星杯解説シリーズー基本編
はじめに
今回から、マスターデュエルにおける星杯テーマについての解説シリーズを始めさせて頂きます。基本知識から始めて展開例やデッキ紹介までさせて頂く予定です。よろしくお願い致します。
星杯テーマ概略
星杯は、
下級通常モンスター3体
下級効果モンスター2体
上級効果モンスター1体
リンクモンスター4体
融合モンスター1体
魔法カード2種
で構成される展開系テーマです(※融合モンスターは全く使いません)。
リンクモンスターは墓地へ送られた場合に手札の星杯モンスターを特殊召喚する共通効果を持っています。通常モンスターが展開に絡む事が特徴の一つであり、リンク展開に優れています。
星杯カード解説
・星杯を戴く巫女、星杯に選ばれし者、星杯に誘われし者
星杯テーマの3種の通常モンスターです。それぞれ
レベル2・魔法使い族・水属性
レベル3・サイキック族・炎属性
レベル4・戦士族・地属性
となっています。星杯テーマ内では特にこれらに優劣を付ける要素は有りません。ただし、星杯に選ばれし者は緊急テレポートで召喚権を使わずに出せる事は優秀です。
・星杯の守護竜
リンク状態のモンスターを対象とする効果を無効にし破壊する手札誘発効果と、墓地の通常モンスターを蘇生する効果を持っています。②の効果は純粋に展開を伸ばせる効果として勿論有用です。①の効果は相手の妨害へのケアとして役に立ちます。①の効果を上手く活用してプレイ出来ると星杯使いとしてステップアップ出来るでしょう。
・星杯の妖精リース
星杯モンスターをサーチする効果と、手札・フィールドのモンスターを墓地に送って自己サルベージする効果を持ちます。展開の要である星遺物ー『星杯』をサーチ出来る他、既に星遺物ー『星杯』にアクセス出来ている場合は単純にアドを稼ぐ事が出来ます。
②の効果は星杯の守護竜とのシナジーが強いです。例えば、手札の星杯の守護竜を墓地に送って星杯の守護竜の蘇生効果に繋げる、手札の通常モンスターを墓地に送って星杯の守護竜で蘇生するといった使い方が出来ます。
・星遺物ー『星杯』
星杯展開の要となるカードです。最も重要なのが②の効果で、アドバンス召喚したこのカードが場から離れた時に星杯モンスター2体をリクルート出来ます。リクルート先のリースや星杯の守護竜が更にアドを稼いでくれる為、これ一枚から爆発的に展開を伸ばす事が出来ます。
③の効果は、墓地に送られた次のターンに星遺物カードをサーチ出来る効果です。同名もサーチ出来るので再展開を容易にしてくれます。
①の効果はEXからデッキから特殊召喚されたモンスターを墓地に送る効果です。あまり積極的に使う効果ではありませんが、増殖するGを投げられた時にこのカードのアドバンス召喚で止まって一妨害にする事はあります。
・星杯竜イムドゥーク
星杯モンスターの召喚権を追加する効果
リンク先のモンスターを戦闘時に破壊する効果
墓地へ送られた時に手札の星杯モンスターを特殊召喚する効果
を持ちます。リンク1という出しやすさ、星杯展開の潤滑油となる便利な効果により星杯デッキにおける過労死枠となっています。
このカードの召喚権の追加によって星遺物ー『星杯』のアドバンス召喚するのが星杯の基本の動きです。
③の効果も、素引きやリースのサーチによって手札に抱えた星杯モンスターを場に出す為に雑に使われます。
②の効果はおまけです。
星杯デッキであれば最低でも2枚、出来れば3枚入れたいカードです。
・星杯神楽イヴ、星杯剣士アウラム、星杯戦士ニンギルス
リンク2以上の星杯モンスター達です。正直に言うと、星杯デッキでこのカード達の出番は殆ど有りません。手札の星杯モンスターを特殊召喚出来る共通効果に加え、
神楽イヴはリンク状態での戦闘・効果破壊耐性、及びリンク先のモンス ターの破壊の肩代わり効果
アウラムは墓地の星遺物モンスターの種類の数だけ打点を上げる効果、及びリンク先の星杯モンスターをリリースして死者蘇生する効果
ニンギルスはリンク召喚成功時にリンク先の星杯モンスターの数だけドローする効果、及び自分相手のフィールドのカードを一枚づつ選んで墓地に送る効果
をそれぞれ持っています。
・星遺物の加護
星杯モンスター2体をサルベージする効果、リンク状態のリンクモンスターの戦闘破壊を肩代わりする効果を持ちます。
・星杯の守護竜アルマドゥーク、星遺物との邂逅
星杯デッキで使う事はまず無いので解説は省かせて頂きます。
その他星杯デッキで良く使われるカード解説
・転生炎獣アルミラージ
アドバンス召喚した星遺物ー『星杯』1体からリンク召喚することで星遺物ー『星杯』のリクルート効果を起動する為のカードです。
・星遺物を継ぐもの
死者蘇生に近い効果を持つ星遺物カテゴリの魔法カードです。星遺物魔法の中で最も汎用的な効果を持っており、後述するリイヴからアクセスする事が出来ます。
・星鍵士リイヴ
墓地に星遺物カードがあればリンク召喚できるリンク2モンスターです。デッキから星遺物魔法・罠をセットする効果、リンク素材になった時に対象を取らないデッキバウンスを行う効果を持ちます。
星遺物ー『星杯』を墓地に送ってからこのカードをリンク召喚するのが基本です。①の効果は主にデッキから星遺物を継ぐものをセットしてリンク値を伸ばす為に使われます。①も②も着地狩りされると機能しない為、可能であればリンク状態を作って星杯の守護竜で守りたいカードです。
・トロイメア・ユニコーン
汎用リンク3枠。アクセスコードトーカーの素材になるのが主な役割です。リイヴ→ユニコーン→アクセスの順でリンク召喚して、相手の盤面を壊滅させながらフィニッシュまで持って行くのは後攻の星杯の鉄板ムーヴです。
・アクセスコード・トーカー
言わずと知れた汎用ランク4フィニッシャーです。このカードを出す過程でイムドゥーク、アルミラージ、リイヴ、ユニコーン等の複数の属性のリンクモンスターが自然に墓地に落ちるため破壊効果を連発出来ます。また、リイヴを素材にしてアクセスを出せばリイヴの効果を確実に通しつつアクセスに干渉出来るカードに対処出来ます。
・召命の神弓ーアポロウーサ
言わずと知れた先行制圧用汎用リンクモンスター。展開力さえあれば特に何の素材条件もなしに出せるので星杯においても重宝される。星遺物の加護やアストラムで戦闘破壊を回避する戦術はどこかで使えるかもしれない。
・予想GUY
下級通常モンスターをリクルート出来る魔法。通常召喚権を使わずにイムドゥークを立てられます。そのまま星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚しても通常召喚権が残っているため手数を伸ばしやすいです。
・ピリ・レイスの地図
ライフを半分支払って星遺物ー『星杯』をサーチ出来ます。既に星遺物ー『星杯』を手札に持っている場合は星杯を戴く巫女等の通常モンスターをサーチしても良いでしょう。
・スモール・ワールド
星杯というテーマに属するモンスター達は種族・属性・レベルがバラバラでありながら攻撃力または守備力が0のモンスターが多いため、スモール・ワールドの繋がりが非常に作りやすいです。採用する通常モンスターや手札誘発を調整する事で、ほぼ全てのモンスターからほぼ全てのモンスターをサーチ出来る構築にできる事が多いです。
基本の動き
・初動:通常モンスター+星遺物ー『星杯』
①通常モンスターを通常召喚
②通常モンスター1体でイムドゥークをリンク召喚
③イムドゥークで追加された召喚権を使用して星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚
④星遺物ー『星杯』1体でアルミラージをリンク召喚
⑤星遺物ー『星杯』の効果でリースと星杯の守護竜をリクルート
⑥リースで星杯モンスターをサーチ
星杯テーマの基本中の基本となる動きです。この後は、星杯の守護竜、イムドゥーク、リイヴの効果を駆使して展開を伸ばします。詳細は次回以降の展開解説で見て行きましょう。星遺物ー『星杯』のリクルート先を通常モンスターとリイヴにして、リースで星杯の守護竜をサーチする事も良くあります。
結び
今回はカード解説から基本の動きを説明させて頂きました。次回は具体的な展開ルートを解説させて頂きます。