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私が尊敬する人

心に余裕がない時、体調を崩している時にブログを書こうとすると、そのまま文章に反映されるものだと思う。

連載してる作家さんとか、完全に体調崩してる状態でお話を考えないといけない時とかあると思うんだけど、どうしてるんだろう。

私が尊敬する人は、私が見つけた当時は、精神的に若干不安定な記事とか退廃的な内容が多かった。

というのも彼は自分が手がけるゲームの制作に、チームと一緒に打ち込んでいる真っ最中。

「ここまで頑張って、もしコケれば…」
という恐怖とか、他人から言われる
「どうせコケる」
みたいな言葉と闘いながら、彼はゲームを完成させた。

そして…そのゲームは世界的に評価されることとなる。

【すごい】としか言いようがない。

彼は目指していた地平に立ったように見えた。

すると…彼が毎日投稿しているブログは途絶えなかったが、内容は
「忙しい」
「忙しすぎて休めない」
「休みたいと言ったけど休ませてくれなかった」
「頑張ってるけど誰も褒めてくれない」
そして
「ゲームは評価されたけど、今年も僕の誕生日は誰も祝ってくれなかった」。

三つ星シェフ、米田肇さんは本の中で、
「有名になるというのは、一つの不幸だ」
と言った。

毎日のブログは今も続いている…内容は主に仕事関連のお知らせ、もちろんそれに打ち込む気持ち。

今まで主だったオタク話も健在だ。

並行して、
「体調が悪いけど休めない、みんなに迷惑がかかる」
「今日も頭が痛い、でも薬をもらいに病院に行く時間がない」
「やりたいことを仕事にできたし、ぜんぶ自分が望んだことだ。でも…」

でも、僕はいま幸せなのか。

こんな人生、頑張るべきなのか。

あの人は間違いなく非凡な能力を持っている、それによってもともとは自殺すら考えていたような人生に、道がひらけた。

そして今、本人が言っているように、
「売れるというのは、仕事が増えるというのとイコール」
ということ…らしい。

「ちゃんと生きてて偉いなあ」って思っちゃったけど、私はきっと彼の苦悩をぜんぜん理解できてないね。

彼は今新しいプロジェクトに取り組んでいるし、社外秘が多すぎてブログには書けないみたい。

ものすごく忙しそうなのは伝わってくるけど、毎日具体的に何を作っているのかまではわからない。

一流のクリエイターとなったことで、彼のアウトプットのステージは、正式に世に出る作品にまで昇華された。

なぜここまで意識しているのか…彼は私が毎日文章を書くきっかけになった人物だから…。

まあそれで、マジに体調を崩してる時に、それをネタにするしかなくなる感覚は、私もあの人もあんまり変わらないのかもなって思ったりね。

ただ最近の、肉体的にも精神的にも切迫した彼を見ていると、
「あんなふうになってみたい」
から、
「あんなふうになれなくてよかった」
に変化した気がする…私の内側の思いが。

本当の意味で幸せになってほしいなあ…あと、やっぱりちゃんと働いてて偉いなあ。

ファンは無責任だから、こういうブログも書く。

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