限界OL卒業。結婚をきっかけに考えた「私らしい働き方」
忙しい日々と自分の役割
去年の私は、仕事と家庭のバランスにかなり限界を感じていた。夫婦共々正社員として働きながら多忙な毎日。夫はほぼ毎晩夜遅くに帰宅するような生活で、家事は自然と私の担当に。仕事が終わるとすぐ夕食の準備をし、洗濯や掃除をこなす日々だった。
夫が忙しいのは理解していたし、私が家のことをやるのは当然だと割り切っていたつもりだった。でも、どうしても虚しさが残る。私が一生懸命働いても夫の年収には追いつけない。理屈ではわかっていても、どこか不公平に感じてしまう自分がいた。
仕事への疑問と価値観のズレ
そのうえ、当時の仕事にもやりがいを感じられずにいた。会社の方針や仕事内容がどうにも自分には合わず、気持ちがついてこない。休日も仕事のことが頭を離れないのに、それが自分にとって意義あるものではないと感じていたのが一番辛かったのかもしれない。
もし、本当にやりがいを感じている仕事だったら、夫と比べて収入が少なくても満足していたと思う。でも、現実にはそうではなかった。毎日がただ過ぎていくような感覚があって、これが自分の人生なのかと疑問が湧いてきた。
「大事にしたいもの」再発見
そうやって悩む中で、自分が本当に大事にしたいものに改めて気づいた。家族と過ごす時間や、自分の心と体の余裕。それに気づいてからは、夫が稼いでくれているおかげもあり、正社員を辞めて自分のペースで働くという選択をすることができた。
今は愛犬のケアも大切にしている。15歳のおばあちゃん犬を動物病院やトリミングサロンに連れて行ったり、世話をする時間を取れるようになったことに感謝している。去年は時間がなくて全くできなかったけれど、今は自分が「大事にしたいもの」をしっかりと守れている実感がある。
他人と比べない働き方・生き方
ただその一方で、ずっと「これでいいのか?」という思いがあった。他の人たちはフルタイムで2馬力で働いているのに、自分だけがこんな選択をしてもいいのかと、どこか罪悪感が残っていた。
そんな自分に気づいたとき、私は自分の価値基準を見直す必要があると感じた。自分にとっての「正解」とは何だろう?いろんな働き方や生き方があるなかで、結局大事なのは、自分が本当に大切にしたいものを守れる生き方ができているかどうかだと思うようになった。
それぞれの「幸せな形」を見つけるために
もし今、自分の働き方や生活に違和感がある人がいるなら、まずは「自分が大事にしたいことは何か?」を問いかけてほしい。そして、その上でどうしたらその願いを叶えられるかを考え、できればパートナーとも話し合うのが大切だと思う。
私も夫に正直な気持ちを話してみたら、思わぬ発見があった。「こんな風に考えていたんだ」「これは求めていなかったんだな」といった新たな気づきがあり、やはり一緒に生きていくパートナーとは、お互いに話して理解し合うことが一番の幸せなのだと実感した。