「夢のまた夢」第2夜
こんな夢を見た。
四角い箱の中で私はひとり佇んでいる。
中身は見渡す限りのミントグリーンで目の前にある一際目立つステージをスポットライトが照らしている。
ただただぼんやりステージを見つめていると、純白のドレスに身を包んだ女の子が現れた。
ステージに立った女の子は大きく口を開け、さざなみのように歌い始めた。
歌に合わせるようにしてどこからか琴の音が聞こえてくる。
私は彼女の歌を聴き終った後、自分が生きていることを実感した。
またそれと同時に彼女に初めて会った気がしなかった。遥か昔から知り合っていたような懐かしい気持ちになった。
いつの間にか手に持っていたフルーツサンドを拍手の代わりに置くと扉の開く音が聞こえた。
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