型式認証ドローンリスト



2024年5月24日からの3日間、深圳で開催されたUASエキスポ展示会や、2024年6月5日からの3日間、幕張メッセで開催されたJapan Drone 2024などで最新のドローンが展示されました。実際に行った方もいらっしゃるのではないでしょうか。私が見て感じたのは、ドローンが用途に応じて細分化が進んでいること、都心でドローンが使われるのが当たり前になるにはまだまだ年月がかかるということ、中国はDJI以外にもドローン関連企業が多くあり日本との差は大きいということ、などです。
Japan Drone 2024では型式認証を取得済もしくは申請中の機体も展示されていましたので、今回の記事では2024年7月31日時点で認証済の機体、申請中の機体を整理しました。

機体認証そのものについては国土交通省のサイトも参照ください。簡単に説明すると、第一種型式認証がレベル4飛行(第三者上空の飛行経路下に立入管理措置を講ずることなく行う特定飛行(人口集中地区上空、夜間、目視外等での飛行))を目的とした型式に対して行うもの、第二種型式認証が立入管理措置を講じた上で行う特定飛行を目的とした型式に対して行うもの、です。

A)認証取得済みの機体

1)第一種型式認証

・ACSL 式 PF2-CAT3 型

2023年3月13日に日本初の第一種型式認証を取得したのがACSL社の PF2-CAT3 型です。2024年7月31日時点で第一種型式認証を取得したドローンはこの機体のみです。

2)第二種型式認証

・ソニーグループ式 Airpeak S1(ARS-S1) 型

2023年12月22日に日本初の第二種型式認証を取得したのがソニーグループ Airpeak S1(ARS-S1)型です。ドローン関連雑誌などでも特集が組まれていたので知名度は高いのではないでしょうか。

・センチュリー式 D-HOPEⅠ-J01 型

2024年3月29日に認証取得した防災用のドローンです。最近ではテレビ番組でも取り上げられていました。

https://www.century.co.jp/press/20240329

・DroneWorkSystem 式 EGL49J-R1 型

2024年3月29日に認証した重量物運搬用ドローンです。最大航続時間が6分(最大積載重量時)と短いですが、重量物運搬用なので最大ペイロードが49kgです。

・イームズ式 E6150TC 型

2024年4月5日に認証取得し、Japan Drone 2024ではAward2冠達成したドローンです。イームズロボティクス社は2024年7月22日に登録講習機関として登録が完了したのでドローンスクール事業も展開していくようです。

・エアロセンス式 AS-VT01K 型

2024年6月5日に垂直離着陸型固定翼(VTOL)機として国内初となる認証取得したドローンです。

B)認証申請中の機体

1)第一種型式認証

・プロドローン式 PD6B-CAT3 型

製造はJALエンジニアリング社が行い、最大離陸重量が25kgを超えるドローンとしては日本初の第一種型式認証の申請です。

・イームズ式 E600-100 型

・ACSL式 PF4-CAT3 型

ACSL社 はPF2-CAT3 型だけでなく、PF4-CAT3 型も第一種型式認証申請中です。

・Wingcopter式 W198 型

Wingcopter GmbH 社は、伊藤忠商事が資本提携並びに販売代理店契約を締結しているメーカーで、海外メーカー初の申請となります。また、eVTOL型ドローンとしても初の第一種型式認証の申請です。

2)第二種型式認証

2024年7月31日時点では申請はないようです。


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