いまだに覚えている先生
もう人生半世紀を生きてきているので、学校に通っていた時代というのは
かなり遠い日の出来事になる。
しかし小学校から高校まで、受け持ってもらった担任の先生、というのはなんとなく覚えているものである。
そう考えると「先生」という存在は人の一生において非常に大きなものである、と感じる。
わたしは洋楽が好きだ。洋楽を好きになったからこそ歩んでこれた人生でもある。洋楽を好きになってなかったらきっと違った人生を歩んでいただろう。
その、洋楽を好きになったきっかけというのが小学校4年生のときの担任の先生だ。
先生はビートルズをこよなく愛する人であった。
学校の音楽会で、ビートルズの「オブラディオブラダ」を演奏することになった。
もちろん当時のわたしはその曲を聴いたことがなかった。
先生が「こんな曲だよ」とカセットテープの音源を聴かせてくれた。素敵な曲だと思った。
帰ってから母に「ビートルズの曲をやることになった」と告げたところ、母がめちゃくちゃに反応した。そう、母はビートルズの大ファンであった。
そして家にレコードがあったのである。
それでわたしも一気にハマってしまった。
分からないなりに英語を聞き取ろうとした。聞き取れたものを英語の辞書で調べてみたりした。
そういうことがのちに英語が好き、につながっていく。
その後、中学になって洋楽好きは加速していき、今に至る。
もしあの時ビートルズを聴いていなかったら、
今のわたしはないだろう。
違うわたしになっていただろう。
当時あの先生は多分20代だったと思う。
そろそろ定年になるだろうか。まだ先生を続けていらっしゃるだろうか。
先生に感謝したい。
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