◉【おもてなしに学ぶ】(茶道家メモVol.18 人を癒す茶道の心)#50
千利休(せんのりきゅう)は、茶道の心得として、「家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて足る事也」と述べたそうです。
必要な分を必要なだけ用意し、茶を点ててまず仏に供え、人に差しあげ、施し、最後に自分もいただく、「利他」の精神がそのまま自分の幸せであるという「自利利他」の心得です。
「知る」とは知識として知っているではなく、「心で理解する」こと。
するべきだと考えずとも、自然にそう在るものだといえます。
人を癒すとは心で感じること。
人を癒すお茶は心で淹れるお茶のこと。
人を癒す茶道は茶湯に心が映るもの。
お茶の世界観を紐解く茶道には自らを整えることにとどまることなく、同じ空間に同じ時を過ごす相手に対する配慮や相手に喜んでもらえるよう、茶人にとっても相手にとっても、一期一会の人格形成の旅路にある人間関係学だと思います。
おもてなしは心身ともに幸せになる為の人間関係学だと感じています。
あなたはどんなおもてなしをしていますか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?