『FERRARI』観た
『FERRARI』を観たのであった。
重厚なドラマを見せつけられるとね…たいてい私は…話についていけなくなるわけなんだけど、渋すぎるアダム・ドライバーと、正妻である白お姫様、愛人である黒お姫様?
合ってる?
最強の車を作るべく日々邁進するエンツォ。
仕事で大活躍する人…家庭の方は奥様に放り投げ状態だったりで、不仲になって離婚なんてよく聞く話。
しなかったけどね。
白お姫様はだいぶ生活や、旦那がぜんぜん家にいないことに対する不満を募らせている様子だ。
当のエンツォは世界一カッコよくグラサンをかける日々なので仕方ないのであった。
黒お姫様は一言ではいえないキャラで、相当いい味出してたと思う。
まるで利尻昆布じゃないか…。
アダム・ドライバーもここまで貫禄のある役をやってのけると思わなくて、喋るだけで迫力が段違いだ!
レースのシーンは爆音で楽しみましょう。
事故も合わせて、やはり劇場で観るとショック度がハンパないよ!
あれマジ!?
紛れもなく悲劇だあ。
よくあれでダメにならなかったなあ…。
少しだけ、【車を作るとは】とか考えさせられる。
車は普通の人でも簡単に人を殺せるようにできている。
そういう心配が一応無い人に免許が与えられるけど、今日もどこかで車で人が死ぬ。
そんなことは当事者以外は気にも留めず、今日も楽しくドライブだったり、通勤だったり色々する…基本的に車が走れる道が整備してあり、交通マナーをみんなが守り、壊れない信号機、壊れない車、壊れてもすぐに助けが来る社会。
車を成り立たせるには、人間が総出で長い歴史を積み重ねないと実現しない。
そう考えるとなんてクレイジーな発明なんだ。
車の話なんだけど、私が住んでるのは車がないと基本的には何もできないド田舎だ。
大学に入ってからは通学も車だった。
今までで一番ヤバかったのは、大学生の時、かなり見通しが悪い十字路を走っていたら、右から一時不停止の車がちょうどやってきて、私は思わず左にハンドルを切る!
その先にはもちろん壁!
もう一回右にハンドルを切る!
回避!
ギャギョギョギョ!(←タイヤの音)
お互いにぶつかることなく済んだ。
あの時私の反射神経がなぜかキレてなかったら、人生初の事故…あっぶねえー。
あと見渡すほど見通しのいい十字路で、私を一時不停止で切符を切ったあのポリスメン…いや私が悪いんだけど、たぶんあのポリスメン(確実に暇人)の性格の方がきっと悪いよ。
なんてね、それこそ私が一時不停止を反省しないままこれからも運転を続けて、いつか大きな事故につながったかもしれないところを、あの人は未然に防いだ…と考えることもできる…それで授業料7000円なら、安すぎるくらいだ。
一時不停止は一生しません。
そしてあの日のおまえは絶対に暇人だった!
「事故なんて起こすもんか」って思ってる人が事故る。
明日は我が身だ。
私は毎日車に乗る時、【今日こそは事故るかもしれない】と自分に言っている。
『FERRARI』は車ですごい死ぬからね、そういう話になった。