扉のカギ
この世に産まれた時
欲求を満たすために
周りの人に全てを委ね
泣く
次第に動けるようになると
転がって、這って、歩いて
周りの人の手を借りずとも
欲しいものを取りに行く
そうやってどんどん世界は広がっていく
新しい世界の扉が開いていく
次第に扉は簡単に開かなくなる
体当たりをしても
叩き潰そうとしても
びくともしない
扉を開くにはカギが必要になる
カギはいろんな形をしている
誰かと協力するというカギ
カギを探しに旅にでるというカギ
実は自分のポケットに入っていることに気付くというカギ
そもそもカギはかかっていなかったり
押すんじゃなくて、引いたら開いたり
回転ドアだったり
扉に見えたそれは絵だったり
そうやってひとつひとつの扉に仕掛けられた
カギを見つけた時
新しい世界が
やさしく招き入れてくれる
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