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勉強する意味ってなんだろう
自分が元々ある得意なこと、やりたいこと、好きなこと、何かしらあるのではないかと思う。
私はそういう才能が何もない人間だった。学生時代は文章力を褒められたことはあまりなく、部活でも大して腕は上がらず日々苦痛だった。こんなことをしている暇があったらもっと勉強してもっと良い大学を目指した方が良いのではないかと思っていた。
私にとっての取柄は、別に東大や早慶に行けるほどの実力もなかったくせに、『勉強』だった。コツコツ毎日勉強するのが、私は嫌いでなかった。ただ別に好きだったというわけでもなく、第一志望に受かっても入学してみたら思っていたような勉強ができず、『将来に何の役に立つのだろう?』という疑念を抱いた。
だから私は、労働環境論を学ぶゼミに三年間所属していたのだ。日々課題をやりつつ、日本企業の労働環境がどういうものかを考えた。日本の三大雇用慣行である『終身雇用』『年功賃金』『企業別組合』が崩れ始めている話や、性別による雇用格差問題や、長時間労働問題など、様々なことを学んだ。
教授が事あるごとに言っていた。
「大学なんかに行って高い学費を払うより、僕は子どもをラーメン屋とか寿司屋で修行させた方がいいと思っている」
当時から私は、その言葉に疑念を持っていた。だって教授は、大学に行って大学院まで出て、教授になっているではないかと。
私だって、もっと勉強したいことがあったら教授とか学者になりたかった。理系の人間だったらシステムエンジニアとか医者とか研究者とかになりたかった。貴方みたいに日々本をたくさん読んで論文を書いて、ゼミで生徒に慕われるような人になりたかった。
教授は事あるごとに言っていた。
「僕はよく企業に行って現状調査をしてるんだけど、採用やってる人に聞くとね、最近は就職セミナーとか色々ちゃんと大学がやり始めたから、皆似たようなことを言うようになって個性がなくなっちゃったんだよ。特にうちの大学は、前は個性豊かだったのに、生徒がみんなキンタロー飴になってると言われてるんだよ」
キンタロー飴は、どこを切っても同じ柄が出てくる長い棒状の飴だ。
ねえ教授、今の私をあなたはどう思いますか?TOEICで785点を取った、日商簿記二級を持ってる、そう言ったら貴方は「それなら結構いけるんじゃない?」と言っていましたね。あの時本当は経理を目指そうとしていました。でも経理はどこも受かりませんでした。面接に行けても、うまく話せませんでした。
今、私は無職です。システムエンジニアになろうとしました。でも駄目でした。私はどこに行っても、国語や英語しかできないのです。英語だって、あんまり話せないのです。それでも英語を今勉強しているのは、私の取柄の一つだったからです。
涙もろくなりました。書きながら涙が溢れてきます。でも勝手に出てくるのです。なりたい自分には、なかなかなれません。
ブログも、なかなか伸びません。最近、文章を褒められるようになりました。でも、お金は貰えません。
人並みに働いて、お金を稼ぎたいです。ただそれだけです。本当はやりたいことをやりたいです。絵を描いたり文章を書いたりしたいです。でもそれでは生きていけません。
だからまた私はあの頃のように我慢をするから、ただ、人並みにお金を稼ぎたいです。
発達障害と診断されました。でも、私も、人なのです。
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🌼これを読んだあなたへ…
〇「【新卒・第二新卒向け】教授に正社員になったほうがいいといわれ続けた私があの頃知りたかったこと」
〇「文筆家になるという夢」
🐰この記事に関連した曲
「明日いきなり隕石落ちないかな」なんて思えるくらい、未来なんて捨ててるけど、「明日いきなり隕石落ちないかな」なんて思えるくらいには未来を期待してる。
コメント欄にあったこの言葉が、心に浸透して離れなかった。
明日もいつか過去のことになる。
そんなすぐに割り切れたりしないけど。
明日が終わり、次の明日が来る。
今日の予定は、なんて僕は意外と冷静だ。
最後の歌詞が、青谷さんのエールだと思っている。
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