【回顧録】2024年度GKS奨学金(大韓民国政府奨学金)③結局どんな人が「受かりやすい」わけ?
余談だが、私の愛する韓国料理屋の韓国人の方は
延世大学大学院行政学科で博士まで取っている方だ。
今回GKS落ちてから(落ちてから)そのひとにいくつか相談をするようになり、その方のおかげで無事延世大学大学院文化人類学部が受かった。
その人生の先輩とも呼べる方にGKSが落ちた報告をした際に
「あんたが受けるって言ってたのGKSのことだったの~~??理系じゃないのに受かるわけないじゃない!無理!文系で受かったひと知らないもん!政治学?!無理!(受からない)」
って言われた
もちろん、文系で受かっている人たくさんいるだろう。
しかしある程度専攻によって受かる・受からないが決まっているのだ
その点についてはこれまでいくつかのGKSが落ちた方たちのブログとかを見てもわかることができるだろう。
わかっていても、アルゴイッチマン、
それでも(受かるかな?)とか期待してしまうのが人間の性ってやつだ。
そんな期待はGKSにしない方がいい、間違いなく落とされる(実体験者)
今回は「じゃあどんな人が受かるねん!」の悩みに対し、
私にひとつnoteさせていただきたい
結局どんな人が「受かりやすい」のか
①まず、理系優位
(加点事項に理系が入っているのもそうだし)
この点についてはやっぱり理系のほうが研究内容に日韓関係や韓国社会への還元という点ですごくアピールしやすいというのがある
ていうか理系で成績良くて研究内容を韓国への還元とかに結び付ければ100%受かるんじゃないかとまでの思いがある
とりあえず理系は圧倒的優位、受けるんだいますぐ(GKSを)
②奨学金の目的と研究内容の合致
私は今回GKS申請にあたって数多の奨学金の申請をサポートしている人に課金してアドバイスを受けた。(ココ〇ラ経由)
4人くらいに志望理由書・研究理由書も含めてアドバイスもらったけどそこで常々聞かれたし言われたのは
「奨学金の目的に合わせた内容を書く」ことだった
GKSの場合だと募集要項にこんな風に書いてある
ようは
「日韓の友好促進に自分の研究内容がどれだけマッチしているか」がキーポイントなのだ
友好促進じゃなくてもいい、
韓国社会への公益性とかをアピールできればもっといいだろう。
(これは面接でも聞かれた、
「日韓社会にどのように貢献するのか?」の問いに対する具体性が超大切)
(その点日本語教育分野とかはGKSでもアピールしやすい分野になるんじゃないかと思う)
ご自身の専攻・研究テーマを今一度GKSの目的と照らし合わせて考えてもらえるといいと思う。
③加点ポイントはすべて抑える(といい)
加点事項、っていう話を①でしたけど、
GKSは明確に(時にあいまいに)加点事項が書いてある
なので募集要項に沿って。
その加点ポイントをひとつひとつ抑えていくととりあえず書類は通れるはずだ(非常に弱い文句)
たとえば2024年度の募集要項から照らし合わせると、
・- TOPIK3級以上取得者は書類審査総配点の10%
- 韓国戦争参戦勇士の子孫は書類審査総配点の5点
後者はほとんどいないはずなので対して参考にならないとして、
TOPIK3級以上で配点10%が加点される
これは取るしかない加点ポイントだ。
他国の志願者と違い日本人の場合はTOPIKの点数がある人がほとんどになるので、むしろTOPIKは6級あって当たり前くらいで挑む方がいい
また、
今年度から韓国語・英語それぞれに点数に応じて加点されることになったので、英語の成績がある人はもっといい
ちなみに大使館面接通過した友人は英語の成績バリいい。天才。受かるべくして受かった。(落ち着いたらその友達にもインタビューしてブログ書かせてもらいます。)
④出願資格を網羅せよ
GPAに応じて点数が付与されるのでGPAも0.1でも上げる努力が必要だ。
(私は4年で見事GPAが下がり、GKSにおける点数が一点下がった)
書類で結構ふるい落とされいるっていう話をしたが、
書類は目に入る情報でしか判断できないため、
少しでも通過率を上げるためにはGPAを0.1でも上げておいた方がいい。
出願資格を見ると、
・4.0スケール中2.64 以上
とはあるものの、3.0以上はほしいところだろう(きっと)
・心身ともに健康なもの
これは日本語の募集要項の方に書いてある内容を踏まえて書いていくが、
こういう些細なポイントも見逃せない
私の場合、15年以上にわたる格闘技経験と交換学生期間の過酷な生活をいかに乗り越えたかを記載し、
「めっちゃ体も丈夫だし、精神面もタフやで!」というアピールをした。
なんでもいいからアピールするのだ、すべての資格を満たしている私を伝えることで加点を拾う、1点も見落とすことはできない。
・低所得世帯の者や恵まれない環境の者は優先される。
なんてことも応募資格のところに書いてある。
ここでいるかもしれない、
「正直この奨学金もらえないと大学院行けないわけじゃない」人。
しかしここで優先されると明記されている以上、
それを無理矢理にでもねじ込んで伝えなければならない
十分に援助を受けられる状態じゃない、と書けばいいのだ。(実際そうでしょう)
とりあえず優先されると書いてあるんだから優先されるようにそれを伝えなければならない
(証明できるものがないとその説得力は低くなってしまうが・・・書く分には無料だ)
韓国語募集要項読み込もう
※日本語での募集要項が見れるのは後になる。
2月にはstudy in koreaに毎日毎時間張り付いて韓国語の募集要項が出されていないか確認していた。
確認早くするのをおすすめ、
結構変わっている
(特に2024年度は激震、出願できる大学がめっちゃ少なくなった)
韓国語で出される募集要項には丁寧に「審査優遇事項」がまとめられている。
もうこんなん抑えられるものは全部抑えた方がいい
理系の出願者は少ないのかもしれないが、
圧倒的多数になる文系ならば
家庭の事情・英語成績あたりは抑えられると加点がさらにつく
書類・面接を必ず突破するためにもこのような加点を増やしていく必要がある
日本語の募集要項だと結構簡素にまとめられていたりして端折られるところもあるので、韓国語の募集要項を必ず参考にして準備を進めた方がいい。
【結論】じゃあ結局何が一番大事なの?
まちがいなく、「②奨学金の目的と研究内容の合致」
ですね。(いきなり口調変わるのは触れないでいただいて・・・)
GKSが、「韓国政府が出す奨学金」であることを忘れてはいけないです。
面接でえぐいほど詰められてわかったのは、
志願者に対して、
韓国で学ぶ(研究する)ことで
「どのような<価値を>」
韓国に/日韓関係に 提供してくれるのか?
これをめっちゃみられてます
この点について
具体的に自信をもって答えられないと私みたいに面接で落ちます。
学びたいこと・研究内容、その後の将来計画含めて、
そこに価値がない/説得力がないと判断されたら落ちます。
もう一度いうけど、
「日韓社会にどのように貢献するのか?」の問いに対する具体性
これを出願の時に考えてかけるとそれだけで通過率は絶対変わります
(友好促進とか書いてあるけど友好じゃなくてもいいから「促進」につながること、「公益性」ここ大事)
受かった子と話して研究計画とか聞いて、
明らかな違いを感じたのはこの部分でした。
私みたいに
お金かけてそれなりに?時間かけて落ちて涙飲むひとはもうおなかいっぱいなはずなので、
みなさんが受かりますように。