[日記]多分、身近な人にだけでも話す方がリアルな「力」になる
伝わらないなあ
地味にダメージを受けました。
あかたちかこさんが行っているツイキャスの質問箱をYoutTubeで聞いている時です。
「考え方の違う友人にどう対応するか?」という相談が紹介されました。
相談者ご自身と友人で人権感覚が違う、という。ご友人の多くは、政府批判を冷笑したりジャニ批判をする人を「ヘンナヒト」と考えているということでした。
ご友人たちは、有名私大を卒業し大企業社員や公務員として働いているらしい。
うーん、やっぱりそういう人ら、いてはるねんなあ。。知ってたけど。
ちなみに私の友人にも大企業や公務員の方々がいます。
私は最近、そういった友人たちに会い、少しずつですが考えていることを聞いています。
それは特にここ数年の社会の、ひどい有り様に対する恐怖からでもあるし、あとは世間の人たちはなんで無反応に見えるんだろう、少なくとも私の友人たちはどういうことを考えているんだろうという好奇心からでもあります。
聞いてみると「想像つかない」とか「私は大丈夫な気がする」とか、「全く気にしていなかった(これからも忙しくて気にするのは難しい)」といった反応が多いです。
一方でみんな、私の懸念を否定はしません。
そもそも人を面と向かって否定する人は少ないよ、ということかもしれません。
また私の友人であるくらいだから、理解が広かったり穏当だったり、少し変わっているのかもしれません。
ともかく、そんな友人たちにさえ「ああ、伝わらないなあ」と寂しい気がする私ですから、冒頭の相談者のご友人の話なんかは、本当に、気持ちが重くなります。
みんな、社会の普通の人たちというのは、もうちょっと不正義に敏感じゃなかったっけ?とシンプルに不思議な気持ちにもなります。
そして何より、色々な「影響力のある」人たちがこんなに発信したり活動しているのに、全然その問題意識が広がらないことから、自分自身にも社会にも無力感を覚えます。
冷笑系の方なら「バカだって伝わっているから広がらないんだよw」とか言うかしら。
その方が大きな力
でも、ですね。
多分、こういうことだと思うんだなあ。
みんな社会の問題について「言わなすぎ」なだけなのだと思うんだなあ。
会う人みんなに言う必要はないのですよね。。。
自分の周りの、本当に数人だけでいいと思うのですよね。。。
「社会的立場のための友人」だったら、わざわざ話すリスクを冒さなくてもいい。
まあまあ気心知れた友人と思うのなら、話してみたらいいと思うのです。
意見が違っても、それはそれでいい。
お互いに「どうしてそう思うのか」まで話せれば、本当に上出来。
丁寧に話して冷笑されても、それはそれでいい。
そういう人だと分かって良かった。
マスコミやSNSで大きな影響力を持つとか、「活動」をすることは本当に大切ですが、多分もともと興味がない人には広がるには力が弱いのです。
そうではなく、問題意識を感じた「普通の人」たちが「本当に身近な数人」にだけ話すことができれば、その方がリアルに大きな力になるんじゃないかと思っています。
そして「みんなが身近なほんの数人にだけ話すだけでも、意味があるんじゃないかなあ」ていうことを伝えるのも、意味があるんじゃないかなあと思っています。
こういう局面のとき、1人ひとりが、自分は無意味じゃない、無力じゃないと思えることは、もっとも大切なことの一つだろうと思っています。
あ、ここまで言うと、「言うは易し行うは難し」かしら。。。
おやすみなさい。
[日記]2023年8月20日
タイトル画像について
久々の東京メトロで見つけて心を鷲掴みにされたポスター。
「気にならせる」迫力がすごい。
メッセージ、伝わりそうだなあ。