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食の風景「秋の先陣切ったよ平茸ごはん」

そこは秋の入り口。少し歩けば大きなかぶがありました。平茸の株です。おばあさんやねこやねずみの力を借りなくても一人で持ち帰れるサイズの平茸の株です。
スーパーにきのこが盛り盛り置かれるようになると、「秋だもんねえ!」とやたらと誰かに共感を求めたくなります。年中食べられる食材ですが、秋のきのこは格別です。どれもみんな旨味が増して、活き活きとしています。余計な事はしないで、只炭火で焼いて頬張りたい。そう思わせる姿形をしています。

そんな立派な平茸を、ごはんの鍋で炊き込みご飯にします。平茸は火が入る前は嵩張りますが、火が入ると「入れたよね?」と思う位姿隠しますから、これでもかと溢れる程に一気に使うのがおすすめです。

・米三合
・黒米と麦、大さじ山盛り1杯(3時間以上浸けておきます)
・醤油・酒・みりん・・・きのこに味を付けるイメージで、水と合計650CCになるように計量カップで合わせてからごはんの鍋に投入します。
・だしの素を全体に振りかけてから軽く混ぜます
・平茸はたっぷり

三合のご飯を炊くには約600CCの水が必要ですが、黒米などを足しますのでその分水も多めに入れています。ごはんの柔らかさは好みがあると思いますので微調整して下さい。

20分給水します。

存在をアピールしています

蓋をしてコンロで強火13分~15分、水の温度で時間が変動します。鍋蓋がカタコトいうか、あぶくがぐつぐつ溢れそうになって来たら弱火にします。
弱火で5分~7分。7分ですとおこげが出来る位です。

火を止めて20分、絶対に蓋を開けてはいけません。美味しいご飯を食べるためです。お台所へ大変良い匂いが漂って参りますが我慢して下さい。

はい、完成です、蓋を開けてもいいですよー

ぺったんこきのこ

今日もいいお色に炊き上がりました。ほくほく、秋の香りがしてきませんか

混ぜるともう殆ど行方不明


平茸、本当にかくれんぼ上手で、あの倍は入れても良かったなあって思いました。半分は炒め物に使おうかなとか、ちょっとけちったから、お茶碗へよそうとこうなりました。しかし出来立てが味わえる喜び、いつもより大きな茶碗を準備しました。それでは今日も「いただきます」

箸置きちゃんときのこにした自分えらい


9月初旬、市場を彩るたくさんのきのこの中から選ばれた立派な平茸。秋の先陣を切って味わい深い炊き込みご飯ができました。おいしかった!

「ごちそうさまでした」

                       文と料理と写真・いち


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いち
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