2024.7.28 KEIHANSHIN EXPLOSION@RAD SEVEN
2024/7/28は前日に引き続きKEIHANSHIN EXPLOSION
この日は名古屋編。
前日、トリのfewsでだいぶ持ち直したとはいえ気持ちはまだ重くて、
本気で直前までどうしようかを悩んでた。
でも、あきらめたくないな、と思って。
fewsが大切に思ってる音楽のこと嫌いになりたくなくて、
確かめるために会いに行った部分が、すごく大きい。
整理番号なら74番。
前日とほぼ変わらない番号面白すぎる。
座席指定のある別界隈で良席を用意してもらってる反動なのか、
ドラマストアの時からずっと整番の引きが微妙なんだよね。
前で観たい欲はないからまぁ、良いんだけれど。
観えるのはもちろんうれしいけど、音がいい場所で聞きたい、俯瞰で観たい、が強くて。
まぁそうするとかずやさんが見えないんですけれども!
ドラムを観たいなら最前に行け、はそれはそう…。
落ち着いたのは上手後方の段差上、2列目。
4月の、あの泣き崩れた日と同じ場所。
何の因果だって話だけどそういうこともある。
この日の一番手はLOCAL CONECT
冷静にそのステージングを観てた。
見極めに来たんだからフィルターをかけちゃだめだって気持ちはあって、
じっと棒立ちしてるのも疲れるから一応、煽りに応えてはみたりした。
なんでかはわからないんだけれど、めちゃくちゃ視線をもらったし、
何度か指さされたり手を伸ばされたりしたので、
なんだなんだ、昨日視界の中でめちゃくちゃ冷めた目で見てた私のこと覚えてんのか?
それとも、え、なに、アカウントでも特定されてる?ってなっちゃったな…。笑
(そんなことは絶対にない)
困惑したし、ステージングに対して気持ちの高揚はないけど、
前日のもやもやを呑み込んでずっと落ち着いて見れたと思うし、
好みの音楽ではないけどいい音楽だとは思ってるから、
嫌いになりたくないから、ちゃんとしてくれて良かったな、って思う。
二番手はsherie
初めましてのバンドだったのだけれど、ゲスト対盤としては異質ジャンルだったな。
どういう経緯でゲストに決まったのかが気になるくらい、違ったから、
すごく面白いなって思った。interstingの意味で。
しゃべると大変愉快な人だったけど、説得力のある歌声してて良かったな。
若いなって部分は前日のイブオブと同じくあるけれど、成熟していくのが楽しみな音楽かも。
ボーカルさんがアイビーカラーのファンらしく、その件のお話も大変興味深かったです。
トリはアイビーカラーだったのだけれど、
せっかくの機会だから、と話してくれたことが胸に迫ったことをよく覚えてる。
夢なんてものはほとんど叶わないものだけれど、
叶えたいことは口に出していくって佐竹さんは言ってて。
RADでワンマンしたいって言ってたらワンマンできたって話をして、
だからこれも口に出すんだって言って、
KHS、この三組でダイホにって宣言してくれたの、すごく良かった。
きっと叶いますように、って祈るよ。
さて。お目当てのfewsは三番手。
海さんとこうたさんは見えてた。
身長がない癖に後ろで観たい私は視界は諦めてるとこあるけど、
海さん見えないと不安になっちゃうからそこだけは死守した。
特に気持ちがぐらぐらな時は、聴覚だけじゃなく視覚でも存在は認識したい。
だから、観えてよかったな。
出順はよく見えなったけど、デフォルトなら、
かずやさん、はるきさん、海さん、テンメイさん、こうたさん、かな。
昔みたいに海さんからっていうのはもうやらないのかなぁ。
私はあれ、結構好きだったんだけど。
っていう話を私はドラマさんの時からしてますね。
ほんとにずっと思ってるので…。
彼らのことだから当然セトリは変えてくるだろうと思っていて。
今日は何だろう、と構えた耳に飛び込んできたのはmaybe you
しゃらららん、と細やかな光が広がってる出だしの、
その煌びやかでいて輪郭の柔らかな音が好きだよ。
歌う海さんが楽しそうで、気持ちがふわふわする。
海さんがたのしいのが、いちばんだから。
うれしい気持ちでステージを見つめていたら、
サビ前に胸元に挙げた右手の、その人差し指で来い来いってされて、
待って!!?どこでそんな仕種覚えてきた!!!?って動揺しました。笑
いや、たまにやってるんだけど、maybe youで来ると思ってなかったから、
ちょっとびっくりして思考が止まったよね。笑
日によって、会場によって、手が上がったり上がらなかったりするんだけど、
前日の神戸は確か上がってたんだけど、
名古屋でもあげてほしかったのかなぁ、要求してくれるのうれしいな。
明るさを繋いで、二曲目はSweet Home
前日の太陽と虎という場所で胸の去来したことがまた、あふれだしてくる。
ここにも、多くはないけど、やっぱり思い出があるから。
ドラマストアを追いかけてたくさんの場所に行ったから、
あちこちにあの子たちとの思い出があって、
思い出の場所に帰っては新たに続きを紡ぎ始める彼らが愛おしくて、
その場に居合わせられることがうれしくて、
Sweet Homeを聞くたびにその想いは色鮮やかに鼓動するから、
前日もべしょべしょに泣いてたけど、
そのせいで増幅された感情が乗ってしまって、この日も胸がぎゅうぎゅうした。
泣くような曲じゃないって、わかってるよ。
縁を手繰って抱きしめるような、愛にあふれた、眩い曲だよ。
でも、だからこそ、泣き止めなくなるスイッチが入る時がある。
愛おしい、が涙になって零れてしまう。
Sweet Homeはそういう曲だって、この二日であらためて思い知らされたな。
耳が捉える、鍵盤ハーモニカの音は、メーデーだ。
ずっとずっと、この鍵盤ハーモニカの音が好きだな。
聞くとうれしくなっちゃう。
はるきさんの姿が見たかったけど、位置的に見えなかったのが残念。
穏やかで少し物悲しいオレンジ色。
お腹の底に溜まっていくベースの音が、心地いい。
こうたさんのベースに感じる生命力って、この重みなんだと思う。
初めに聞いた時は、まぁ、あの、ギターが強かったっていうのもあるんだけど、
だいぶ大人しい、優しめな音をしているなって思っていて、
それが少しずつ重みを増して体の中に溜まっていくようになった気がする。
私がこうたさんの音に馴染んだだけなのかもしれないし、
こうたさんが少しずつ強さを増したのかもしれないし、
その両方かもしれないし理由はなんだって構わないのだけれど、
質量を感じるとうれしくなるから、今の音が私はすごく好きだよ。
愛らしいeasy loveの始まりは、メーデーの物悲しさを押し流して、
同じ暖色カラーを繋ぎながら印象が和らぐのが美しいなぁ。
ゆらゆらしながら、陽だまり色の声を聴く。
にこにこ歌う海さんが愛おしくて、心が温まる。
難しいこと考えても仕方ないし、
語彙なんて簡単に奪われるものだし、
そういう単純さも愛しいって思うんだ。
大好きなドラムの音と甘やかなメロディに浸る、
この数分間が私は好きだよ。
呼吸を整えて歌いだしたのがララバイだったから、
一瞬息を止めてしまったのは、仕方がないじゃない。
全身の血が沸騰するみたいに肌がざわついて、
慎重に沈めたはずの痛みが一気に喉元まで迫りあがってきた。
あの日も、この場所で聞いてた。
どうしていいかわからないまま、ここで聞いてた。
二度と戻らない恋しさは、少しも削れていない。
れいちゃん。
どうして。
なんで。
わからないよ。
こうして記憶をたどりながら、また、涙があふれてくる。
ずっと離れていたけど私を作った音の一部は間違いなくれいたの音だから、
どうしようもなく途方に暮れたままだってことを、
この場所でララバイを聞くと自覚してしまう。
脈を打つベースの音が、心を絡めとっていく。
泣き声が漏れてしまわないように、必死だった。
震えてしまう手を、ぎゅっと強く握り込んで、
でも本当は、崩れ落ちてしまいそうだったよ。
嫌だって泣き叫んでどうにかなるなら、そうするのに。
あんなにもやわらかい陽だまりの色をした声が、
こうして陰を帯びた歌声を響かせるの、ずるいよ。
心を映しとったみたいに痛みを湛えて、
細胞が覚えているそれが、引きずり出されてしまう。
静寂の重圧で喉が塞がれて、息ができなくなって、
ぼろぼろ零れる涙の止め方がわからなくて、
きっとずっと透明な泥濘に閉じ込めらたままなんだろうな。
君の音を忘れられないこと。
君が遺した、淋しさと恋しさ。
そういうものがララバイを聞くたびに生々しく肌に蘇って、
囲まれたままなことを、何度でも思い知るんだろう。
ただでさえ重く沈んでいくララバイに、
勝手に物語を重ねてみてめそってしてるのに、
増えてしまった要素が簡単にスイッチを押すし、
そういったスイッチは長く生きるほどに増えていくんだろうなぁ。
静けさの中でぐすぐす泣いてたら、元気な曲やりたいって、
セトリ変えていい?って最近そういうの増えたなぁ。
ライブ感があってそれがうれしいし、
でもその結果押してるのはどうかと思うよ?と押しに厳しい私がいる。笑
泣いてたせいであんまり何言ってたか覚えてないのだけれど、
自分で調べて自分の足で選んで来てほしい、ってツアーの告知をしてて、
直後にXにも書いたんだけれど、
海さんの選択の歌が好きな私は、
選ばないものを選ぶことを意識してそこにあるあの子が大切な私は、
このMCにもまた泣いてしまったし、
選択を迷ってもやっぱりここがいい、海さんの音楽のそばがいいって、
そういう音楽をくれることに救われ続けているんだ。
告知を踏まえての曲替えは、ブルータスで。
しっかり煽ってくれたのうれしかったし、
ブルータスのど頭「さらば」って海さんが張り上げた声に、
わっと心が浮足立ったし、
隣から、きゃー!!!って声が上がって、
わかる!!!!!ってなりました。
私は昔から求められるコーレス以外で基本声を出さない人なのであれだけど、
気持ちは一緒だよ…叫んじゃうよね…うれしかったよね…!!!
ツアー前に聞けると思ってなかったから本当にうれしくて、
ララバイでれいちゃんのことを引っ張り出された直後だったから、
青春とも呼べる日々の一幕が襲ってきてぶわぶわ涙が出た。
そんな、瘡蓋を剝がすように畳みかけるようなセトリ替えは、ずるい。
演奏のこととか、表情とか、自分の気持ちとか、
細かいことなんて何も覚えていないくらいに泣いてた。
ただただあふれて止まらなかった。
想いも、涙も、あふれ落ちていった。
ガゼットが青春だったかと言われればそうじゃない。
ただ、ガゼットを知り、好きになったその過程は、
青春と呼んで差し支えないもののひとつだったし、
れいたのベースが私の低音好きを作った核のひとつでもある。
あの音楽に出会わない私は、ここには存在してない。
手放したくなんてないよ。
思い出になんて、ならないでよ。
まだ、そこに居てほしかったよ。
時折そっと思い返して愛しむような、
そんな過去だったはずの思い出に襲われて、
抉りだされてしまった喪失の痛みはきっとずっと消えない。
手を伸ばしたくなるその青が、届かない青が、
あまりにも眩しく胸を刺して、どうしようもなかった。
そうしてラストに奏でるのがアンダーソングなんてさ、できすぎているんだよ。
消えないで、行かないで、と強く願ってももう、届かないのに繰り返してしまう。
眩しい音に泣きながら伸ばした手は、君の目にはどう映るんだろう。
こうしてまだ私には手を伸ばしたい音楽があって、
淋しさを揺すって影を縫い止めて、声が聞こえる方へと歩いている。
置いていかないで、と必死になって掴まえたいのは、目の前で歌う海さんの音楽で、
私の最愛の、大きなひとつなんだよ。
光の粒子で埋め尽くされる。
アンダーソングは、祈りで、願いで、決意だ。
ちゃんと見てる、ちゃんと聞いてる。
何度も何度も、そう繰り返す声は、君に届いているかな。
ここに居るから、そこにいてよ。
君は、いなくならないで。
自分を犠牲にする必要なんて1ミリもないし、
重たい自覚はあるのだけれど縋るようにそう思ってしまうから、
最愛を頼りに、と心地よく響く幸福の陽だまり色を、
手繰るように手を伸ばして最後まで、泣き崩れてしまったな。
1.maybe you
2.Sweet Home
3.メーデー
4.easy loveの心意気
5.ララバイ
6.ブルータス
7.アンダーソング
せっかくなのでガチャを引いていこう、と並んでみたりした。
かずやさんが担当してらしたのでご挨拶もかねて。
久しぶりな気がする、と言われ、昨日もいたよ、と返したら、
めっちゃ目を見開かれたのがあまりにも可愛くて愛おしい。
いいんだよ、私は音を浴びたいだけだから。
次回予告を待つように間があったんだけど、さらっとばいばいしてきた。笑
え、って、顔されたの面白い。
すぐ会いにいくよ、だから変わらずステージの上で待っててね。
階段に出たところで踊り場に海さんの姿を見つけて、
ご挨拶できると思ってなかったからうれしかったなぁ。
なんだかだいぶ心配をかけたようで、生きて、って言われてしまったけど、
私、そんなに苦しそうな顔してましたかね。
うまく話せなくて、大丈夫、がんばる、としか言えなかったけど、
ばいばいするまでずっと手を握って安心させてくれてたの、ほんとにありがたいし申し訳ない。
ちゃんと生きるよ、それでまた、会いにいくからね。