Earth231014の世界〜1st “やっぱり、どうかしている”
当日は行きの電車の中から気持ちが昂る。理由の一つが、新グッズ。6月のBillboardでは10周年波形Tが瞬殺だったので、この日から発売のロゴワッペンがゲトれるかどうかが心配で。しかもBillboardのシステムが変更になったので、S指定を持っていても入場が優先されない…なかなかの緊張感。入場早々に長蛇の列になってましたが、コラボメニューが無かったので心置きなく並び、無事ゲトりました。
今回は席種設定も変更になってて、LAB先行のS指定で文武氏側サイド席の一段高いところに。WONKでサイドは初めてだったんでどうかなぁと思ってたんですが、これがなかなかどうして、良きお席でしたよ。
ステージにメンバー&サポメン全8名登場。文武先生はグランドピアノ一本。衣装はクロタケ。着座する時にフワッとジャケットの裾を正す。あー…ソロライブの時と同じ仕草だ。ふっと、あの夏に気持ちが戻ってしまう。俊太郎さん&苑子さんを従えて、がっちり「文武トリオ」の様相。幹さんはウッベ一本で文武トリオ寄り。そして遠いからはっきりしないけど、社長のスパイラルが!ない?!
ぶわぁぁぁん、と、弦チームの音出しが聴こえてきて荘厳な雰囲気が漂い始める。今回は文武トリオ率いる、しっとり系の聴かせるセットなんだろうな…大人な夜になりそう。
と思いきや!
なんと!
1曲目!
Gather Round!!!!!
いーーーーーやーーーーーっっつつ
そんな事ある?この編成で2023年の今、ギャザランから始まるなんて世界線あります!?日頃からあらゆる妄想の中で生きている私ですら思いつかない世界だわ。しかもあのチャラい雰囲気(褒めてます。2023年限定で言うとこの曲のMVを世界で1番再生してるのは私だと言い切れるくらいこのチャラさに惚れてる)が弦によってドラマティックにメタモルフォーゼ!早くも1曲目から1st/2nd合わせてチケット代の元が取れました。今日も実質無料LIVE。WONKは慈善事業団体なのかな。
2曲目!
1914!!!
あー、あかんわ。これはあかんわ。
私が偏愛する「変態拍三兄弟」の長男坊だ。もう、今日は最後まで心臓が持たないかもしれない…
この曲、音源でもアウトロが狂気の沙汰ですが、それをですね、どうかしている荒田洸がですね、この大編成で臨むとですね、もうね、訳がわからない。
ダッ ダッ ダッ ダッ
ってのを4回ほど繰り返しますよね。
この間の取り方を弊社社長が4回とも他のセクションにばちばちに喧嘩を売りに行っていて、超絶おかしい。涼しい顔してついていけるサポメンもおかしい。どうかしている。
3曲目、h.v.c
この曲は生で聴くことないかもなーって考えてたから衝撃。ゲーム音がピョコピョコいってたとこが美しく弦に置き換わってて、これぞWONKの真骨頂、セルフ換骨奪胎。10周年を強く意識している気配がビシビシと感じられます。
※ここまでの3曲のイメージが強烈すぎて、以下、記憶が順不同です。MCは脚色あり。雰囲気重視。
MC
長塚:今日はたくさん喋って良いって言われた。けど、何喋ったらいいかわかんない。10周年という事で新旧織り交ぜてお送りしまっす!よろしくっ!
ジャックナイフ文武:この後、幹さんのしっとりしたソロなのにここでMC?この雰囲気でソロに行けますか、幹さん?
ダマスカスナイフ幹:無理
ここで幹さん&文武氏から再度、今回のセトリの趣旨(10年間の間に増えたお友達とともに、これまでの楽曲を新解釈して披露する、ヤツ)説明。それを聞いて10年に思いを馳せ、1人うるっと来る長塚さん。そこから先日ブルーノートプレイスで幹さんから詰められた「健斗は恥ずかしい実体験を歌詞にしがち問題」について、文武氏からも詰められるというサービスタイム発生。「この前のDuoライブでぇ…」って幹さんが言い出したところで「その話はやめろ…」と言わんばかりに落ち込む長塚さん。Billboardで堂々とBlueNoteの話をしだす幹さんに「競合他社の話をしますねぇ」と冷静に突っ込む文武氏。最近MC少な目だったから、至福の時間。
ジャックナイフ文武:じゃぁ、「Gather Round」はどんな恋の歌なんですか?
サンドバッグ長塚:恋じゃねえ!みんなでパーリィの歌や!
ジャックナイフ文武:じゃあ「1914」はどんな恋…
サンドバッグ長塚:全然恋じゃねえ!”Darkness”って歌ってるんだから、恋じゃねえ!
10年間で荒田も歌うようになったと、文武氏。ここで、ご本人からこれからも歌っていく的な発言あり!絶賛制作中のアルバムに入りますか?どうですか?期待して良いですかぁぁぁ!
いつまでたっても幹さんが集中できないので「暗くしてもろて」と照明の力を借りて強制的に先に進むことに。めちゃくちゃびっくりするくらいの激しいウッベソロ。弦が千切れるかと思った…
文武ソロ。もうソロコンの空気です。左に視線をやりつつ感情を高める文武スタイル。場の支配力が唯一無二。ちなみに本日の髪型はうなじすっきりミジタケさん。この髪型、びっくりするくらい若く見える…好き。
荒田ソロ。ここで、文武氏側サイド席の最大の利点が発揮されます。荒田氏は喧嘩スタイルの際、相手の方をまっすぐ見据えます。そのご尊顔の一部始終が全て見える!これはエグい!ソロタイムのはずなのに、最初っから文武氏側に向かってバチバチな視線がガッツリくる。なんでそんなにバチバチなんだろう、てか、誰と戦ってるん?とパニックになっていたところ、答えが判明します。弦チームが演奏に入り始めたのです。
ゲストプレイヤーに対してですね、入りの喧嘩をしてた訳です(私の妄想ですよ)。こっちはこれだけのものを提示しましたよ。さぁ、あなた達はどっから入ってくるおつもりですか?ってなもんです(私の誇大妄想ですよ)。
荒田洸は、やっぱりどうかしている
ちなみに社長爆叩き中、チェアーに左手をつき、足を組み、完全に傍観モードに入る文武氏。そうそう、荒田ソロ中はこういうスタンスで良いんですよと、池上のとき社長にずっとついて行こうとしていたギタリスト長塚さんに言ってあげたい…
佳境に入ってきて、「Mad Puppet」
いやーこれ、座りながら聴くの無理なんですけど…
立たせてもらえませんか?縦ノリしたいんやーっ!
本編ラストは「Passione」。同期少なめ、生弦のPassioneのエモさたるよ。導入の荒田コーラスは無いけど、オートチューン合いの手はふんだんにありまして、これには荒田オタもにっこり。
本編は他に新曲Fleeting Fantasy 、Butterflies あたりをやったかと。Butterfliesもですね、シンベをブォンブォン言わせてた部分がストリングスに置き換わってて、映画のサントラみたい。この曲は今年何回も聴いたけど、毎回違ってて面白い。ちなみにBNPの時みたいな激熱スキャットは無し。
あと「EYES」もやったんですけど、「うぉーーーーっ!キターーーーーっ」って体中の血が沸点を超えてしまってあんまり記憶に無い…もちろん音源ともアコースティック版とも違う、最高のEYESだったことは確かです。私の宝物であるところのEYESは、いつだって最高🤟
アンコールは4人だけで登場。
WONKの生き字引・文武氏主導で、「顔合わせの時から全員遅刻してきた→結成後もオリジナル曲を作らず時間だけが経っていった→有能なリーダーがこれではいかんとLIVEを設定した→それでも当日の朝まで曲はできなかった」という、おなじみWONK古典話。この時のLINEを遡ると、驚くことにこの時1番なんとかしないととスケジュール管理に動いていたのが長塚さんだったという衝撃の事実が。あまりにも誰も何もやらなかったらやるけど、普段はやる人が居るから良いかなぁ〜ってなるらしい。
と、いうわけで、なんとかかんとかLIVE直前に出来上がった最初のオリジナル曲をやります。
「Feelin’ You」
アウトロで荒田氏がニヤニヤし始める。見えなかったけど絶対幹さんも同じ表情してたと思われ。おもむろにマイクを左手に取る文武氏。もう一度確認しますと、「Feelin’ You」のアウトロ中です。つまりピアノ、左手もバリバリ弾いてます。マイクを持ちながら弾いてるんです。
江﨑文武も、どうかしている。
でも、これは仕方がない。池上くらいから始まった「長塚さんはギリギリまで大事なZeppの宣伝をし忘れる」問題が今日も発動したんです。絶対言わなきゃダメだよって、みんなから念を押されてるはずなんです。軽井沢では演奏が止まりかけるくらいまで言わなかった長塚さん。今回はなんとか文武氏が左手の演奏を止める状況にならずに済むタイミングで言う事ができましたよ。よくできました。
今回、長塚さんの表情が見にくいかなと思ったサイド席だったんですけど、常に文武トリオにアルカイックスマイルを向けておられてまして、大満足。これは間奏中に気持ちを高めるためなのか、いつもと違う雰囲気を楽しんでいるからなのか、慣れてないだろうゲストに対しての長塚さんの優しさからなのか。
個人的には「長塚さんの優しさ」説を推しております。長塚さんってあらゆる事象にソフトに合わせてくれる、ビーズクッションのような人だからなぁ。
…と思ってたんですけどね。
2ndで、あの姿を目撃するまでは
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