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Earth241012の世界〜甘味喫茶、若竹

・練乳がいっぱい入ってるパン(「シロヤ」のサニーパン)by小林創さん
・開演ギリギリになってでも食べたい豚骨ラーメン「一平」(新しい方じゃない方)by小池龍平さん
・予約の取れない「田舎庵」by🎹
・小倉に到着したらメンバーを放ってでも食べに行く「若竹」。なお「若竹」で頼んで良いのは”釜焼きうどんと焼き飯セット”のみ。by🎹
・演者に用意された全国区の有名料亭の豪華楽屋弁当よりも、スタッフさん向けに用意されていた”かしわ飯弁当”の方が食べたかったby🎹

以上が2時間半強の中で2組のアーティストが語った小倉(福岡)食情報でございます。さらには事前にThreadsで🎹さまが不意に呟いた「湖月堂」の”ぎおん太鼓”も含めまして、特に下調べしなくても、勝手に食の情報が向こうからやってくる街、小倉。すんごいとこです。

そのすんごさが音楽にまで波及し、街中でフリーライブをお届けするという、なんともサービス精神がすぎるジャズフェス『KITAKYU JAZZ STREET』。昨年WONKが出演した時、先生のピアノが不調に見舞われ、場を繋ぐために小倉漫談を繰り広げたことが昨日のことのように思い出されます。小倉を愛し小倉に歓迎されている男、江﨑文武、一年ぶりのご帰還であります。今年は有料のホールLIVE、かつアン・サリーさんとの2マンにパワーアップ!

舞台袖に収まりきらず、若干ステージにはみ出ている”社長の神殿”が気になりつつも、まずはアン・サリーさんを楽しみます。社長の「おかえりの唄」でfeaturing されてるので、歌声を聴くと「本物だー!!」と耳が大喜び。「かぞくのじかん」では、じわじわと涙が。最後の最後に悲痛な心の叫びが込められていて、曲調の柔らかさとはうらはらに、凄いパワーのある曲でした…そんな素敵な歌声を持つアン・サリーさんですが、一言喋りだすと口達者&ドS。サポートのお二人がリハ終わりに買ったり食べたりしたものを、延々とイジってらっしゃいました。ここで登場したしたのが冒頭の”サニーパン”と「一平」でございます。ラーメンは諦めたのですが、”サニーパン”は気になりすぎて、翌日、帰りの新幹線の予約を遅らせてでも買いに並びました。パンなのにまるでミルク煎餅を食べてるかのような練乳まみれ。”サニーパン”、めっちゃ美味しかったですっ!



転換が20分とアナウンスされ、えらい短いなと思ったら、上手・下手の両神殿がコロコロのついた台に乗せられて登場。どちらもかなり高さがあって、威圧感増しましです。まるで、筋骨隆々と怒気を発している、東大寺南大門の阿形と吽形の様相。国宝です。最高です。

🎹エレピ+シンセ、奥になんらかの機材を置いた台。まるで歌唱するかのようにセッティングされたマイク。歌う?(歌わない)
🎤有線スタンドマイク+台に置かれたエフェクター
🎸空中浮遊ベース+ギター+シンベ+PCの「井上幹・基本パック」。そして、角度調整機構付きスタンドマイク。歌う?(歌わない)本日も御自らPCを調整されてました。スタッフさんとやりとりする声が客席に届くくらいの熱の入りよう。あのPCも凄まじいデータが収納されてますので、国宝認定しましょう。南大門の奥に鎮座ってことは…盧舎那仏坐像ですね。我々の心の平安が保たれているのも、このPCのおかげです。ありがたいなぁ。
🥁2スネア+でっかいシンバルまみれ+クラップ。スパイラルなし。久しぶりにaudio-technicaのヘッドホン。音的には同期なしが好みですが、ヘッドホンを装着し、音に入り込んだ荒田洸のドラミングほど神々しいものはない。



楽器陣が登場。スタートはギターを調整する幹さん待ちに。静けさのなか、シャランシャランとアンプを通さず弦を弾く音だけが聴こえてくる。それを眺めてるだけでも楽しいんでずっと続けてもらっても良かったんですが、そうもいきません。この後、とんでもない飛び道具が控えていたのです。

Introductionがスタートし、美しい音色が会場に響きわたる。満を持して、フロントマン登場。

ところが!
なんと!
目にも止まらぬチャラさで!
あろうことか!
いきなり!

投げkissをぶちかましてくるフロントマン!!!

ぅえぇぇぇぇぇぇ〜っ!?
ど、ど、ど、どうしましたか?
登場してまだ2秒ですよ?
早くない?
そもそも普段、そんなことしなくない???

そんじょそこらの投げkissじゃありません。人差し指と中指で繰り出される”チャラ投げkiss”であります。その2本の指を唇に当てるのは、世界広しといえど孫悟空と長塚健斗くらいじゃなかろうか。去年は日帰りで味わえなかった九州飯、今回は泊まれるということで、堪能できる嬉しさが隠しきれない、ワンパク食いしん坊イケメンでした。

登場の様子を袖から撮影されてたマネさんも、これには衝撃を受けたのでしょうか。終演後、至急共有案件として、速やかに公式から全世界に配信されました。毎度お馴染みではありますが、本編が始まる前にチケット代+遠征費用の元が取れてしもたばい。

LIVE後、「昨年のステージを見て良かったから今年はチケットを買って見にきた」って方のポストをいくつか見かけました。これぞ、フリーステージの、フェスの醍醐味ですよね。そういう方々に向けて、さらにセトリが公開されればディグり易いのかなと思うんですが、心配御無用。11月13日に出るニューアルバム『Shades of』を聴けば、それがセトリと言っても過言ではないほどの新曲祭り。完全初披露も1曲ありまして、長塚さんの歌唱スタイルがまた一段と拡張されておりました。あのお方、拡張スロットはあと何個搭載されてるんでしょうか。恐ろしい男。トラックはレイドバックばしばしで、かなり良き雰囲気でありましたよ。

と言うわけで、記憶を順不同に
(1,2曲目とラストは確実です)

Life Like This
Orange Mug
Fleeting Fantasy
Passione
Pieces
Here I Am
新曲(金沢でお披露目の熱量高いやつ)
新曲(金沢でお披露目のピアノ曲)
新曲(初披露曲)
新曲(神々しいやつ)
新曲(どうかしてるやつ)
FLOWERS

多分こんなもんだったかと。既存のアルバムに収録済みなの「Orange Mug」だけだったんじゃないでしょうか。実質、今日がツアー初日と言っても過言ではないくらいの勢いです。”サグラダ・ファミリア”リリースに向けて、エンジンがかかってきてますね。あぁ、本当にアルバムが出るんだな…どっぷり浸かった状態でフルアルバムのリリースを迎えるの初めてなんで、ドキドキしております…



記憶の断片たち

幹さん
・モスグリーンのセットアップ。ボトムスがブーツカットになってて、生地の色味とのバランスが素敵すぎた。
・今日はベースの鳴りがめちゃくちゃ大きくて最高。もちろんサポートメンバーがいた方が表現の幅が広がるんだろうけど、幹さんの音がしっかり聴こえてくる4人だけの演奏、大好き。
・ギターを弾き終わった後、丁寧にピックを台に置くのが可愛かった。そのピック、たまには客席に投げてもろても良いですよ。
・セッションだったかな、スラップ?チョッパー?ぽく弾いてて珍しいと思った。普段からやってましたっけ?

社長
・左手に配置されたエメラルドグリーンのスネアがテンションばちばち高めのチューニングだった。ぱりっっっぱりな音が最高にかっこよし。
・どの曲か忘れたのですが、同じフレーズをリムショットにしてみたり、普通に叩いてみたり、色々試していて面白かった。
・どうかしてる曲は今日も元気にどうかしていたのですが、クライマックスのまっ最中に左のスティックを普通持ち⇄トラディショナル持ち、何回も往復していて、あの方の手のひらはどないなってんねんと驚くなど。よくすっぽ抜けないな。
・文武氏がご機嫌で小倉飯談義をしていても、うつむいたまま全く参加せず。通常運転。
・終演後、いつもの如くアンニュイな感じで舞台袖に消えていくかと思いきや、急にくるっと客席を振り返って、深々と頭を下げてた!!!うわぉ!長塚さんといい社長といい、今日はどうしましたか?やっぱり小倉飯か?小倉飯があなた達をそうさせるのか?
・イベントMCの椎葉ゆうさんが、クロージングの挨拶で「荒田さんが鬼神のようだった。後ろに火焔が見えた」とおっしゃってた。不動明王(国宝)ってことですね。やっぱ武神に例えたくなっちゃいますよねー。わかるー。

シロツカさん
・今日はなんと言ってもPassione。いきなりストリングスから入るバージョンで社長のコーラスが全くなかったので、熱帯夜のごとく纏わりつく灼熱セルフコーラス&スキャットてんこ盛り。入り込むあまり、歌いながら片足が浮き上がってました。長塚さんって踵でリズムを取ることはあっても、地面から足を完全に浮かせるイメージがなかったので、その姿にぶち上がってしまうなど。そして何度も上を見上げるその瞳の、何度も力強く天をさすその指の、なんと雄々しく美しいことよ。
・セッション曲、楽器陣に全く怯まない完全無欠なスキャットを編み出しておられました。新宿の時みたく真ん中を突き抜けるというよりは、声も楽器の一部と言わんばかりに、どうかしてる他の音たちと見事に調和する道を発見されたようです。

本日の主役
・殺し屋目線はそこまで発動せず。概ねにこやかにされてました。セッションは熱量高め。良き。
・めっきりMCをしなくなったWONKさんですが、本日は小倉漫談が炸裂。今日はこれを聞くために遠路はるばる来たと言ってもいい。手に持たなくてもいい位置にマイクがセッティングされていたのですが、思わず手元に手繰り寄せて熱く語ります。ちょっと長さが足りてなくてスタンドが傾いててもお構いなしです。ところが、あまりにも小倉飯への偏愛が過ぎまして、どんどんと引いていくメンバーの顔が忘れられません。食の話なのに唖然としている長塚さんの姿は貴重です。(唯一、「田舎庵」の予約が取れなかったという、非常に残念なお知らせが発表された時だけ、無類の鰻好きイケメンは「うぉぉぉいーっ、どーなってんだよっ💢」とマイクも通さず地声で荒ぶってた)それに反し、スポンサーさんなど、地元の方がおられたのでしょうか、どっと沸く客席中段。中でも、”かしわ飯弁当”ネタのウケがすごかったです。そういうところ、先生は的確に押さえてきますよね。人の心を掴むのが上手いお方です。きっとそう遠くない将来、小倉フード親善大使に就任されること、間違いなし。


追記
新幹線を遅らせたのは、”サニーパン”を買いたかったのはもちろんですが、本命は「若竹」さんの”釜焼きうどんと焼き飯セット”を食すためでありました。お店に到着する前からあたりに漂う出汁の香りがたまりません。まごうことなき『神の食べ物』でありましたが、他のメニューも全部死ぬほど美味しそうでしたよ。文武先生が勝手にそういう縛りプレイをされてるだけであって、全メニュー制覇する価値のある、素晴らしいお店でございます。

甘味喫茶です

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