映画『矢野くんの普通の日々』絶対に廃れない文化
…ケガしてる男の子が好きだ…!!!
全力の直球をぶつけてくる上で、きちんと純粋な物語が描かれています。
病名が必要なんじゃないかという気がしてくる心配性の清子ちゃんは、今日も弟と妹の身を案ずる。
この春からクラスメートになった男の子(一目惚れ)の身も案ずる。
彼女の心配性には、ちょっとシャレにならない過去があり…?
身内をいきなり失った人というのは、本当にあれくらいの心配性になりがちだ。
私は死ぬ側だったのですが。
し、しかしピュアすぎる。
矢野くんと羽柴くん(←筋金入りの善人)のやり取りを観て笑わないのはムリだ!
清子ちゃんは「強い女の子」ではない。
想いが制御できない、まだ自立する前の段階。
他のみんながシャンとしてくれてたから、ギリギリで成り立つ恋愛なんだよ!!!
土砂降りの山で紛失した、絶対に見つからないネックレスを探す清子ちゃんはあまりに痛ましい…。
あの…あの…ちゃんとカウンセリングを…とか…そういうことじゃないんだ。
難しいことは考えなくていい。
「普通じゃないふたりが、普通を欲しがる」というテーマは普遍的だ。
人を幸せにする文化は、絶対に廃れない。