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そらむぎ通信 No.208 2025.1

年頭のご挨拶

医療法人社団 宙麦会 理事長 肥田裕久

みなさま 新年おめでとうございます。
年年歳歳、年月が過ぎるのをますます早く感じています。

さて、ひだクリニックは2005年11月18日に開院しました。早いものでもう20年の年月を数えます。

思い起こせばさまざまなことがありました。株式会社MARSの設立、ピアスタッフの育成・雇用、訪問看護ステーション、ひだクリニックセントラルパーク、ひだクリニックお台場の開院など枚挙にいとまがありません。また第26回日本デイケア学会、第31回日本精神障害者リハビリテーション学会を主催し、たくさんの情報発信もしてきました。 

さて令和7年は巳年です。巳年にふさわしいように新たな段階に「脱皮」できるのかどうかを考えています。令和6年の診療報酬、介護報酬の大幅な改定で、医療機関はかってないほどの締め付けを受けています。日本経済全体や今後の少子高齢化へ突き進んでいく日本の現状を考えたら致し方のないことかもしれません。

しかし、このピンチの中、いままでの支援の行い方を見直し、有益なところは伸ばし、そうではないところを点検しなおそうと考えています。無駄なことをしていないか、画蛇添足になっていないかを確認するよい契機になるかもしれません。

20年前、産声をあげたひだクリニックですが、20年の月日を経て、虎頭蛇尾になっていかないように、もう一度、2回目の産声をあげたいと思います。
 
年初のごあいさつにしてはいささか力の入りすぎたきらいもありますが、多くの方々のご協力がなければ、成し得ないことばかりです。

どうぞ、この1年間、変わらぬご愛顧をたまわりますよう、お願い申しあげます。

株式会社MARS 代表取締役 中田健士

新年あけましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、希望に満ちた初春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から弊社が運営する障害福祉サービス事業にご理解及びご協力を頂き、心より感謝申し上げます。

昨年は、アパルフェ南流山の開設、3年に一度の障害福祉サービスの報酬改定や日本精神障害者リハビリテーション学会第31回東京お台場大会など、様々なことがございました。多くの方のお力添えを頂きながら、事業を進めることができたと感じております。

今の社会の流れとしては、障害者雇用の推進があります。障害者雇用における法定雇用率が2.5%となり、民間企業で働く障害者が67万人を超え、21年連続で最多更新となっている状況です。

こうした社会的な影響もあり障害者福祉サービス事業では、就労移行支援・就労定着支援・就労継続支援B型などは報酬改定においてはプラスの改定となり、マーレ・テララ・コパスでの運営面での後押しとなっています。

一方で、そにあ・アパルフェでは事業所運営が行いにくくなる影響も出ています。具体的には、生活介護事業では利用者さんが事業所に滞在している時間毎で報酬額が変動となる制度に変わりました。

これは生活介護の様な、より多くの支援が必要な利用者さんの支援において、通所している時間のみが評価されることになり、これまで行ってきていた通所以外の時間での支援やひきこもり状態からやっと通所できた方の対応などは報酬に含まれないことになります。

そして、グループホームにおいては、フランチャイズ化で急拡大をした会社による食事代や人員配置等による不正が公となり、グループホームとしての支援の質が問われている状況があります。

様々な社会の動きがある中で、宙麦会グループの障害福祉サービス事業を担っている株式会社MARSとしては、福祉サービスを利用される皆さんが、「安心して人と繫がれる場所」を感じ、「働くことを学び自分の得意な部分で社会に貢献できる人」となるよう、医療との連携をしながら地域の資源も十分に活用し、これからも事業運営に努めて参ります。

結びに、今年一年が皆さまにとってすばらしいものになりますことを心から祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

医療法人社団 宙麦会 副理事長 木村尚美

謹賀新年

みなさま、昨年中は大変お世話になりました。

特に日本精神障がい者リハビリテーション学会では、たくさんのメンバー、ご家族様にご参加いただき、ひだクリニックらしい学会となりました。本当にありがとうございました。

さて、今年のひだクリニックお台場は、新しい先生たちも迎えてやっと週6日の診療を再開することとなりました。今のところはまだまだ予約には余裕がありますのでご紹介していただいてもすぐにご案内できます。

また、池淵恵美先生が4月からは中学生から思春期までを対象にしたプログラム(デイケア登録必要)も予定しております。ぜひ、御紹介くださるとうれしいです。

デイケアVINAKAも4年目となりほとんどが新しいメンバーとなり10代から20代の活気あるデイケアとなっています。今年のボート大会や港区民祭りに向けて走り始めました。

今年12月はお台場海浜公園(クリニック前)の海に日本最大級の噴水ショーができる予定になりました。みんなで楽しみにしています。


それでは、今年が希望いっぱいの素敵な年になりますように・・・

お知らせ

Dream Asia Cup

第一回精神障害者フットボールアジア大会開催決定

大阪堺市 堺市立大浜体育館にて2025年1月14日~18日まで開催されます。

日本体表選手12名のうち4名に、我らがEspacioのメンバーが選出されました。
2018年には、国際大会がローマで開催され、今回は初のアジア大会です。

クラウドファンディングも募集しております。

選手の活躍を応援してください。大会の模様はオンラインでの放送も予定されています。
詳しくは、大会ホームページをご覧ください。 

第39回 2025年前期「ふぁみりーテーブル基礎講座」のご案内


1月26日 「病気について」 院長 肥田裕久 
2月23日 「くすりについて」 薬剤師
3月23日 「家族のかかわりについて」 公認心理師 砂川玲子
4月27日 「家族として病気に向き合うために」 看護師 木村尚美
5月25日 「自立のための社会資源・制度」精神保健福祉士 宮崎りつ子
6月22日 「シンポジウム」 当事者
すべて 第4日曜日 10時~12時です。(9時半から受付開始。)
南流山 ひだクリニック3階です。
予約は不要です。都合により順番が変わることがございます。

このふぁみりーテーブルは、ご家族に最低限これだけは知っておいてもらいたい内容を開院以来ずっと伝え続けてきました。ご家族に方ならどなたでもご参加いただけます。

ご病気のご本人、ご家族、医療スタッフが一緒に同じことを知り、一緒に病気に向かっていけたらと考えています。

連続してご参加いただきたいのですが、時代と共に少しずつ内容の変化はありますが、繰り返しお伝えしています。どの回からでも、抜けても継続してご参加いただけるときっと回復にお役に立てると思います。

【ご案内】
1月19日(日)10時~12時 家族SST
1月26日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座
「病気について」院長 肥田裕久
2月 2日(日)10時~12時 「べてる式家族当事者研究」
2月 5日(水)13時半~「ユーカリ」(ひきこもりの家族支援グループ)
2月 6日(木)15時半~ クローバー家族
2月 6日(木)18時~20時 ペアレントトレーニング
思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別相談 要予約
04-7157-2269ひだクリニックセントラルパーク
2月 9日(日)10時~12時 わいわい講座 
消費者センターからゲストをお招きの予定
2月12日(水)13時半~ ひだ塾 発達障害2
自閉症スペクトラム、アスペルガー障害、広汎性発達障害、ADHDなど

クリニックからの情報を発信します。是非登録ください。

【編集後記】
日本精神障害者リハビリテーション学会、東京お台場大会には、たくさんの皆様にお越しいただきありがとうございました。大盛況に終われました。(み)

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