そらむぎ通信 No.198 2023.12
今年もやってくれました!! やっぱりすごい Espacio
今年も11月26日埼玉県春日部市ウイングハット春日部にて、ソーシャルフットボール関東大会、関東予選2023が開催されました。
精鋭ばかりの8チームの中で、見事優勝!! 2024年4月、佐賀で開催される全国大会の切符を手にしました。
そして、12月9日は、ガンバ大阪スカンビオカップにも出場。惜しくも1点差で準優勝となってしまいましたが、Espacioの強さを見せてくれました。
ソーシャルフットボールとは、精神障がい者のフットサル大会です。全国に160を超えるチームがあります。クラブチームや地域のチームなどもありますが、Espacioは、ひだクリニックのデイケアのチームです。
デイケアですから、まさに病気や障害を抱えながら、通院し、リハビリテーションの一環としてデイケアに参加しているチームです。
毎年連勝しており、記録を更新してはいますが、メンバーは決して体調が良いばかりではありません。
今も症状に苦しみ、体調がコントロールできない日もたくさんあります。緊張のあまり大会前は眠れない、怖くて会場に入れないなどたくさんの困難を抱えています。
それでも、何とか練習に励み、仕事や事業所への通所、子育てなどをしながら夜や日曜日も練習に励んでいます。大会や遠征があれば、お金も工面しなればなりません。そんな苦労と共に、輝かしい成績があります、そんな彼らを知れば知るほどリスペクトに値します。
今度は全国大会、みなさま是非、応援してください。
Espacioにご興味のある方は、
ひだクリニックデイケアに04-7150-8145
にお問い合わせください。
リカバリーストーリー
「リカバリーストーリー」を掲載します。リカバリーストーリーが皆さんの勇気や希望につながったら嬉しいです。
今月は、ペンネーム 文鳥さんです。
聞いている病名
適応障害 うつ状態
いつ頃からどんな風に病気になったか
40歳手前頃,仕事観の違う方が多い職場に異動したことがきっかけで,人の目が異様に気になったり,人と比較して気分が落ち込んだりするなど,はじめは小さかった不安を自分の中でどんどん大きく育てていきました。
自分らしく仕事をすることができなくなり,自己肯定感は低下の一途。身体にも異常が出始めて適応障害と診断され,3カ月の療養休暇に入ります。しかし,焦りから以前の自分と何も変わらない状態にも関わらず,職場復帰。4か月務めたところで,同じような経路をたどり,うつ状態と診断され,休職に至りました。
大変だった時期のこと
休職して半年くらいは,「家族以外は敵」に思えて,外出するのが恐怖でした。外出しても顔を上げることができず,常にうつむいていました。また文字を読むととても疲れたので,読書ができなくなりました。日中起き上がる気力もない日々が半年ほど続きました。
変化につながった出来事
まず,20年来の親友との再会です。自分のよいところも悪いところも全部知る友人に「あなたはそのままでいいんだよ。」と受容されたことで,病気になった自分自身を初めて受容できたような不思議な感覚を味わいました。
次に,娘の5日間のスポーツ遠征のお世話係をやりきったことです。病気になって初めての集団生活だったのでとても疲れましたが,子ども達の成長する様子に喜びとやりがいを感じ,復職への思いが強くなりました。また,リワークプログラムやトラムでCBTや心理教育を学んだり,達成感から自信がつく出来事を重ねたりしながら,徐々に自己肯定感が上がっていきました。
これまでとこれから
家庭では,これまで「子どもにだけは絶対迷惑かけたくない」という「すべき思考」で,自分を追い詰めていたり,子ども達に理想の母親の姿を見せようと無理したりしていました。でも,「無理している姿より,弱い部分も見せた方が,自分にも子どもの成長にとってもいい」と考え方が変わりました。
仕事では,20代30代と同じようにがむしゃらに仕事をしていて,そんな自分が好きだったのですが,それでは遅かれ早かれ,伸ばし続けたゴムが切れていたと思います。今では「それぞれの年代にそれぞれのよさがある。経験値からある仕事の勘や自分らしさをもっと信じて,肯定しながらやればいい。」と思うようになりました。
皆さんに伝えたいこと
「人生無駄なことは一つもない」仕事と離れた2年間は,私にとって必要な時間でした。それは「今の自分を知る時間」であり「働き方を考える時間」だったからです。自分自身を進歩させる,かけがえのない時間だととらえて,一緒に前向きに進んでいきましょう。
【お知らせ】
12月24日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座
シンポジウム 当事者
1月4日(木)15時半~ クローバー家族
1月4日(木)18時~ ペアレントトレーニング 思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別相談 要予約
04-7157-2269(セントラルパーク)
1月7日「べてる式家族当事者研究」は、お休みです。
1月10日(水)13時半~ スタディーシリーズ病気の理解
発達障害1(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー障害・広汎性発達障害・ADHDなど)
1月14日(日)10時~12時 わいわい講座 肥田院長
1月17日(水)13時半~ コーチング 自己肯定感を高めよう ~自分を信じるということ~
1月21日(日)10時~12時 家族SST
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【ふぁみりーテーブル基礎講座2024年前半予定表】
ふぁみーテーブル基礎講座は、ひだクリニックで行っている「家族教室」です。病気の知識や、患者さんへの接し方を勉強すると共に、ご家族自身が楽になるための講座です。ぜひ、続けてご参加ください。予約は不要です。
1月28日(日)「病気について」 院長 肥田裕久
2月25日(日)「くすりについて」 薬剤師
3月24日(日)「家族として病気に向き合うために」 看護師 木村尚美
4月28日(日)「自立のため社会資源・制度」精神保健福祉士 宮崎りつ子
5月26日(日)「家族の関わりについて」公認心理師 砂川玲子
6月23日(日)「シンポジウム」 当事者
いずれも、第4日曜日 9時半受付開始 10時~12時
【スタディーシリーズ 疾患の理解 2024】
ご自身の病気について多角的に知り、治療に活かすための講座です。ひだクリニック院長がわかりやすくお話します。日ごろの診察室での治療に加え、ご自身の病気を理解することから主体的な治療がスタートします。ご本人、ご家族ご一緒にご参加いただけます。
1月10日(水)発達障害1(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー障害・広汎性発達障害・ADHDなど)
2月14日(水)発達障害2(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー障害・広汎性発達障害・ADHDなど)
3月13日(水)統合失調症
4月10日(水)不安障害・パニック障害
5月8日(水)適応障害
6月12日(水)うつ病・双極性障害 いずれも第2水曜日 13時半~
詳しいことは、院内のチラシご覧ください
【編集後記】
コロナ禍から、日常を徐々に取り戻した2023年でしたね。家族教室もクリニックの行事も少しずつ戻ってきました。やっぱり平常がいいですね(み)
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