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【デュエプレ】盤面制限の王、《ミラダンテ》【DMPP-27】

どうも。くーぼー(@Soranaki00)です。
27弾環境、今の所絶賛侵略者環境と相成っています。
【バイク】は問答無用で轢いてくるし、《サンマッド》はマナからぶん殴ってくるし、《アダムスキー》は無重力勝利をかましてくるのだから堪りません。
しかし、そんな環境の中でも一際目立つ立ち位置に居る"革命軍のデッキ"があります……

そう、【白単連鎖】の事です。
今回の記事の主役はこの【白単連鎖】を支える2人の未来の王、《時の革命ミラダンテ》《ミラクル・ミラダンテ》
TCGの歴史においては、活躍しなかった、とまでは言わないものの、そこまでパッとした印象のない彼らが、何故デュエプレでは大活躍を見せているのか。その理由について考察していきましょう。

・時よ(物理的に)止まれ!

まず、この2枚の能力がTCGからどう変わっているのか確認してみましょう。

これがTCG版。

プレイス版と見比べてみると、デュエプレに実装するにあたって、《時の革命》の方には『シンパシー:光のコマンド』が、《ミラミラ》の方には素で『ブロッカー』と、攻撃時にもコマンドの攻撃不可が付いた事が分かりますね。

もちろんこれらの強化が躍進における重要な要素である事は間違いありません。
シンパシー能力によって出しやすくなる事で、元々強力だった全体フリーズがより活きたり、《ミラミラ》のような超大型ブロッカーが革命0トリガー使用ターン以降も盤面に残り続ける強力さは言うまでもないでしょう。
その他にも、TCGに存在しなかったこれらのサポートカードが【白単連鎖】デッキの屋台骨を担い、《ミラダンテ》たちが活躍する下地を整えている事も見逃せない要素です。

ですが、そうした『目に見える』強化とは別ベクトルで、彼らの強さを飛躍的に引き上げた"あるデュエプレ独自の要素"の存在に気付いているでしょうか?

そう、その"デュエプレ独自の要素"の正体こそが……

盤面制限

なのです。

これはすなわちどういう事か?
例を挙げましょう。

デュエプレにおいて、『全体フリーズ』はTCGよりも強力な能力です。
それは、あくまで盤面のクリーチャーが1ターン行動不能になるTCGの全体フリーズとは違い、デュエプレの盤面制限の前では『フリーズした生物』そのものが後続の展開を阻害するお邪魔ブロックと化すからです。
この点、なんなら単なる除去よりも強力な妨害能力をフリーズは手にしています。
当然、《時の革命》はこの恩恵を最大限受け取っていますが……

それだけでなく、《時の革命》と同居している《ミラミラ》、こちらにまで盤面制限による影響が波及しているのです。

《ミラミラ》の持つ『革命0トリガー』、この能力の発動をケアする為には、シールドを割り切った上で更に複数枚の《ミラミラ》を越えられる過剰打点を用意する事が求められます。
しかし、盤面制限によって過剰打点を用意する事の難しいデュエプレでは、この革命0トリガーに対する最もプリミティブなケア手段を選択する事が難しくなっているのです。
ましてや、【白単連鎖】というデッキはそこらのデッキよりも盤面のブロッカーによる防御力に秀でたデッキです。このブロッカーたちを越えた上で、《ミラミラ》までケアする事は至難の業でしょう。

それでも、せめて1枚の《ミラミラ》をケアする為に、盤面に打点を並べる事を選択した相手に対して、今度は……

《時の革命》の全体フリーズが襲い掛かります。

そう。
盤面を並べなければ《ミラミラ》を越えられず。
盤面を並べてしまえば《時の革命》のフリーズによる『完全な詰み』が訪れる。

2人の《ミラダンテ》は、自身の能力と盤面制限を利用する事によって、相手に究極の2択を押し付けるコンビネーションを手に入れたのです。

《ミラミラ》によって盾0枚の状況で耐久し、《時の革命》の革命0によって封殺する、という分かりやすいデザイナーズのシナジーの裏側には、このような影のシナジーが生まれていました。

また、盤面制限の活かし方は彼らの『進化クリーチャー』という特性にも関わってきます。

【白単】というデッキの構造上、序盤に『攻撃できないブロッカー』で面を固め、メタ能力や軽減能力を発揮しながら展開を繋げていくという流れが多いですが、この『攻撃できないブロッカー』が後々まで盤面に残り、殴れない生物で場を埋めてしまうデメリットもまた存在しています。
しかし、《時の革命》《ミラミラ》の両方が大型進化のTブレイカーであるという事は、これらに進化する事で大型打点に変換できるという、『"守り"から"攻め"へのスイッチ』を容易にしてくれる事を意味しています。

相手の盤面制限はとことん利用し尽くし、自分の盤面制限は自身の『進化クリーチャー』という性質によってチャラにする。

相対性理論の考え方では、『時を操る事』ができるのならば、それに付随して『空間』すらも操れるようになるそうですが……

そのロジックに則るかの如く、『時を操る力を持つ』2人の《ミラダンテ》の躍進の陰には、盤面制限を自在に操る『空間の力』が存在していたのです


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