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「高校編2 ギターが巧すぎたクラスメイト」
森 空青の音楽プロ活動開始から、今年で15周年を迎えます。
そして、6月15(日)に六本木CLAPSというお店で周年ライブを開催いたします。
この記事は僕の音楽人生の生い立ちを語ると共に、ライブに向けての意気込み、及びお客様に演奏を100%楽しんで頂くためのガイドとして発信しております!
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遂にエレキギターを手にした僕は、日々の練習をしつつ一緒に演奏を出来る仲間を探しました。
そこで、同じ部活動をやっていた部長の荒川君がMr.Childrenが大好きでアコースティックギターを弾いてることがわかり、彼の家に遊びに行きました。
僕はエレキギターパートを弾いて、荒川くんがアコースティックギターパートを弾きながら歌う形で、Mr.Childrenの曲を一緒に演奏して遊んでました。
荒川君とは今でもたまに連絡を取る仲です。
僕にとっての初めてのギター仲間でしたから、とても思い出深い友人です!
この記事でお名前を出す事にも快諾してくださいました☺️
その後もギターを弾くのが楽しくて、エレキギターのフレーズが沢山入ってるバンドをよく聴きました。
主に日本国内のバンドを聴いてて、SIAM SHADE、X JAPAN、B'z、GLAY、L'Arc〜en〜Cielなど、多くのバンドの楽譜を入手しましたが、ギターを始めてから2年弱の僕には1曲通して演奏出来る曲がほとんどありませんでした。
「こんなに難しい曲を弾けるようになるのはもっと先だろうな」
と、出来ない自分を慰めながらも毎日楽しくギターを触っていました。
時は流れて高校に入学し、そこで僕は一人の友人に出会います。
同じクラスのイノくん(仮名)という子が、なんとエレキギターを弾いているというのです。音楽の好みも僕と同じでとてもワクワクしました。
イノくんの家に遊びにいって、僕は驚愕しました。
僕が全く弾けもしなかったX JAPAN、B'zなどの難解な曲のギターソロをイノくんは僕の目の前でガンガン弾いてみせてくれたのです。
初めてエレキギターの速弾きというものを間近で見た、あの時の衝撃は今でも覚えています。
同じクラスにこんなにギターが上手い人が居たなんて…
驚きと同時に、敗北感もありました。
中学の部活動で、とにかくガムシャラに練習をして成果を出した経験のあった僕は、ここぞとばかりにひたすらギターを弾きました。
同じ年の子が弾けてる曲なら、自分だってやってやれないことはないはず!
そんな気持ちで毎日ギターを触ってたのを思い出します。
練習していても指の動かし方がわからなかったり、左手はどれほどの力感で弦を押さえるのか、ピックを握る右手の力加減はどれくらいなのか、そういった楽譜には書き表せない運動の感覚を目の前でイノくんが弾いてくれるギターを凝視して、その動きを盗んでいたと思います。
そして高校2年生になる頃には、演奏を止めずにそれなりの曲数を弾けるようになっていました。
そこでまたひとつ、僕の人生の転機となる出来事が起こります。
「新しくバンドを組むんだけど、ギタリストとして入らない?」
そんな言葉をかけてくれた一人のドラマーがいました。
ここから僕は人生初のバンドというものを経験していくことになります。
続く