発症[機能性ディスペプシア闘病記-10]
単身赴任で不在にしていた父が帰ってきた。
もはやこの頃、彼に対しての嫌悪感は頂点に達していた。
実家をしばらく留守にする前にも、自転車を盗んで警察に連れられて帰ってきたり、どうしようもない人間だと軽蔑していた。
彼が戻ってきた時も、顔を見ただけで吐き気がした。
また、父があまりに短期離職を繰り返すため、母は家計を安定させるべく資格の学校に通い始めた。
代わりに家事をやる、という名目で祖母が家に出入りするようになった。
元々徒歩5分のところに住んでいたので、同居同然のような