家事が苦手だ
朝起きてから、活動的になるまでのスイッチの切り替えにものすごく時間がかかる。
体力を消費する。
そのためのガッツがどうしても湧いてこない時は、朝ご飯を食べて歯磨きをしたら、すぐに二度寝をしてしまう。
朝起きてからスイッチの切り替えをする前にすぐに寝ることによって、再びスムーズに就寝できる。
昼になってから寝ると、うまく寝付けなかったりするから。
朝起きてからなかなか活動的になれないのは昔からで、以前は朝起きたら冷水で顔洗ったり朝シャワーをしたり、自分なりにスイッチを切り替えようとはしていた。
そして家事をしたくないがために図書館に避難して、昼ごはんも食べずに一日中本を読む。
あれはあれで幸せな時間だったとは思う。
体が健康だった頃は、家事にすごく意識がいってた。
言うほど家事をこなしていたわけではないのに、家事の事が一日中頭を離れず、心がいつも落ち着いてなかった。
閉鎖病棟にいた時は、それらの家事から解放されており、目の前の読書やお絵かきに、やたら集中できていた思い出がある。
目標は「家事をそつなくこなすことができる人」なのに、やればやるほど無限に湧いてくる“家事”というものに恐怖していた。
キリがない。
1日が家事だけで終わる。
なんて恐ろしいんだ。
一人暮らしをしていた頃も、週に1度の休みが家事だけで終わることが恐ろしかった。
休日は睡眠と家事しかする時間がない。
室内に洗濯物を干すと、重量で物干しざおが天井から落ちてくる。
寝てる時に、体の上に落ちてきた。
ぐわっ
ああ、どこに干せばいいんだ。
助けてくれる人はいない。
炊きすぎたご飯は炊飯器の中でカピカピになる。
長い間放置していた流し台からは強烈なアンモニア臭が。
おいおいこんなに綺麗な建物なのに、壁になんか小さめのGがいるじゃないか。
破損した網戸から入ってきたのかしら。
あの頃に比べれば、家事にほとんどノータッチな現在は落ち着いていると言える。