【回顧録】韓国交換学生生活、病みすぎた話②韓国人の教授にブチギレられた
①もみてね
2022年の私の韓国 交換学生生活、病みすぎた話②
韓国古代史の教授に公開お説教食らった話
忘れられない授業がある。
それは留学生活がスタートした春学期、
どんな授業をとればいいかわからずとりあえず聴いてみようかな、
くらいで申請した韓国古代史だ
どの授業も必ず初回はOT(オリエンテーション)があり、
そこで授業の説明を受けることができる
受講申請した後でもOTの週は申請をし直すことができるので、「あわなきゃやめとこか~」と軽い考えでOTに参加した
今なら軽い考えで、といえるが、当時は死ぬほど緊張していた
(だってどんな授業かわかんないから・・・)
初回授業だけオンライン(ズーム)で実施されるため、
画面にはおよそ50人ほどの学生が映し出された
生粋のINFPの私は、
zoom上で一人だけ名前が長すぎて明らかに目立つことすら苦しかった
(誰も気にしていないかもしれないけど)
授業が始まり、
みるからに儒教思想が染みついてそうなおじいさん(以下クソジジイ)が
自己紹介を始めた。
その教授はどうやら東大をでていて、
日本語が堪能なようだった
(いや知っていて受講申請したけどね、だって日本語出来る方が日本人にやさしいかなと思って・・・)
そして自分のこれまでの研究成果?的なものを発表しだして、
私はいよいよ、
「(これは・・・やばいかもしれん・・・)」
と察しだした
自分の功績と偉大さを一通り語ったクソジジイは
その後一人ひとり学生の名前を呼び始めた
(く・・・苦行すぎる・・・!ただでさえ目立ちたくないのに名前なんて呼ばれたらすぐに日本人とばれるじゃないか・・!)
そう思ったのも束の間、
私の名前を呼んだ教授はいきなり日本語で話し始めた
教授「日本のどこからきたんですか??」
一斉にオンラインの画面越しで50人近くが私を見ていることが分かった
(間違いない、絶対に見ていた)
「神奈川から来ました・・・」
教授「いまどこにすんでるんですか?」
「シェアハウスです・・」
といった感じでよくわからない身辺調査を大衆の面前でなぜか日本語でされた
間違いなく、クソジジイの日本語力を披露する場に使われたのだ
クソジジイは自慢の日本語を披露できて満足したのか、ご機嫌な様子で授業の説明を始めた
既に疲労感MAXの私は
ただでさえよくわからない韓国語に加えて古代史という二重苦で対して内容なんて頭に入っていなかった
(日本では哲学科専攻で建国大学では政治外交学科所属だったのになぜ韓国古代史を受講しようとしたのか、私の頭もたいがいイカれている)
早く終わんね~かな~と時刻表とにらめっこしていた私に、
突然クソジジイが質問を投げかけてきた(韓国語で)
それは古代の「墓」の写真であった(前方後円墳)
とりあえず私はその場ですぐ
「墓 韓国語」
とググり、「墓です・・・(韓国語)」と答えた
その後クソジジイはさらに
「これはどういう墓ですか?(韓国語)」と追い打ちをかけてきた
(知るわけもねえだろ!!!!こちとら哲学科じゃ!!!)と叫びたい気持ちを抑えて、私はとりあえず一旦悩むそぶりを見せた
するとクソジジイは私が韓国語を理解していないと判断し、
日本語で(ここ大事)再度聞き返してきた
なので私は
「わかりません・・(日本語)」と回答すると
クソジジイは突如として大声でブチギレてきたのだ
(以下すべて韓国語)
「ここは韓国で、韓国に来ているのに日本語を何で話すんだ!!
韓国に来ているんだから韓国語で話さなきゃダメだろ!!!○×△」
(いろいろ言われてたけどもう覚えていない)
日本語で聞かれたから日本語で答えただけなのにそのせいでブチぎれられてしまい、もう私の心のHPはゼロになってしまった
私はこみ上げる涙をぐっとこらえ、
「죄송합니다(すみません)・・・」
と答えたが、その後結局どうなったかはあまり覚えていない
(授業終わってzoom退出した後に大号泣してそのあと母親に電話してさらに大号泣したのは覚えている)
初めて韓国にきて受ける授業で、
まさかzoomで50名弱の韓国人学生の目のある中で怒られるとは思わず、かなり韓国の教授へのイメージが悪くなった
私は精神的にかなり参ってしまい、その授業を履修することはあきらめた
このときは
「あんな質問にも答えられないなんて私ほんとばか・・・」
「韓国来てなにもいいことない・・・」
「なんでうまくできないんだろう・・・」
なんて死ぬほど落ち込んで泣いたけど
改めて考えれば
どうかんがえても日本の大学では哲学専攻で関心あるのが政治や環境分野、留学先では政治外交学科に置かれた私が「韓国古代史」なんて
縁もゆかりもない授業を聞こうとしたこと自体が間違っていたのだ
これは間違いなく私のミスチョイスで、もっといい授業は絶対あった
韓国古代史の授業をあきらめた私は結局代わりに「韓国儒教」を専攻し、
それはそれで苦しめられることとなるが、
オンデマンドのおかげでまったくストレスを感じずにすごすことができた
この時はじめて私は
「逃げるは恥だが役に立つ」とはこのことだな、と思った
その後何かを選択する場面でも
明らかに自分の関心領域から外れていることに対して、
無理して合わせようとするのはやめよう、と思うようになった
クソジジイはあの時私の繊細な心を傷つけてきたが、
いまや「そんなこともあったな~」と振り返ることができる。
そんないい機会をくれたと思いたい。
でも一生許さない
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