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翼を持つ人 ~47都道府県ツアー初日に思うこと~

誰の目にも明白な翼を持つ人がいる。
天高く羽ばたける翼を。
でも翼を持っていても空を飛べない場合があるのだ。
風が吹いてこなかったり、飛ぶ練習が不十分だったり、翼の使い方が分からなかったり、翼が巨大すぎて重かったりして。
そして、あまり高くは飛べないままに命尽きて消えていくのだ。

宮本浩次の場合、翼=才能が巨大過ぎたのだと思う。
デビュー前から、その巨大な翼は誰の目にも明らかだった。
でも天高く飛べなかったのは、巨大な翼をどう御して良いのかわからなかったのだと思う。
たまに高く飛べる時もあったけど、完全に巨大な翼を御したとは言えなかった。
それでもデビューから33年、彼は七転八倒しながら飛ぶ練習をして翼の動かし方を習得しようと休むことなく働き続けてきた。
見守っているファンが涙ぐむ位に、懸命に。

そして2020年、彼は最高の仲間に出会った。
風を吹かせてくれる仲間。
正しい方向に導いてくれる仲間。
飛ぶことだけに集中させてくれる仲間。
疲れた時に鼓舞してくれる仲間。
ソロ活動を通して巨大な翼の御し方も完全に習得した。
全ての条件が揃ったのだ。

今なら飛べる。
誰よりも高く高く。
あなたは、大きな翼を持つ人だから。

さあ、思いっきり天高く羽ばたいて!
翼を持たない私達はあなたを地上から見守ります。
きっと嬉しくて誇らしくて泣いてしまうと思うけど…。


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