栗日記 リハビリ編50
今日は整形外科医の通院の日だった。
左太ももの傷はもう少しでふさがる。
前にも言った気がするけど今度こそ本当に治る。
リハビリの人に、もう少し服の着脱などを1人でできるようになるため、練習するよう言われた。
今介助してくれている母や両親に何かあった時のために、独り立ちの準備が必要なんだ。
左腕周りの筋肉がついてきて、リハビリの人からも軽く動かせるようになったと言われた。
お酒飲んでいいかどうかを聞くの忘れてしまった。
最近は少し、よく眠れるようになってきた。
今までずっとなかなか眠れなかったのが嘘だったように、寝付きが良くなった。
放射線治療は神経にも良い影響を及ぼすだか何だかで、もう少し経てば、左腕の親指と人差し指も今より効くようになるかもしれないということだった。
指が効くようになった時のことが想像できない。
飛び降りた日から数えると、もう5ヶ月以上、左腕が使えない生活をしている。
入院してから1ヵ月ぐらいは首から下が全く動かなかった。
不自由とかを通り越して、なぜ生きているのか不思議でならなかった。
お見舞いに来た家族に、
「左腕はもう使えないかもしれない。一生車椅子かもしれない。覚悟しなきゃいけない」
と言っていたりした。
あれからだんだんと、両脚と右手が回復した。
元通りになってほしいとは言わない。
日常生活が送れるくらい、左腕が回復したら、こんなに幸せなことはない。