そらむぎ通信 No.173 (2021.9)
学校に行ってないおかげで、校長先生になりました
株式会社MARS、就労継続支援B型事業所TERRAで管理者兼、ピアサポーターをしている高橋美久です。
私が自分の様子がおかしいと思ったのは小学校4年の時でした。
学校にいけない、行っても「仲間に入れてもらえない」などの被害妄想が出てきたのです。
そこから、夜中に大声を上げたり、自傷行為をしてみたり、さらに強迫障害など様々な症状が出てきてしまいました。
それからしばらく引きこもりの生活を続けましたが、生きていくことで精いっぱい、夢も希望もなく、自分が30歳の時に何をしているんだろ?と未来を描くことができませんでした。
そして、死ぬ事も出来ず苦しい毎日を何とか続けていた私が20歳になった時に、転機が訪れました。それは同級生の仲間が成人式に誘ってくれたのです。
調子が悪かったものの、振袖を着て髪をセットし、嬉しい気持ちと怖い気持ちと入交ながらも、無事に成人式に参加することが出来ました。
そこから、症状は治まらず何度か入院したものの少しずつ外での活動が出来るようになり、様々なきっかけなどを得て、ひだクリニックのデイケアるえかに通うことになりました。
るえかでの活動で仲間が出来、自分がやったことが認められました。
「自分も出来るかも」そう思えるようになり、様々な活動に挑戦し続けていった結果が、現在MARSでピアサポーターして働くことにつながっていると思います。
MARSでは、デイケアのメンバーだった私が、自分の苦労を武器にして働いています。
ピアサポーターをしていて思うことは、学生時代に「この経験は無意味だ」と思っていたことなどの苦労をした経験が仕事に活かせることです。おかげさまで自分の病気が「ブランド」になりました。
何かのきっかけや少しの勇気、そして出来なかったとしても色々な事に挑戦し続けることで、人生が大きく変わる事があるのだと実感しています。
私は9月からまた新しいチャレンジをします。
「働くピアの学校」というピアサポーターを育成する学校で校長を任命されました。
ピアサポーターと言う名前は全国で広まっていますが、職種として定着していません。
きちんとした技術を身に着け、自分の経験を武器に働くピアになれることを応援していきたいです。ピアの活動を通して当事者もピア自身もリカバリーできるといいなと思います。
悩みを抱えている方へ
先が見えない不安、生きづらさを感じた時、皆さんはどのようにしていますか?心の悩みを相談する窓口がたくさんあります。
もちろん、クリニックでも医師、看護師、相談員などにお気軽にご相談ください。
その他の相談窓口を紹介します
こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-555
自治体によって相談曜日、時間が異なります
いのちのSOS
0120-061-338 毎日12時~22時まで
よりそいホットライン
0120-279-338 24時間対応
チャイルドライン
0120-99-777 16時~21時
18歳までの子どもがかける電話です。
宙麦会&MARSスタッフのバトンリレーのページ
今月は、セントラルパークの桒原さんです
こんにちは。ひだクリニックセントラルパーク外来受付事務担当桒原です
2010年 セントラルパーク開院時よりほとんどこちらで勤務させていただいています。
ご存じのとおりセントラルパークは1Fで外の景色がよくみえます。
春は立派な桜が本当に見事で美しいです。自然と笑顔になれますのでお時間のある方は是非一度みてほしいです。
目の前のベンチには、お散歩途中で休む方がしばしばあるんですが、ここで仲良くなったワンちゃんとほんの一時会うことが日々の癒しになっていたことを思い出します。
ワンちゃんといえば我が家も2代の子を飼っていましたが、この度3代目に初猫ちゃんを迎え入れる事になり1ヶ月半が経ったところです。
猫のツンデレは噂にはきいていましたが凄いですね。甘えてほしくてこちらから近づけば知らん顔。そうかと思えば、え!! 今⁉というタイミングでスリスリ、 ミャーミャー💧でも、そこがまたかわいい💛 これからこの子とたくさん遊んでもらおうと思ってます(笑)
もう一つ、植物を育てるのが好きです。と言ってもいつも失敗ばかりでセンスはないようなんですが、この春もお花や野菜を育てようと仕入れ成長を楽しみにしていたのですが、正直なものです!栄養も最初だけ。ほとんど水やりくらいしかやらないでいたら花は細々、野菜はほっといても育つような茄子とミニトマトしか実らず、元気に育った様を想像していたのでがっかりでした。 植物と言えども日々世話をするのはやはり大変な事です。来年こそはきれいな花畑、美味しそうに実った野菜を食べられることを目指したいと思います。
次のバトンはセントラルパーク小嶋さんに渡したいと思います。
~子育てセミナー ペアレントトレーニング~
小学生から、20歳までのお子さんを持つ親御さん向けのペアレントトレーニングです。発達障害と診断はされていなくても、子育ての悩みを抱えている親御さんと一緒に関わりのヒントを見つけていく講座です。
講師は「つっちー」の名で知られている、全国に引っぱりだこのあの、
土屋徹先生です。土屋先生は、発達障害を始め、関わりに関しての著書を多数執筆されています。その土屋先生に直接受指導を受けることができます。
4月から半年は、シリーズで行いましたが、10月から3月までは、みなさまのお困りに合わせて、関わりにヒントを探していきます。
毎月第1木曜日 18時~セントラルパークにて
詳細は、案内チラシをご覧ください。
東葛圏域ピア交流会
第8回 ピアサポート交流会 ウエブ開催 のお知らせ
10月2日(土)13時半~15時半
申し込み締め切り 9月16日 FAX 電話にてお申込み
お問い合わせ:
社会福祉法人ワーナーホームたんぽぽセンター
TEL:04-7160-1239
FAX:04-7136-1563
院内にもチラシがあります。
ひだクリニックお台場のページ
皆さま、暑さがまだまだ残る秋になりましたが、今年の夏は、あっという間に過ぎ去ってしまった・・・そんな感じの夏でしたね。
ひだクリニックお台場は、今月7日に1周年を迎えます。開院準備と同時にコロナウィルス感染症が日本に上陸してこの一年、この得体のしれないウィルスに翻弄された1年でした。都内での開院は、私たちの予想がはるかに裏切られ、たくさんの嵐と戦う航海の始まりでした。佐々院長を船長として、大海原に漕ぎ出した船は、嵐を乗り切り、なんとか沈没させないように、そして未来につながる航路をつくるためにスタッフ一丸となって航行してきた1年だった気がします。
そのかいもあり、私たちの航海はたくさんの仲間に恵まれて、デイケアのメンバー、外来患者さんに支えられ、今は大きく帆を張って少しだけ景色が楽しめる航海になりました。
また、ここお台場は、コロナ禍の中にもかかわらず、オリンピック・パラリンピックの開催地として無事に何事もなく閉会を迎えました。非常事態宣言中にもかかわらず、必死で自国の期待を背負い走るアスリートたちに大きな勇気をもらい、感動を一緒に感じることができたのもお台場の醍醐味の一つです。
デイケアのメンバーたちは、聖火を観に散歩したり、トライアスロンの選手を沿道から応援したりとお台場ならではのプログラムもたくさんすることができました。
パラリンピックの会場では、パラリンピックの全競技の体験もできてパラリンピック選手のすごさを実感することができました。(写真)
詳しくは、ひだクリニックお台場VINAKAのInstagramをご覧ください。
スタディーシリーズのご案内
9月15日(水)コーチング①
9月22日(水)るえか式心理教育①
9月30日(水)病気を持ちながら働くために
10月13日(水)ADHD
いずれも13時半開始です。
年内の案内チラシがあります。ご覧ください。
*緊急事態宣言中は、日曜日の家族教室の開催は中止となります
10月以降のふぁみりーテーブルの内容は改めてご案内します
【お知らせ】
9月15日(水)13時半~「コーチング①」
9月22日(水)13時半~「るえか式心理教育①」
9月30日(水)13時半~「病気を持ちながら働くために」
10月6日(水)13時半~ひきこもりの家族支援グループ
10月7日(木)15時半~ クローバー家族
10月7日(木)18時~ ペアレントトレーニング
(セントラルパーク)
10月13日(水)13時半~病気の理解「ADHD」
クリニックからのご案内を発信します。
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【編集後記】
コロナ禍のオリンピック・パラリンピックでしたが、多くの感動を与えてくれましたね。当院にも多くのアスリートたちがいます。ピアとして活躍しているスタッフもアスリートなみの活躍をしてくれています。そんな一人のピアからのメッセージが皆さんに届くとよいです(み)
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