『四月になれば彼女は』
昨日は『四月になれば彼女は』を映画館で改めて鑑賞して(2周目)、素晴らしい映画体験ができたと思う。
観た後もしばらく余韻に浸って現在に至る。
私は『億男』も大好きなんだけど、2作とも原作はノータッチだ。
観た印象では、『億男』は突然いなくなった親友を探して佐藤健が大冒険する話で、『四月になれば彼女は』は突然いなくなった婚約者を探して、各々が大冒険する話だ。
解説サイト読んだ分には、原作に少し脚色が加えられているらしいけど、映像化するにあたってどのようになったのかまでは私は把握してない。
『億男』も学生時代の回想を挟みながら進む。
今作も大学生時代の恋愛、そして弥生ちゃんとの出会いなどを頻繁に行き来しながら話が進むため、私が最初に鑑賞した時は話が正直わからなかった。
2周観て、やっと1周目ではどれくらいわかってなかったのかがちょっとわかる。
映画作品の中には意味のないシーンは存在せず、冒頭で弥生ちゃんがグラスを割ってしまうシーンも、藤代との関係にすでに亀裂が入っていることを象徴するシーンだったりするらしい…作品を通してのテーマは「愛を終わらせない方法」なのか。
藤代が経験したふたつの恋愛が描かれるが、物語の終盤まで藤代はふたつとも愛を手に入れられない。
春ちゃん(破壊的に可愛い)が大学生の時に藤代を選べなかったのはなぜなのか…私はてっきりその時点で春ちゃんの病気が発覚していたからなんじゃないかと思っていたんだけど、ど、どうなのだろう。
藤代を囲む良き友人たちの描写も素敵です。
こういう友人ができたらいいです…すべてのシーンが何かを象徴しているようで、作り込みにため息が出てしまいます。
こういう感動をするために映画館に通っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?