桜の下で
明日で3月が終わる。
ここ1か月位すっかりメンタルが落ちていてどうにも浮上できない。
哀しい事やつらい事はここには書かないと決めていたのだけど、たぶん誰も読んでいないし、正直な気持ちとして書いても良いよね?
先月末に戦争が始まった。
内紛を除けば自分が生きているうちには起こることはないと思っていた国同士の戦争。
それとほぼ時を同じくして繰り返される311の津波と地震被害の映像。
追い打ちをかけるように再度起こった地震による被害。
毎日飽きずに続くコロナ感染者数と死亡者数の報告。
各々の様子が詳細にリアルタイムで驚くべき鮮明な映像と共に放映される。
供給過多な情報に溺れて胸が締め付けられるように苦しくなって、SNSで楽しくおしゃべりする気持ちには到底なれず離れていた。
そんなところへ飛び込んできた宮本さんコロナ感染のニュースの衝撃。
もちろん重症化せず無事療養期間を終えて復活したのも知っている。
…けど、なんだか色々重なりすぎて心が重くて仕方ない。
大好きな宮本さんの歌さえもう1か月以上聴いていない。
そんな状態だったのだけど、今朝、桜を見ながら徒歩で会社に向かっていたら急に宮本さんの歌が聴きたくなった。
イヤホンをしてスマホに入っている曲から無意識に選んだのは"P.S. I love you."。
久しぶりに聴く歌声は、優しくて力強くて。
何かとてつもなく大きな温かいものに包まれているような気持になって、桜の木の下で聴き入った。
”立ち上がれ がんばろぜ 果敢なくもうるわしき ああこの世界”
このフレーズで涙が突然溢れ出て、慌てて上を向いた。
ここ1か月重苦しい気持ちとは裏腹に泣けなかったのに、この歌を聴いたらまるで栓を抜かれたかのような大量の涙。
泣けば泣くほど、苦しい気持ちが氷解していく。
気持ちが浄化されていく。
…私は、またこの歌に救ってもらったんだ。
ありがとう、宮本さん。
満開の桜を見上げて泣きながら、思った。
宮本さんがいつでも幸せでありますように、と。
世界中の人々の大好きな人がいつでも幸せでありますように、と。
そんな幸せが守られる世界でありますように、と。