星杯混合構築解説①スプライト星杯編〜イヴリースロック型〜
はじめに
今回は、スプライトと星杯の混合構築について解説します。スプライト星杯は環境テーマの力を借りてパワーアップしているだけでなく、星杯展開の安定感も上がっており、お互いにしっかりと噛み合っているのを感じます。この解説をきっかけに星杯に訪れた新時代の息吹を感じて貰えれば幸いです。
星杯とスプライトのシナジー
まずは星杯からスプライトに繋げる動きについて解説します。星杯には星杯を戴く巫女や星杯の妖精リースと言ったレベル2モンスターが存在しており、これらを起点に下級スプライトを特殊召喚できます。また、星杯展開によってレベル2モンスターを揃える事が出来る為、ギガンティック・スプライトからブルー→ジェット→スターターと繋げることでスプライト展開が出来ます。次に、スプライト側からはギガンティックを立てられればリースを特殊召喚して星杯をサーチ出来ます。召喚権を残せていれば星杯のアドバンス召喚も出来ますし、そうでなくともリースで星杯を墓地に落とす事でリイヴを召喚できるようになります。
星杯とスプライトを混ぜることで、星杯側は
星杯展開を止められても、スプライト側で動く事が出来る
星杯展開前にスプライト・レッドを立てることで、星遺物ー『星杯』の効果が通しやすくなる
スプライトから星杯に繋げる事も出来る為、星杯展開の安定性が向上する
といったメリットを得られます。スプライトの相方に星杯を採用するメリットとしては
展開力が向上する
アクセスコード・トーカーが出しやすくなり、キルが取りやすくなる
リイヴを使って相手ターンにバウンス出来る
予想GUYが召喚権を使わずにレベル2を出せる為、若干の着地狩り耐性が得られる
等があります。
星杯→スプライト、スプライト→星杯 と双方向にアクセス出来て、両テーマのカードを同時に引けばそのまま出力が足し合わせるなど、混合構築として理想の関係になっていると感じます。
イヴリースロック
スプライト星杯は展開の途中でレベル2・ランク2・リンク2しか特殊召喚出来ない制約(以外、2縛りと呼称)がつく関係上、先行展開の最終盤面は「スプライトエルフ+I:Pマスカレーナ+星鍵士リイヴ」の盤面を基本とします。
ギガンティック・スプライトでイヴリースをリクルートするか、素引きしたイヴリースを星遺物を継ぐもので蘇生するなどすれば、この盤面に加えて相手の場にイヴリースを送り付けることが出来ます。イヴリースを相手の盤面に送りつけると、相手はリンクモンスター以外のモンスターを特殊召喚できなくなります。そのため、相手は展開のためにイヴリースをなんとかしてどける必要があります。イヴリースをどける為に多くのデッキでも取れるような手段が、通常召喚したモンスターと合わせてリンク2モンスターの素材にするか、自爆特攻です。そこでスプライト星杯では、リイヴ、マスカレーナ+1体でトライヒハートを出し、通常召喚したモンスターをリイヴでバウンスしつつイヴリースの自爆特攻を封じます。スプライトエルフの蘇生効果を残したままリンク召喚出来れば、リイヴに墓穴の指名者を当てられてもエルフで蘇生することで回避出来ます。
ただし、このコンボはスプライトを素引きしていないとスプライト展開につなげる事が出来ないという弱点もあります。
先行展開例
スプライト・スターター1枚
①スプライト・スターターでスプライト・ブルーをリクルート
②スプライト・ブルーでスプライト・ジェットをサーチ
③スプライト・ジェットを特殊召喚
④スプライト・ジェットでスプライト・スターターをサーチ
⑤スプライト・ブルーとスプライト・ジェットでギガンティック・スプライトをエクシーズ召喚
⑥ギガンティック・スプライトでリースをリクルート
⑦リースで星遺物ー『星杯』をサーチ
⑧星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚
⑨スプライト・エルフをリンク召喚
➉レベル2星杯モンスター2体をリクルート
⑪リイヴをリンク召喚
⑫リイヴで星遺物を継ぐものをセット
⑬星遺物を継ぐものでレベル2モンスターを蘇生
⑭スプライト・エルフで蘇生
⑮マスカレーナをリンク召喚
⑯スプライト・スターターをセット
相手ターンにスプライト・スターターから下級スプライトの妨害を構える事が出来ますが、その後はマスカレーナでリンク3以上のモンスターを出せなくなってしまうため、マスカレーナのリンク召喚を終えた後にスターターを使うと良いでしょう。
通常モンスター+スプライト・ブルー
①通常モンスターを召喚
②スプライト・ブルー(スプライト・ジェット)を特殊召喚
③スプライト・ジェットをサーチ
④イムドゥークをリンク召喚
⑤スプライト・ジェットを特殊召喚
⑥スプライト・スターターをサーチ
⑦スプライト・スターターでスプライト・レッド(キャロット)をリクルート
⑧スプライト・ブルーとスプライト・ジェットでギガンティック・スプライトをエクシーズ召喚
この時点で、先程の展開の⑤にイムドゥークとレッド(キャロット)がついている状態となっています。そのため、後は同様にして展開することで先程の展開に加えてギガンティック・スプライトとスプライト・レッド(キャロット)を残した状態でターンを返すことが出来ます。
通常モンスター+スプライト・ジェットの初動でも、ブルーとジェットを出す順番が変わるだけで、ほぼ同じように展開出来ます。
レベル2通常モンスター+星遺物ー『星杯』
①通常モンスターを召喚
②通常モンスター1体でイムドゥークをリンク召喚
③星遺物ー『星杯』をアドバンス召喚
④アルミラージをリンク召喚
⑤リースと星杯の守護竜をリクルート
⑥リースで星遺物ー『星杯』をサーチ
⑦アルミラージとリースでスプライト・エルフをリンク召喚
⑧スプライト・エルフでレベル2通常モンスターを蘇生
⑨イムドゥークをリンク召喚
⑩イムドゥークと星杯の守護竜でリイヴをリンク召喚(リイヴを左端に置かないように)
⑪イムドゥークで手札の星遺物ー『星杯』を(リンク先以外に)特殊召喚
⑫星杯の守護竜でレベル2通常モンスターを蘇生
⑬リイヴで星遺物を継ぐものをセット
⑭星遺物を継ぐものでリースを蘇生
⑮レベル2通常モンスターとリースでギガンティック・スプライトをエクシーズ召喚
⑯ギガンティック・スプライトでイヴリースをリクルート
⑰ギガンティックとイヴリースでマスカレーナをエルフのリンク先にリンク召喚
結び
スプライト星杯、いかがでしたでしょうか。星杯デッキとしては非常に安定感の高いデッキとして仕上がっており、星杯の混合構築の中でも最もおススメ出来るデッキタイプだと思います。この記事を見て星杯を手に取る人が生まれる事を祈っております。