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ライブ参戦日記・Dawn Song@君津市民文化ホール<2024/5/4>

5/4、晴れ。めちゃくちゃいい天気!そして暑い。
中央線で東京駅へ向かい、八重洲バスターミナルでHちゃんと合流し君津行きのバスに乗車。
お天気が良くて窓から見る景色がキレイ!
遠足みたいで、途中からめっちゃわくわくしてきた!
1時間ほどで到着した君津市民文化ホールは周りに何もなくてびっくり。
バス停とホールから歩いて数分のところにコンビニがあるのが奇跡のように周りに何もない(^^;)

到着後、今回の懸案事項である終演後の東京行きバスについて運営さんに確認に行ったところ、「特に増便依頼はしていない」「通常のバスなので乗れるのは4-50人」と判明。
Hちゃんといろいろ相談し、ライブ後とにかく最速で会場を出てバス停まで走り東京駅行のバス停に並ぶ作戦になった。

持ってきたレジャーシートを木陰に広げてのんびりHちゃんとおしゃべりしていたら、相棒TちゃんとPさんに遭遇。
シートに4人でぎゅうぎゅうに座っておやつを食べたり、トイレに行ったりコンビニに行ったりしていたら、あっという間に開場時間になった。

入場待機列に並ぼうかとふと会場方向に目を向けると、夕日が信じられないくらいキレイだった。

なんだか、思いもかけないプレゼントをもらった気持ちになって、早くも目頭が熱くなった。
そのあと階段をのぼってホールの2階部分に行ってみると、…えー、富士山?!

泣けるほどキレイな夕日に富士山。
あー、これだけでも君津に来た甲斐があった。
宮本さんも絶対にこの夕日と富士山を、この同じ光景を楽屋から見ている。
そう確信した。

入場して席を確かめてまずトイレに行った。
席に戻って着席すると、あまり期待していなかったのに、ステージがすごく近いことに気づく。
1000人規模だと中央よりちょっと前の辺の列でもこんなに近いんだ。
今日来られてよかったな。
約半年ぶりのライブ。目を閉じて開演を待つ。

今回はメモを取らなかったので、心に残ったことだけ。

===
<異邦人>から声がどんどんハスキーになっていき、声が出なくなっちゃうんじゃないかと心配でハラハラしたけど何とか歌い終わり。
続く<化粧>でも、また声がハスキーで「大丈夫?」と心配していたら歌詞を間違えて?演奏を止める。
「仕切り直しですいません。すごく大好きで尊敬するこの歌、化粧です」と歌いなおして、何とか持ち直す。
いつもよりはハスキーで声が出にくそうだったのだけど、このハスキーさが切なさを助長して、いつもより更に心を揺り動かされた。
縦横無尽ツアーの時より、音が少ない演奏で、歌がさらにひきたっていてとても良かった。

宮本さんが歌ったのではないけど、<ファイト>、すごく良くて震えた。
明るい音程でファイト!と歌ってるけど、狂気と正気の狭間で、なんとか正気に留まろう前に進もうと自分を鼓舞している歌だと、この日は感じられた。日本代表のドラムが後半曲を引き立てすごく良かった!

<ロマンス>。
これを歌うならきっとやると思っていた秘技・ステージから飛び降りて客席を一瞬通り花道へ向かうやつ。
それでなくてもステージも花道も客席にめっちゃ近い。
右の花道の突端前に立っていた女の人が、宮本さんがあまりにも自分の目の前でかなり長いこと歌っているものだから、両手をあげたまま固まっていて笑った。
いや、いざ私も目の前に立たれたら、固まるよなぁ(笑)。
やっぱりソロではこの曲でジャンプしないとライブに来た気がしないわ~。

<東京ブギウギ>
宮本さんがめちゃくちゃ楽しそうで、そして歌が超絶うまくて倒れそうになった。
独特のグルーヴ感があって、こういう曲、宮本さんにめっちゃはまる!

<花>
沖縄民謡を宮本さんが歌うの?ってイントロで思ったけど、歌い始めるとあまりにも素晴らしくて息をのんだ。
ああ、この人はなんだって歌いこなす。
演歌だって民謡だって、どんなジャンルでも「歌」であれば敵なしなんだ。

目を閉じて、ゆっくりとまるで自分に語り掛けるように歌う宮本さん。
”心の中に 心の中に 花を咲かそうよ”

…いつもそう思って生きてきたんだよね。
どんな時でも希望を捨てずに、花を咲かせようと。
どんな場所でも、咲き続ける花であれと。

花となれ。花となれ。花となれ。

きっとデビューしてからずっと心に持ち続けていたに違いない宮本さんの強い強い思いが、脳内に響き渡る。
そして歌を通して私の心にたくさん届けられた。
この瞬間、私は確かに宮本さんの思いを受け取ったと確信した。

…これは、宮本さんの歌だ。
心を打たれて動けなくなって、涙が私の頬をつーっと伝って落ちた。
宮本さんの目も光っていたと思う。

泣いてしまったせいか、続く<夜明けのうた>の出だしが喉がつまって数小節うまく歌えない。
私も、会場の聴衆も泣きながら懸命に熱い拍手を送った。
「宮本さんの思いは確かに届いたよ」
そう心の中で呟きながら。
===

<花>で感動しすぎてしまい、この後のことはあまり覚えていないのだけど、覚えていることがあと3つある。

ひとつは<飾りじゃないのよ涙は>でだったと思うんだけど、会場の床をゴロゴロゴロゴロ転げまわって、それがあまりに高速だったので、”コンテンポラリーダンサーに勝ってるよ、宮本さん!!”と心の中で謎のガッツポーズして拍手したこと。

もうひとつは、アンコール後のお話コーナーでコバタケさんが「私はすごくシャイな人間なんですけど、最近この人とごはん食べに行くのが恒例になってきまして」、と山崎さんへのマウントともとれる”オレの宮本”発言してたこと(笑)。
肝心のご本人は、歌を歌い終わるとまるで別人のように存在感を消し去っておとなしく立ってたけどね。

最後の一つ。
アンコール曲を歌い終わって捌けていく前の、みんなと手をつないでストーンズ風挨拶をする時の、キラッキラに輝く幸せそうな笑顔。
マジで何万回見てもPriceless(号泣)。
大切な人が幸せでいるって、幸せだね。


このあと色々あって(ライブ後バス停までHちゃんとPさんと走ったけど、私しか東京駅行きに乗れなかったとか。ギリギリ滑り込みセーフで乗れたバスが大渋滞にはまって、東京駅発の中央線終電に乗れるかヒヤヒヤしたりとか)、何とかその日のうちに辿り着いた東京駅から中央線に乗って、やっと一息。電車に揺られながら考える。

宮本さんは、また新しい扉を開けたんだな、と。

昨年末の紅白以来音沙汰がなくて何をしていたのかと思っていたけど、彼はいつものようにたゆまず歌の練習をしたり曲を作っていたりしたのだろう。
歌がさらにうまくなって、声量が前より増して、そこに様々なジャンルを歌いこなす表現力が加わって、まさに無敵になっていた。

一方、私はこのところ仕事が忙しすぎて、文字通り心を失っていた。
毎日起こるトラブル対応で心が真っ黒のネガティブな感情でいっぱいになって、どんな歌も響かなくなっていた。
外出が億劫になっていて、今日のライブのチケットさえ誰かに譲るところだった。

今晩宮本さんの歌を聴いて、心を取り戻すことができた。
また涙することができた。この人の歌は私の生きる糧なんだ。

”心の中に 心の中に 花を咲かそうよ”
”心の花咲かせる、人であれよと”。

…ああ、私も心の花を咲かせる人でありたい。
宮本さんから受け取った花という名の愛を大切に胸に抱きしめ、夜の月を見あげて家までの道を歩いた。

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