腐女子だけどBL苦手って何ぞや?
Twitterで界隈を「???」にした「腐女子だけどBL苦手」話
限界で古の腐女子としてはめっちゃ言いたい~ということで、
知ってることも交えてnoteしてみます!(異論反論あるかもですがまあ、それはそれ、これはこれ、広い心でお読みいただければ!)
「BL」
そもそも「BL」という言葉は2000年代頭に今は亡きビブロス(BL出版社)さんが最初に言い始めたもの。それまでは90年代のメリバ的なもの(間の楔とかね!)が多かったやおいシーンの中に颯爽と現れたライトでPOPで可愛い系の「学園もの」や「生徒会長攻」「やんちゃ受」などの作風が現れて、一般の人に分からない隠語的な言葉としてボーイズがラブする作品、ということでBLが使われるようになりました。
なのでこの言葉が出た当時は「これ良いBLだったよ」など、おすすめの本を通学電車の中で堂々と話していても一般の人には分からない言葉でした。なんで市民権得てしまったんだBL。
「BL」はそれ自体が1次(オリジナル作品)でも2次(同人誌)でもないし(オリジナルBLの出版社が生んだ言葉だから発生は1次に近しいけど)
エロを差すも差さないもない。ボーイズがラブしてる(エロ有り無し関係なく)全部まとめてBL。
BLとはそういう懐の深い定義を持った言葉なのです。
ちなみに、BLの有害図書規制で高校生ものNGっていろんな出版社がなったときに生まれた「メンズラブ」って言葉もある。(メンズラブって言葉は心交社さんだったかな…?)大人な恋愛っぽくて好きですが個人的にはリーマンラブとかも好きです。
でもここら辺は性癖や趣味になってきますね!
ちなみに「やおい」は今ではBLの古語(ていっていいのかな?)的位置づけ。語源は「やまなしおちなしいみなし」。男同士の恋愛で内容がないっていう男性のオタクの方からの蔑称に近かったけれどもそれが昇華されて男同士の恋愛を差す言葉になったのは、感慨深いですね。
ちなみに、最近のBLは山も落ちも意味もあるし、めっちゃ泣くやつもあれば笑うやつもあるので「どうせBLなんてただのエロだろ?」という人は住所教えてください。山もりのおすすめBL本をポスティングします。
ちなみに「耽美」という言葉は一時代は総称だったけど、作風を表してる使い方をされていることが多いような。
「耽美」を表す代表的な作品は「風と木の詩」とか「トーマの心臓」とか。BL界の代表的であり黎明期の芸術的な香りがします。
ブロマンスもどっちかっていうと耽美な香りがするんだけど、どうなんだろう? いま人気のタイのBLドラマとか中国のBL原作のアニメとか。
とりあえず、BLというのはボーイズ(もしくはメンズ)がラブをしている総称である、ということだけでも覚えておいていただければ!
「腐女子」
こちらも2000年代頭からBLにちょっと遅れて出てきた言葉で
どちらかといえば2次の界隈で使われてから1次に来たイメージ。
最初はイベントなど同人誌買ってるBL好き女子が
「自分腐っておりますゆえ」
と自分をへりくだって使う言葉だったのが
なんでか今はサブカル的なおしゃれアイコンみたいな使われ方してる。
謎…。
たまに間違える人がいるんだけど
「夢女子」はキャラと恋愛したい勢。
「腐女子」は男同士で恋愛させたい勢
オタク女子≠腐女子。
腐女子の腐ってる、はBL的志向を差しているので、キャラが好きなだけの夢女子さんに「君、腐女子だよね」というのは間違いです。
界隈で「腐女子と恋愛したい男子」みたいなのが一時流行っていたけれども、オタク女子ではなく腐女子と付き合うと、はっと気が付くと尻の穴開発されるからマジで気を付けていただきたい。(友人は彼氏に泣かれた)
初期のオタク女子は「夢女子」はほとんどいなくて「腐女子」ばかりが目立っていたけれど(初期はTRCとか晴海の話)
FF7辺りで男女カプサークルさんが多くなって(ティファVSエアリス抗争など)テニプリ、うた☆プリ、刀剣乱舞で確実な市民権を得た感じ。
テニプリは同人より夢サイトが盛況だったと聞きます。
ここら辺黒歴史な夢女子も多いはず。
ということで
キャラと恋愛したい「夢女子」
キャラの男同士を恋愛させたい「腐女子」
の間には同じオタクといえども深い溝がある…
と思いきや、
最近令和のオタク女子はどちらも美味しくいただけるハイブリッドさんたちも多いらしいです。
平成の「逆カプ島抗争」や「夢女子腐女子抗争」も
いまや過去のこと。
自分の好きなジャンルで夢も腐も楽しんでいる人たちが多い平和な世界線らしい。良い時代になったものだ。
ということで
「BL」は男同士の恋愛全般(1次2次、エロありなし関係なく)
「腐女子」は男同士の恋愛を好きなオタク女子
なので
「腐女子だけどBL苦手」
は違うんだなぁ…。
しいて言うなら
「腐女子だけどエロありのBLが苦手」
とか
「腐女子だけどオリジナルBL(1次もしくは2次の同人誌)が苦手」
もしくは
「夢女子(オタク女子)だから同人誌好きだけどBLは苦手」
あたりが妥当かなあ、と。
語源的にもこれは揺るがないと思うのでした
(まあ、異論もある人いるとおもうけど)
私は
男2人がキャッキャウフフ(エロなしでもありでも可)してるの見て幸せだと感じるので
『BLが好きな腐女子』
なのでした。