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そらむぎ通信 No.177 (2022.1)

新年のごあいさつ

医療法人社団宙麦会 理事長 肥田裕久

みなさま、新年のご挨拶を申し上げます。
2019年の暮れに興った新型コロナウイルス感染症によって、2020年、2021年の生活の変化が余儀なくされてしまいました。昨年末に出現したオミクロン株によってどうもこの生活は2022年も続きそうです。身体への不安は精神的な不安定を招きます。

social distance は、感染予防のためには必須の事項であることに異論はありませんが、眼の前の人間が「コロナウイルスに感染しているのかもしれない」と疑いながら、接しなければならない生活にはストレスが鬱積します。

そんな中、デイケアの縮小や家族教室の中断などがあいつぎ、本来の治療の枠組みが維持できなくなっていきました。とくにまだ五里霧中のご家族は不安が募った事でしょう。受診の機会がへってしまった。なんとなくだけれど外出しにくい。会食も制限される。趣味の時間がなくなってしまった。こういったことは生活に大きな影響を与えます。そんな制限がある日々のなかで、やはり痛感したのはだれかと繋がっていることの大切さでした。

コロナウイルス感染症への国の動向に大きく左右されますが、今年はなるべく通常の開催に持っていきたいと思います。

さて法人グループについてです。2022年いちばんのニュースはMARSが大きく様変わりすることです。リストランテTerraの再開です。主たる場所が新松戸拠点から東松戸拠点になります。防災基準・耐震基準などを考慮したうえで、転居という結論に至りました。

新たな場所へ行くことは冒険でもあるのですが、いっぽう楽しみでもあります。2020年はひだクリニックお台場の開院がありましたが、2021年には施設的な増設は特にありませんでした。今回、2年ぶりの新施設です。ただ建物・箱モノだけを作っただけでは何の意味もありません。そこへ集う人がいないといけないのですが、コロナウイルス感染に気をつけながらリ・スタートしたいと思っています。どうぞ皆さん、ご利用お願いします。

最後になりますが、このような辛く、暗く重苦しい中でも支援の手を止めるわけにはいきません。むしろそういった時世だからこそ、一層の援助の足取りをしっかりしなくてはならないと思います。宙麦会グループは今年もすこしだけですが前進したいと考えています。

みなさんとともに歩み、2023年の、この新年のごあいさつが一層の前向きなお話しになることを祈っております。

株式会社MARS 代表取締役 中田健士

新年明けましておめでとうございます。
昨年はコロナ禍においての感染対策と支援の質の確保と事業運営のバランスを考えながら業務に取り組んできた1年でした。

そのような中でも新しい事業として「働くピアの学校」を開校しました。全国の北は福島県から南は鹿児島県まで7都道府県から25名のピアの方々に参加頂いています。この学校は全12回(月に2回、1回2時間)の講義やグループワークを行いながら、ピアサポートについてオンラインで実践的な学習ができる学校となっています。校長はTERRAの高橋美久さん、副校長はコパスの櫻田なつみさんがMARSのピアを代表して学校運営をしています。これから全国の都道府県でもピアサポート研修が始まり、福祉事業所等に雇用されるピアサポーターが増えていく中で注目されている取組みですので、今年も引き続き必要とされる方々のために実施していきたいと考えています。

そして昨年は、2013年8月より8年3ヶ月にわたり新松戸にて営業をしてきた「お好み焼き屋 焼麦大郎」が2021年11月末で惜しまれながら閉店となりました。一般のお客さんはもちろんですが、宙麦会グループの職員、見学に来たお客さんなどから愛されてきたお店です。お好み焼き屋は閉店となりますが、今後はTERRAの移転先の東松戸の物件に併設された店舗として、今年の春のオープンに向けて準備をしています。この新店舗はドッグカフェとして運営し、菓子製造や物販も行う予定でいます。これまで以上にお客さんに喜ばれるお店として、メンバーが働き活躍できる店として発展していきますので、オープンした際には是非お越しになってください。

今年は会社設立から13年目となります。MARS(Medical and Recovery Service)は、医療と連携して患者さんのリカバリーの為に必要なサービスがあればどんどん開拓して実践していく会社です。流山市の図書館でパン販売を行っていた会社が地域に根付いた複数の福祉サービス事業運営する会社となりました。社員一人ひとりの夢が叶う会社として、次にどのように発展していくのか、苦労もありますが楽しみでもあります。

まだまだ社会情勢は落ち着かない部分もありますが、常に前を向いて前進していきます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

~スタディーシリーズ病気の理解~

2022年実施予定

スタディーシリーズは、日ごろの診療にプラスアルファする学習系のプログラムです。毎週水曜日13時半から本院にて実施しています。

診察室での治療に加え、皆さんの治療に上手に生かしましょう

毎月第2水曜日は「病気の理解」を医師が実施しています

1月13日(水)フリートーク 
(最新治療の情報から日ごろの疑問質問、皆さんの質問にお答えします)

2月 9日(水)リハビリテーションの進め方その1

3月 9日(水)うつ病、双極性障害

4月13日(水)統合失調症

5月11日(水)お薬について

6月 8日(水)フリートーク

7月13日(水)適応障害

8月10日(水)発達障害その1
(自閉症スペクトラム、アスペルガー障害、広汎性発達障害、ADHDなど)

9月14日(水)発達障害その2
(上記 後半)

10月12日(水)リハビリテーションの進め方その2

11月 9日(水)パニック障害

12月14日(水)フリートーク
(最新治療の情報から日ごろの疑問質問、皆さんの質問にお答えします)

「なんでも相談会」のご案内

前回好評でした、なんでも相談会2回目を開催します

当院に通院している方、ご家族、両者ご一緒でも構いません。

「就労について」「リハビリについて」「そのほかの相談」の3つのブースにわけ皆様のご相談をお受けします。

お気軽にご利用ください。

開催日時:2022年1月30日(日)

午前の部 10時~12時の間

午後の部 14時~16時の間

場所:ひだクリニック3階るえかホール

予約不要です。ご自由にこの時間内にお越しください


「なんでも相談会」のご案内

家族教室は、予約制にて実施しています。
04-7150-8145にてご予約ください。
みなさまのお越しをお待ちしております


【お知らせ】

1月12日13時半~ 病気の理解「フリートーク」院長 肥田裕久

1月19日(水)13時半~「コーチング」

1月23日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座(要予約)
「病気について」 院長 肥田裕久

1月26日(水)13時半~「るえか式心理教育」

1月30日(日)10時~12時 14時~16時「なんでも相談会」

2月 2日(水)ひきこもりの家族支援グループ

2月 3日(木)15時半~ クローバー家族

2月 3日(木)18時~ ペアレントトレーニング

主に思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別面談 要予約

04-7157-2269(セントラルパーク)

2月13日(日)14時~15時半 家族懇談会 要予約

 

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【編集後記】

新年あけましておめでとうございます。当法人も17年目となりました。コロナ禍にあり、人と人とのつながりが希薄になりがちですが、メンタルクリニックとして人と人とのつながりを大事に、治療だけでなく支援もできるクリニックでありたいと思います。その懸け橋となるような「そらむぎ」でありたいと思います。単なるお知らせだけでなく、みなさまから愛される「そらむぎ」へ、みなさまからのリクエストもお待ちしています(み)

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