朝日新聞Mリーグ 2022-23 セミファイナルシリーズ・開催14日目の放送内容に寄せて
私はまだ点数計算も覚束ない、麻雀荘に足を踏み入れたこともない麻雀初心者ですが、Mリーグの一ファンとして、2023年5月2日開催の朝日新聞Mリーグ 2022-23 セミファイナルシリーズ・開催14日目の放送内容には、どうしても物申したいところがあり、初めてnoteを作成することにしました。
もちろん本記事は無料ですので、もしよろしければ最後までご一読いただければ幸いです。
物申したいこと、それはもちろん巷でも話題になっている「TEAM雷電がファイナルに進出することが確定しているにもかかわらず、番組放送中に正しい情報が出なかったこと」についてです。
雷電のファン(?)からのtweet(削除済のため引用できずですが、発言内容の不備を指摘?)に対して、以下のように松本圭世さんが反論しました。
松本さんのアナウンサーとしての資質の高さについては疑う余地はないですし、いつも取り上げるべきポイントを抑えたインタビューは私も楽しみにしています。
でも、今回については、てへぺろ感覚で仕事をしたことがあるかどうかが問題ではありませんし、Tweetの内容も不適切だと思います。
以下、放送でのインタビューについて一部を引用します。(インタビュアー:松本圭世さん、インタビュイー:TEAM雷電・萩原聖人選手/3分28秒ころから3分57秒ころまで)
松本さんの発言の意図は、KADOKAWAサクラナイツがセミファイナル最終日に超特大トップ(たぶん×2)を叩き出すことによって、TEAM雷電とU-NEXT Piratesの2チームが敗退する可能性がゼロではないということ以外に、解釈のしようがないと思います。
しかしながら、サクラナイツがファイナルに進出する場合には、他の3チームがその分のマイナスを背負うことになりますから、今回のセミファイナルシリーズのポイント状況の場合には、当然、雷電よりも下の順位になるチームが生じます。
また、競技ルールとして、チョンボ発生によるポイントの減算が生じることはあっても、試合結果以外により、何等かのポイントの加算が生じることはないため、雷電のファイナル進出は、雷電の最終戦が終了した5月2日の時点で確定しています。
従って、この松本さんの発言は【そもそもが誤報】であることは明白であり、また、放送番組としてはあってはならない状況、いわば放送事故レベルのものだと思っています。
松本さんがご自身のYoutubeチャンネルにて、
・試合からインタビューまで2分しかない。審判にもスタッフにも確認は試みたが、確定かについては明らかにならず、「ほぼ確定」という言い回しでよいだろうということだった
・上から正確な情報がこなかった以上、私の立場では不正確は発言はできないため、あのような内容になった
・自分の実力不足もあった
というようなことをお話されていたように記憶していますが、(リアルタイムで一部を視聴していました。現在はメンバー限定配信になっており、本記事執筆の際に見直しができていないので、間違いがあったらご指摘いただければ幸いです)そこで問題となるのが、「なぜ、セミファイナル進出チームのうち、2チームが最終戦を打ち終える日に、その2チームのファイナル進出条件についてあらかじめシミュレーションをしていなかったのか」という一点につきます。実力不足というよりはただの準備不足、スタッフの慢心です。
そもそも放送として、現時点の条件についてもわかりやすく実況や解説者から説明なりテロップを入れるなどして、わかりやすく視聴者に説明すべきとも思います。
Mリーグって、プロスポーツ化を目的として設立された、正真正銘の「プロリーグ」ですよね。
例えば、プロ野球。自力優勝の可能性がなくなったと思いきや復活したり、マジックが点灯したり消えたり。複雑ですが、放送中にその条件について取り上げないことはないですよね。
プロサッカーのJリーグの昇格、降格についても同様です。
このように、条件について事前に算出しておくのは当然のことであって、同じプロスポーツリーグたるMリーグのセミファイナル、5年目にして初めて雷電がファイナル進出を決めた記念すべき日に、こんなにもお粗末な放送になってしまったことには、とりたてて雷電のサポーターでない私であってもとても残念な思いをしたので、ユニバースの皆さんが残念がるのは当たり前ですし、批判は甘んじて受けるべきです。(ちなみに、サイバーエージェントの(ごくごくわずかな)株主としても、レベルの低さに怒りを禁じ得ませんでした。これではファンが離れて視聴者数が減り、私の含み損が増えてしまいます……)
ところで、そもそもゴール地点がわからない試合は、条件戦といえるのでしょうか。もっとポイント差が緊迫した状況であれば、ゴール地点が判明しない場合もあるかもしれません。場合によっては、祈って待つ立場にもなり得ましょうが、セミファイナル最終日に試合のない雷電関係者とパイレーツ関係者は、「チームの最終戦を終えた時点で、ファイナル進出を確定させるための条件」については何度も間違いがないか計算して、把握しているはずです。
以下、雷電・瀬戸熊直樹選手のTweetを引用します。
とても、穏便なTweetですね……人気商売であるプロ雀士の宿命でしょうか。
しかるに、Mリーグの実況・解説・審判やその他のスタッフも、プロとして仕事をしているにもかかわらず、その意識に欠けているのではないでしょうか。
以下、審判の梶本琢程さんのTwitterを引用します。
以下、実況の小林未沙さん(当日担当は、松嶋桃さん)のTwitterを引用します。
文句ではなくて批判です。それに、無茶ってなんでしょうか。どうして、お二方とも他人事なんですか。
すでにMリーグは発足から5年目を迎えているにもかかわらず、そして、5月2日の放送は、明らかに【麻雀の競技化】に大失敗している放送内容であったのに、どうしてMリーグのスタッフの一員として、放送内容に不備があったことについて、真摯に謝罪し以降の放送では是正し、もっとよい番組を作ると言ってくださらないのでしょうか。
そもそも、松本さんは2チームの通過確定条件について、放送開始前の段階であらかじめスタッフに確定情報を出すよう要請すべきだったし、仮にそれが叶わないとすれば、インタビュアーとしては自分であらかじめ計算もしておくべきだったと思います。
実況の松嶋桃さん、解説の石橋伸洋さんについても同様です。
これらの計算が、実況、解説、インタビュアーの仕事【ではない】ということは、競技麻雀の放送番組である以上、絶対にあり得ません。だって、放送に実際に声を乗せるのは、基本的には彼らと選手だけじゃないですか。
今回の件は、もちろん松本さんだけに問題があるわけではありません。Mリーグの放送体制の問題です。
インタビュー中、松本さんが、セミファイナル最終日の放送日(正しくは「明後日」)を誤って「明日」と何度も連呼していましたが、すぐに訂正が入らない。選手が訂正しても構いませんが、フロアディレクターが機能していないわけです。
Mリーグの選手・スタッフの皆さんの仲の良さは、ファンとしても嬉しいことですし、Mリーグの放送外でのコンテンツ(YoutubeやTwitter)も楽しみにしています。
ですから、今回、水を差されてしまった立場である萩原選手が、松本さんのフォローをするのもある意味美談だとは思います。
ですが、プロリーグである以上は、ビジネスでしょう?それなのに、あまりにもテキトーすぎませんか。雷電のオーナーやスポンサーから、猛烈な抗議が入っておかしくない状況であることを自覚していないようであることが本当に驚きでした。
チームオーナーだけでなく、スポンサーがいて、視聴者がいてこそMリーグが成り立っていて、番組にクオリティが求められること、そして5月2日の放送ではそれが保たれなかったことについては、関係者は真摯に反省してほしいと思います。
まずは5月4日、朝日新聞Mリーグ 2022-23 セミファイナルシリーズ最終日の放送で、しれっと雷電のファイナル確定について話をするのではなく、きちんと【2日の放送内容の誤りについて訂正されること】を望み、筆をおきたいと思います。