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泣きっ面に蜂の祝福
今日で本当におしまい。
彼が入籍した、
その事実を知れたことが唯一の救いだ。
今日は雨が止まず、早歩きで会社に向かう途中で脚をぶつけてあざを作るし、そのうえ車に轢かれそうになる、帰りの電車ではそのあざに傘をぶつけられ、泣きそうになる
泣きっ面に蜂だ
研修のテストに全部受かったので少し高いアイスクリームを買って帰る、ご機嫌をとりつつ夕ご飯を食べていた
食べ終わりかけたときなんとなくSNSをみれば、「本日入籍しました」のニュースが飛び込む
ああ、ほんとうにほんとうに泣きっ面に蜂だ
もちろん祝福の気持ちはある
それでも衝撃というものからは逃げられない
1番大きな感情は間違いなく「よかった」の安堵の気持ちなのだけれど。
「ちゃんと決まった相手と結ばれてよかった」
「ああ、よかったこれで本当に関係が終わる」
祝福も落胆も安堵も。
これから心から想った人が次々に誰かとの未来を手にしていくと思うと、少しおそろしい
それでも、ずっと怯えていた彼の結婚が現実になったのなら
もう怖くない、また一歩、いや駆け足で進んで行ける。
おめでとう。
お幸せに。