貧乏人は大学に行くべきではない

東大学費値上げが批判されている。全くもって遺憾である。
値上げに際して、奨学金の拡充も必要ない。だいたい拡充するならもともと値上げする必要もない。どこのポイントでも手続きを増やすだけで不経済である。
なぜ学費値上げをしなければならないのか。そもそも大学の運営が極めて危ない状況なのである。お金にならない学生を増やしてもしょうがない。
大学は営利のためにやっており、無償ボランティアではないのだ。タダに近い金額で提供できるものではない。

そもそも今の時代に苦学生などという人間はほとんどいない。いくらかは存在するとはいえ、現状奨学金などもあり通学が不可能ということもない。ごくごく一部の人間のためだけに全体の公益を度外視してはならない。

だいいち値上げしなければどうやって諸問題を解決するというのか。今はインフレしている。そういうことをほとんどの人は考えない。税金で賄うにしても財源はどこから持ってくるというのか。皆、じゃあお前がその分を払えと言えばすぐに口をつぐむ。
「貧乏人が大学に来る必要はない」というのは現在の大学側の意思である。
貧乏な学生というのはいるだけで足を引っ張る存在だ。

だいたい貧乏な学生が卒業したあと何をしてくれているか。恩返しに大学に莫大な寄付金を渡すわけでもない。当然のことだと思っている。
それならば多少学力が劣っていたとしても学問に勤しむ富裕な学生を集めた方が運営も豊かになるし、アカデミックの方に多少予算を割くこともできるだろう。
門扉を広げることは大切なことだが、おのおのの人々が身の丈に合った生活を選ぶことも大切だ。大学に行くことだけが何も人生ではない。

忘れてはならないこと、そもそも教育とは贅沢品である。そういった贅沢品が無料に近い金額で手に入るようなことがおかしいのである。
だいたい年に60万円程度は大したことがない。大学に入って真剣に学ぶためにそれぐらいのお金すら払いたくないというのは、いくら苦学生といっても単にやる気がないだけなのではないか。

反対する人々に言っておくが対案が無ければ何を言っても無駄である。現実的な解法がなければならない。でなければ、ただの負け犬の遠吠えのような大学側にさらなる我慢を強いる左翼運動でしかない。


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