気にしないようにしましょう。笑

3 起立検査 (1)両脚直立検査

3 起立検査
(1) 両脚直立検査
[実施方法] 眼及び閉眼で被検者の両足先を合わせた状態で直立させ、30 秒間身体
                 の平衡状態を観察する。
[判定基準] 開眼時及び閉眼時ともに身体の動揺の少ないこと。

引用元:身体検査マニュアル

この検査は、「30秒直立して、揺れないか」をみます。目を開けた状態と、閉じた状態の計2回行います。

心を落ち着かせて立っていましょう。むずかしくないので大丈夫です。笑
#ほんとにすみません
#次と次の次が練習したい項目なんです
#読み進めてくださいお願いします

3 起立検査 (2) マンテスト (Mann Test)

(2) マンテスト (Mann Test)
[実施方法] 両脚を前後に(矢状面上に)一直線上におき、1 側の脚の足先を他側の脚
     の踵に接して起立させ、両脚を伸ばし、正頭位で正面視させる。この姿
     勢でまず開眼で検査 し、次いで遮眼して 30 秒間観察する。なお、前
     後の足を交替して同様の観察を行 う。
[判定基準] 開眼時及び閉眼時ともに著明な動揺又は転倒のないこと。

引用元:身体検査マニュアル

このマンテストは「両脚を縦に揃えて、直立する」という検査です。目を開けた状態と、閉じた状態の計2回行います。

この検査が僕は苦手です。目を開けてる時は全然大丈夫ですが、目を閉じるとぐらぐら揺れてしまいます。30秒耐えることがなかなか難しいですね。

ただ、僕の場合は練習したらなんとかなりました!!
練習初日は、一番よくて30秒ギリギリくらい。
練習3日目になると、1分くらいは耐えられるようになりました。

コツは、目を閉じている時に、まるで目を開いているときのような景色を目の前に想像することです。
#伝わっていますか?

目を閉じていても、景色が想像できたら安定するんです。
僕は、色んな景色の想像を試してみたのですが、一番安定感のあった景色は
「水平線の上に浮かぶ満月」でした。

特に、水平線がいいのかもしれないです。あと月を見つめているイメージでいると安定します。
#なんだかロマンチストみたい

当日、試験官の方からは、「少しなら両手を開いてバランスをとっていいよ」と言われました。気をつけの状態だと流石に難しいですよね。少し両手を開いていいそうです。

このマンテストが一番喋りたかった部分です。
#サビが終わりました

4 遮眼書字検査

4 遮眼書字検査
[実施方法] 頭、躯を正面に向け、正しい姿勢で椅子にかけさせ(躯のいかなる部分
     もよりかかったり、触れさせてはならない。)、鉛筆を持たせ、まず、
     開眼のまま文字(自分 の氏名がよい。)を 3cm ないし 5cm 平方の大き
     さで縦書きさせる。次に、遮眼し、 開眼時と同じ文字を書かせる。
[判定基準] 左右 10 ゚以上の偏書が毎回認められる場合又は各文字に著しい不均整が
     認められる 場合は不適合とする。

引用元:身体検査マニュアル

これは「目を開けて『あいうえお』を書き、目を閉じて同じように『あいうえお』と書く検査」です。
#航空大学校は『あいうえお』でした
#ひらがなだったようなカタカナだったような

僕は2回受験したことがあるのですが、目を閉じた状態で書いた回数が違いました。
最初は、目を閉じて3回書きました。
2年目は、目を閉じて1回書きました。

そうです。きっと1年はボロボロだったんです。4、5人で検査するのですが、3回目は僕しか書いてませんでした笑
#鉛筆が紙からはみ出して机に行ったのを感じました
#「あかん」ってなりました

しかし、安心してください!
3回書いても身体検査Aを通過できました。

おそらく、これら5つのテストを総合的に見ているんだと思います。
なので、1つ失敗しても気にしないことが大事ですね。
以上、平衡機能検査についてでした。


深視力

平衡機能とは別の項目で、これも少しは練習が力になると考えるのが、「深視力」検査です。深視力は、なんとなく聞いたことあるし、やり方もだいたい分かると思います。しかし、案外初めての経験ではないでしょうか。
#僕は航大受験で初めて深視力を検査しました

検査方法を、航空身体検査マニュアルから抜粋して見てみましょう。

10-4 両眼視機能
    3.検査方法及び検査上の注意
    [第1種]
    3-2 左右眼の屈折度に2ジオプトリー以上の差異があるものを不同視とし、深視    
           力検査(二杆法又は三杆法)を実施すること。
    4.評価上の注意
    4-2 不同視を呈するものについて、深視力が正常である場合は、適合とする。
            深視力検査(二杆法又は三杆法)の正常範囲は、次のとおりとする。
                   二杆法の場合は、5回平均値が30mm 以内のもの
                   三杆法の場合は、5回平均値が20mm 以内のもの

引用元:身体検査マニュアル

身体検査マニュアルの中から深視力検査に関するものを抜粋しました。
まず、深視力検査は不同視(左右眼の屈折度に2ジオプトリー以上の差異があるもの)の人だけがやるように読み取れる記述になっていますね。

しかし、航大の2次試験では全員が検査していました。また、受験とは別で航空身体検査を受けた際にも、深視力の検査をされました(僕は左右眼の屈折度が全く同じです)。今後もずっとやっていくのかもしれないですね。

2次試験での深視力の実態

2次試験では、三杆法が採用されています。なので、「5回平均値が20mm 以内のもの」が正常範囲になります。もしやり方がわからない人は、この動画がわかりやすいですよ。

動画を見たら、「前後してるの分かるし、できそう!」って思いますよね。これが、意外と難しいんですよ。
そして、2次試験では、何回か挑戦させてくれます。笑
なんでですかね?やっぱり慣れとかが関係するからでしょうか。

ちなみに僕の場合は、
1回目の受験:一発合格(深視力楽勝じゃんって思いました)
2回目の受験:4,5回目くらいで合格(毎回ちょっと早めに言っちゃってました)
別で航空身体検査:一発合格
という感じで、調子が良い悪いがありました。
受験の時は、「できくて焦って、焦ると早く言っちゃって、できなくなってさらに焦る」という悪循環に陥りました。
みなさんは悪循環に陥らないように気をつけてください。

また、「2回目の受験は4,5回目くらいで合格」とありますが、結果的に2次試験は通過できました。なので、必ずしも何回もしたから不利というわけではないようです(少ないに越したことはないと思いますが)。

深視力は、難しいけどコツを知れば、今よりかはできるようになると思います!
なので、上の動画を見て練習してください!

僕の深視力の乗り越え方

ちなみに、僕が深視力検査でやってることを紹介すると、
「3本の間に三角形を想像する」です。

図のように、3本の間に三角形を想像します。そして、真ん中の棒が前後に動くと、三角形の形も変化します。

そうして三角形が直線になる(潰れる)タイミングで、真ん中の棒が横の棒と並びます。

僕はこの方法で、深視力を乗り越えてます!
みなさんの助けになれば幸いです。

最後に

今回は、2次試験の3日前からでも対策できること(もっと前からやったら、なお良い笑)を記事にしました。短期間で対策できるので、試験結果に大きな影響を与えないかもしれませんが、順調にパスするに越したことはないので、ぜひ練習してみてください。

また他に思い出したら、記事にしようと思います。

次の記事は、2次試験の3ヶ月前から対策できることをテーマにしようと思います。もし良ければ読んであげて欲しいです笑

みなさんの受験が悔いなく終えられることを願っています。


お知らせ

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ソラシベリアンは、一次試験の数学・物理・英語の解説をしております!無料版と有料版があります。もし、無料版で気に入っていただけたら有料版を購入してもらえたら、これ以上幸せなことはありません。まずは無料版をお試しください。


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