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私ときたら…肺ですら惚れさせてしまうとはな…

スピーディーかつリズミカルな流れで、私は旅館みたいな病院の前に立っていた。

今日はね、精密検査編です。

胸のあたりの。
肺の。

私とどうしても結婚したがってる【咳の悪魔】がいましたが、今日は正式に別れを告げる日だ。

あなたとは とくべつなかんけいには なれません。

私が経験してきた中で、最も先進的な病院だ…。

その前にトイレ…病院じゃなく、その横の薬局に行く。

朝イチの時間に薬局に用がある人はいないし、面積も病院より小さいから、トイレを見つけやすい!

病院に入る…一面ガラスになってる方の壁から日光が差し込んでいる…病院って薄暗いイメージあったけど。

というか私が通ってるところは実際に薄暗いんだよ、文句言いたいね!

おねーさん「体温測って、身長と体重測って、ああしてこうして」

手順が完璧に確立されている。

私は経験から、ネックレスと腕時計は外しておく。

あと胸のあたりのボタンも最初から外しとく。

それにしても、気分を落ち込ませないことを大切にしてる病院だ。

みんな体調が悪くて来てるから、そういう人たちが集まって、自然に空気は暗くなる。

それがまあ、病院だろう。

ここは空気が重くない。

ハッタリもまやかしも、とっても大切なものです。

私はそれこそが人生だと思っています。

とかね。

診察も、待合室の電子パネルで番号が表示される!

はじめまして♪

先生「しかし…………ずいぶん慢性化してるんですね………4年とは……汗」

…???

栗「今年の5月くらいからですが…」



なぜか耳鼻科で書いてもらった紹介状が、「令和2年から症状が〜」になってる〜!

そこ間違えんな!!!

さて、改めて咳の原因を探ろう。

今日はそんなに咳は出ないけども。

巨大白ドーナツ再び!

2021年以来ですね。

今日は注射なし


はい、ばんざいして〜肩、これ以上は上がんない?

はい…昔、骨折した後遺症で。

わかった。

CT終わり、廊下を歩いて…さて、全集中。

今から靴ひもを結びます。

左手の指に障害が残る栗にとって、蝶結びがちょっとした難関となっております。

蝶難関っつってね。

ああけっこう出来たわ、慣れですね慣れ!

次の検査、息を全部吐いてから、検査機をくわえて思いっきり吸う。

そしてゆっくりと吐く…この時、強すぎても弱すぎてもいけない。

画面には、風船を持った女の子を池に落とさないようにするミニゲーム!

こんなの


おもしろ〜い!

むずすぎて3テイクほどしました。

検査結果が出るまで、1分の沈黙だ。

…おしゃべりしてえ…。

栗「…いやすっげえ綺麗な病院ですね…初めて来たんですが」

おねーさん「あっああ〜お若いですし…」

患者さんのほとんどは年配の方。

でも流石に私が最年少ってことは…あるの…?

先生「CTの結果を見ましょう」

10秒くらい見る。

「……………とても綺麗な肺ですね…」

プロポーズかな?

栗「よかった…ありがとうございます…」

私はおタバコに興味がないわけじゃないけど、機会を逃しながら今に至る。

おタバコには興味あるけど、煙には興味ないんだ。

先生からは、

何かの病気とか、肺に問題があったりはしない。

安心してください。

風邪の、咳の症状だけを引きずってる状態。

咳止めで様子を見ながら…時間経過で治ります。

心因性…ストレスや気分の落ち込みに脳が反応して、それが咳になることはある。

とのこと。

栗「健康な生活をしてればそのうち治る…というノリですか…」

先生「そういうノリです…笑」

お金の話!

ラウールたちが食べた鰻重くらいで済んだよ。

看護師さんが「よろしければアンケートを」って最初に言ってた。

アンケートもデジタル。

自由記入欄に、思いの丈を書いてみた。

【院内の患者がリラックスできるよう、最大限の工夫が凝らされていると感じました。

ちょっとした飾りや壁の絵画、院内の色彩など、症状の治療には直接関係なさそうなところにこそ、患者はけっこう注目しています。

(私は別の病院で長期入院を経験しました)

病院だからそういうものは必要ないと片付けず、居心地の良い空間作りを徹底しているこの病院は、親しい人にも勧められます。

ありがとうございます。】

ナイスエクスペリエンス!

私ときたら…肺ですら惚れさせてしまうとはな…

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