マンガ編集者になるには?仕事内容や向いている人、1日のスケジュールなど徹底解説
マンガ編集者の仕事に興味がある方へ。マンガ編集者になるためのルートや必要なスキルについて学んでみませんか?
「マンガ編集者は具体的にどんな業務を担当するのだろう?」
「自分がマンガ編集者に向いているのか、自信がない」
「マンガ編集者はどんな1日を過ごしているのか知りたい」
そんなお悩みをおもちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マンガ編集者になるための道だけでなく、紙媒体にとらわれない電子マンガやwebtoonマンガ編集者についてもご紹介しています。「マンガが好きだから、マンガに関わる仕事につきたい」という憧れがあるという方も、ぜひチェックしてみてください。
マンガ編集者になるには?
マンガ編集者になるために、特別な資格や免許は必要ありません。
就職先としては、出版社や編集プロダクションに所属して働くことになります。
編集職というと文系のイメージをもつ方も多いかもしれませんが、理系学部からマンガ編集者になっている人も多いです。現場に近い編集プロダクションでは、学歴よりもマンガへの熱量やとがった知識などが重視される場合もあります。
大手出版社は大卒必須の狭き門
大手の出版社への就職を希望する場合、新卒・中途を問わず「狭き門」。学歴の面でも、最低でも大学卒業以上が求められます。
大手以外の出版社は、大手に比べると条件や倍率はゆるやかな傾向にありますが、求人自体が多くないという声もあるので注意が必要です。アピールポイントとして、専門学校やエディタースクールなどで編集の基礎を学んでおくのも選択肢の1つ。また、在学中にインターンとして出版業や編集職の経験を積んでおくのも大きな強みになるでしょう。
webマンガなら学歴・経験関係なし!?
昨今では、インターネット上で読めるマンガや電子書籍、縦読みフルカラーマンガであるwebtoonも注目されています。紙媒体にこだわらないのであれば、インターネットメディアでのマンガ編集者という選択肢も視野に入れてみてください。
マンガ編集者の仕事内容
マンガ編集者は、マンガ家と二人三脚でよりよい作品を生み出す仕事です。具体的には以下のような業務があります。
マンガの作成管理と編集業務
マンガ家とコミュニケーションをとりながら、具体的な修正や改善点を提案します。プロットやネーム、原稿をチェックし、アドバイスをしたり、よりよくするにはどうしたらいいかを一緒に考えます。ストーリーの論理性やキャラクターの表現方法などを確認する場合もあります。
進行管理と調整
マンガの連載スケジュールや〆切、原稿の進行状況を管理をし、〆切に合わせて確実に提出してもらいます。また、チーム内でのミーティングやマンガ家との打ち合わせを密に行うことで、作品の進行状況や方向性について調整を行います。
予期せぬアクシデントへの対応
急な修正依頼や、緊急の問題に対応します。こういった場合、勤務時間・勤務日にとらわれず、フレキシブルに業務にあたる必要がある場合もあります。
マンガ編集者に向いている人
では、マンガ編集者に向いているのはどのようなスキルがある人なのでしょうか。ここでは3つの能力について取り上げます。
①プロジェクト管理能力
マンガ編集者で重要な業務の1つは、〆切にあわせて原稿を納品するための進行管理です。政策スケジュール全体を俯瞰し、適切な指示を出す「プロジェクト管理能力」が問われる仕事であると言えるでしょう。計画を立ててそれに向けてコツコツ作業ができる人、チームでのプロジェクト進行が得意な人は、マンガ編集者の業務に向いているかもしれません。
②マンガ分析力
マンガ家にアドバイスを出したり、よりよい作品にするために改善点を考えたりするためには、「マンガを分析する力」が重要になります。「なぜこの作品はヒットしているのか?」「どんな部分が魅力なのか?」「なぜ自分はおもしろいと感じたのか?」など。マンガのおもしろさを語るのが好きな人は、その熱意が生かせる可能性があります。
「マンガ分析力」について現役編集者が語る座談会の様子はこちらからチェックしてみてください!マンガの読み方・見方が変わるかもしれません。
③コミュニケーション能力
編集チーム内でも、マンガ家とのやりとりでも、大事なのがコミュニケーション能力です。必要な情報を得るためにチームとやりとりできるか?マンガ家が生き生きと働けるように制作進行や業務依頼ができているか?各方面での密なコミュニケーションが求められます。人と関わるのが好き、やりとりを頻繁にすることが苦にならない・楽しいという人はそのスキルを存分に発揮できるかもしれません。
マンガ編集者の1日のスケジュールは?
マンガ編集者の1日のスケジュールをご紹介します。ただし、こちらは一例です。勤務する出版社や編集チーム、時期にもよるので、あくまでも参考としてご覧ください。
9:00 出社
出社し、業務を開始。
メールやメッセージアプリ、連絡チェックやスケジュール確認を行います。各種SNSやニュース記事をチェックし、企画のヒントになるようなトピックを収集したりもします。
10:00 担当マンガ家とのミーティング
担当しているマンガ家とのミーティング。対面で行うこともあれば、オンライン上で実施する場合もあります。連載しているマンガ作品について話し合ったり、進行スケジュールなどについて確認したりし、マンガ家が作品制作に集中できるようサポートします。
13:00 昼休憩
14:00 編集部会議
各編集者が企画を持ち合い、意見を出し合います。編集会議でOKが出た企画は他の部署も含めた会議に提出され、通過すると出版が決定し、準備がスタートします。
15:00 デザイナーに依頼の電話
新刊の表紙に使うカバーデザインについて、デザイナーに修正依頼の電話。色やフォント、タイトルの書き方など、作品のよさが最も伝わるデザインはどれかを検討します。
16:00 原稿のチェック
マンガ家からあがってきた原稿のチェックを行います。
担当している作品やマンガ家の数、スケジュールの進捗によって業務量・業務内容は変わります。
17:00 退社
同じマンガ編集者であっても、紙・web、webであっても横読み・縦読みなどのジャンルによっても業務内容が異なります。
インターネットメディアで掲載される縦読みフルカラーマンガ「webtoon」のマンガ編集者の1日のスケジュールはこちらの記事からチェック!
▼【出版社志望者必見!】ソラジマWebtoon事業部チーム長1日密着
Webtoonとは?
一言で言うと、”縦スクロール+フルカラー”のスマホで読むのに特化した形式を持つマンガのことです。
国内の有名漫画アプリでも、Webtoonの作品は注目されていて、作品数も増えています。最近は国内外問わず、Webtoonを作るスタジオが増えており、2028年までに3兆円規模にまで成長すると言われている大注目の分野です。
その状況の中でソラジマは、編集者全員を漫画制作未経験者から採用し、Webtoonの基礎をゼロベースで学び、吸収できる人材に仕事を任せることで、他社と差別化し、数々のヒット作品を生み出してきました。
▼▼webtoonについてはこちらの記事から!▼▼
ソラジマとは?
株式会社ソラジマはオリジナルのWebtoon(フルカラー縦読み漫画)を制作・配信している、2019年2月設立のエンタメスタートアップです。2022年度は約30作品を公開し、代表作は『傷だらけ聖女より報復をこめて』『かたわれ令嬢が男装する理由』『シンデレラ・コンプレックス』など。約30名のWebtoonマンガ編集者と400名以上のクリエイターが在籍しています(2023.03.01現在)。
2023年3月のシリーズBラウンドで累計調達額は約15億円になり、これまでに株式会社集英社や株式会社小学館、さらにライトノベル編集者・三木一馬氏や放送作家・鈴木おさむ氏らが出資しています。
ソラジマでは、”誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる―。”をログラインに、そして”今世紀を代表するコンテンツを創る―。”をミッションに掲げており、「Webtoon事業」に力を入れています。
さいごに
マンガ編集者になるには、以下のような道が考えられます。
専門的な資格が必須ではない分「よりよい作品を世に出したい!」というマンガへの熱量が非常に重要です。マンガへの愛と知見を活かしながら、マンガ家と二人三脚で作品作りをしたいという想いがある方は、ぜひマンガ編集者を目指してみてください!
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▼▼マンガ編集者について興味がある方はこちらの記事もチェック▼▼
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