未経験から始めた編集職。「5年後、マンガ大賞を獲る」——Webtoon事業部編集者・桝平衣梨
Webtoonのパイオニアとして、順調に業績を伸ばしているソラジマ。業務を拡大していく中で、一緒にでっかい夢を叶えられる編集者を募集しています。
ソラジマの編集者って、他の出版業界の編集者と何が違うの?ソラジマで働くってどんな感じ?
応募する前に、少しでも雰囲気を知っていただこうと、今回は、美容業界から未経験の編集職に転職した桝平衣梨さんにお話をお伺いしました。
ソラジマ、こんな会社です!
ソラジマでは、”誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる―。”をログラインに、そして”今世紀を代表するコンテンツを創る―。”をミッションに掲げており、「Webtoon事業」に力を入れています。
7年働いた美容業界から初挑戦のWebtoonマンガ編集者に
取材担当:桝平さんは中途でソラジマに入社されたそうですが、以前も編集者をされていたんですか?
桝平さん:いえ、私は編集者経験は全くないんです。
前職では7年ほど美容医療の会社にいました。そこで脱毛や整形のクリニックでのカウンセラーや、営業の企画などを担当していたので、編集者として働き始めたのは本当にソラジマに入ってからですね。
取材担当:7年働いた業界を離れて、いきなりマンガ業界に飛び込んだんですか!
何か転職のきっかけというか、マンガ業界で働きたいと思うような転機があったんでしょうか?
桝平さん:30代になって、「前職も一通り頑張ったし、何か新しい仕事をしたいな」という気持ちが大きくなったんです。
それに、前職を選んだのは自分のできることを主体に職を考えたからでした。自分には何ができるだろう、と考えた時に「カウンセリングや営業ならできるかな」と思っての選択で、正直美容がものすごく好き、というわけではなかったんです。
だから、「今度は本当に自分の好きなものを選びたいな」と思って、もともと大好きだったマンガの世界に編集者として挑戦することにしました。
取材担当:なるほど。自分の好きなことを、というのはとても素敵な動機ですね。
では、編集者を目指そうとなってソラジマを選んだのはなぜだったのでしょうか?
桝平さん:まず、Webtoonのスタジオの中から選びたいなという思いがあったんです。
横読みのマンガは、もう市場が醸成されている、完成されている部分が多いイメージを持っていて。
逆に、Webtoonはまだまだ卵の状態だから、新しいことも試しやすいだろうなと。Webtoonならいろいろな固定概念を外した表現もしやすそうだし、それがバズった時に世界へと広がっていく速度もすさまじいものがあります。Webtoonはそうやって最先端で挑戦し続けられる分野なんだ、と知れば知るほどに、この業界でやってみたいという気持ちが膨らんでいきました。
そして、いろいろなWebtoonスタジオから転職先を探す中で、メンバーの働き方を大切にしているんだなと一番強く感じられたのがソラジマだったんです。
取材担当:働き方というと、やはりカルチャーなどの部分でしょうか?
桝平さん:そうです。noteやYouTube(※ソラジマTV)を見ているうち、ソラジマに対する興味がどんどん強くなっていきました。
前の職場はわりとカルチャーが薄い感じで、殺伐とした雰囲気でした。だから、今度は何かに情熱を注げる環境で思いきりやりたいという気持ちがあって、それを叶えられる場所が一番の希望だったんです。
その私の希望と、noteやYouTubeで見ていたソラジマのカルチャーがばっちり噛み合った感じですね。特にYouTubeは会社の実情というか、内部のこともけっこうオープンに見せてくれていたので、実際に働いている姿をイメージしやすかったことは大きかったです。
裁量権が大きいから編集者の判断でスピーディに業務を進めていける
取材担当:今はどういった業務をされていますか?
桝平さん:今は公開するための作品を準備していて、本当に0から物語を作り始めているところです。
流れとしては、まず自分で企画を立ち上げて、その企画が通ったらクリエイティブチームを編成します。クリエイティブチーム編成の際にはコンペといって、「こういう企画があるのですが」と複数のクリエイターさんに声をかけて同じ課題をやってもらい、一番作品と合う方を選出していきます。
ソラジマではクリエイターさん集めは全て編集者が行っているので、その流れの中でどんどんアサインしていく感じです。
取材担当:ソラジマでは作品を完成させるまでの作業を細分化し、線画や背景などを分担する仕組みになっていますよね。
その分たくさんのクリエイターさんにお声がけすることになると思いますが、誰に頼むかは完全に編集者の方の裁量で決められるんですか?
桝平さん:はい。本当に裁量権はかなり大きいので、自分が「この作品にはこの人がいい」と思ったら、上長に確認したりしなくてもその場で決定できます。
ソラジマでは作品公開までの期間をどれだけ縮められるか、どれだけスピーディーに出すかを大事にしているんです。だから、他のスタジオさんだと1年、1年半かけているところを最短で回すことで、半年ほどで作品を発表しています。分担制はもちろん、現場の裁量権の大きさもこのスピード感には欠かせない役割を果たしていると思いますね。
もちろん、実際に公開するに値するクオリティかどうか、ソラジマの作品として出してヒットする可能性があるかどうかを審査する会議はあります。ですが、それ以外の一定のルールに従っているか、といったチェックはあまりなく、編集者一人ひとりに任されています。
取材担当:なるほど。それだけ自分の意思で物事を動かせるとなれば、とてもやり甲斐を感じられそうな環境ですね。
桝平さん:そうですね。最初はただの企画書だったものにキャラクターがつき、それがマンガとして物語の中で動いてくると、すごいものを作っているんだな、と実感します。
それに、クリエイターさんの作品を一番に見せてもらえるので、最初のガチファンになれるというか。もちろん編集者として関わっているんですが、ファンとしての意見も直接クリエイターさんに届けられるので、このキャラのシーンをもっと見たい、という要望も直接反映してもらえる機会があります。そういう意味では、とても貴重な体験をさせていただいていますね(笑)
取材担当:確かに、その経験はマンガ好きとしては代えがたいものがあります(笑)
逆に大変なことや、苦労されたことなどはありましたか?
桝平さん:やはりスケジュールありきで、かつスピードも求められるので、最初はすごく大変でした。
いい作品を作りたいという気持ちと、納期までに完成させなければ、というジレンマに折り合いをつけてベストを尽くさなければいけなくて。ただ、自分が求めているゴールを最初にきちんと定めておくようにしたらスムーズにこなせるようになりました。最終的に得たいものを曖昧にしたまま走らせてしまうと、ずっと悩んでばかりだったり、たくさんの時間を取られてしまいます。だから、こういうものを世に出したいんだ、というイメージを具体的に持つようにしたら、あまりつまづかずに進むようになりましたね。
取材担当:編集者未経験からでもそうやって短期間で適応できているのは、とてもすごいことですよね。
桝平さん:前の職場でマネジメントをはじめ、一通りの業務は経験させていただいたので、社会人として働くベースのようなものができていたのは大きいと思います。
編集者になって変わったのはそこにプラスして、自分の好きなものにビジネスとしてどうやって向き合っていくか、という部分なんです。未経験なので、わからないこともものすごく多いですが、私はもともと枠組みなどがかっちり決まっている出版社さんで勝負するよりも、固まっていないところの方が勝負できそうだな、と思っていたところがあって。実際に、未経験というポテンシャルが逆にウリになる場面もあるので、そこは中途で良かったな、と感じますね。
ソラジマで編集者をしていれば5年後にはマンガ大賞を獲れる手応えがある
取材担当:選択は間違っていなかった、ということですね。
もうすでにしっかり編集者としての手応えを感じられていそうですが、桝平さんは今後ソラジマで達成したい目標などはあるのでしょうか?
桝平さん:マンガ大賞は5年以内には取りたい、と思っています。
Webtoonでマンガ大賞を獲った作品って、まだ生まれていないんです。Webtoonはまだまだ卵の段階だし、横読みマンガの下位互換のように思われている部分もあるかもしれませんが、マンガ好きな人たち、マンガを愛している人たちからも面白いと思ってもらえる作品を作れば、きちんと選ばれるんじゃないかなと。なので、マンガ大賞を獲るためにも私自身が大好きなマンガを作ることが第一の目標ですね。
取材担当:5年という具体的な数字が出てきたのは、どういった理由なのでしょうか?
桝平さん:ソラジマという会社は1年1年がとても速くて、成長スピードもとてつもないです。
だから10年後、とかだともうとっくに超えているような気がして、それで5年でトップまで行こう、というのを目標にしています。それにマンガを読むという体験がスマホになったことで、マンガの世界は大きく変わってきているので、5年で達成は決して不可能な目標ではないと思っています。
取材担当:ちなみに、マンガ大賞の受賞を目指すにあたって、どんなジャンルで戦いたい、といった構想もすでにお持ちなのでしょうか?
桝平さん:いえ、ただWebtoonの特性に合わせた作品作りは今後意識していきたいなと考えています。
本当にWebtoonは水物というか、トレンドが反映されやすいエンタメなんです。だから、今のユーザーさんが喜んでくれているかしっかり向き合うことがとても重要になります。市場にきちんとウケるかどうか、というマーケットインの思考を大前提として、そこへフィットしそうなものに自分が求めているクリエイティブな要素をかけ合わせていく。この作業ができれば、自然といい作品は生まれてくるのではないかなと。
取材担当:そこまでWebtoonの仕組みを分析されているということは、ソラジマに入る前からかなりWebtoonは読み込んでいたんでしょうか?
桝平さん:ソラジマ入社前から、Webtoon作品は好きで結構読んでいました。けれど、ソラジマでは密度の濃い時間がずっと続いていて、時間が過ぎるのがすごく早い。なので、入社前にもっとWebtoon作品を読んでおけばよかったな、と感じています。
もしこれからWebtoon業界で働いてみたいと思っている方は、ひとつでも何かの作品を読んでおくと必ず血肉になって活かせると思います。
私が読んでいたマンガはむしろ古いものも結構多くて、歳の離れた兄や姉がいるので、上の世代のマンガをお下がりでよく読んでいました。もっとも、その経験も無駄にはなっていなくて、むしろそういう横読みのコテコテ王道マンガのエッセンスをWebtoonに持ってくることも実は多いんです。昔の名作を今風にアップデートしたりしている作品も見受けられますし、私のように古いマンガが好きな人もソラジマの中には多いと思いますね。
編集者はどんな経験も無駄にはならないし異業種の経歴も強みになる
取材担当:確かに、ひとつのジャンルにとらわれずに様々な要素をかけ合わせていくことは、クリエイティブな仕事には欠かせませんよね。
桝平さん:はい。それに最近はもともとお医者さんの方がウェブ作家さんになって、すごいヒットを出していたりする例もあります。
私自身が美容業界からマンガ業界へ飛び込んで実感していますが、異業種から入ってくることが強みになることって多いんです。実際、前職の美容系の話も活かした企画も今作っているところなので。それに、私はもともとマンガ好きが高じて、ロマファン(ロマンスファンタジー)の中の人とか、それこそ魔女みたいな生活に憧れていたんですよ(笑)
そのために占いとかも勉強したんですけど、やっぱりマンガってそういうものに通じる世界観がよく出てくるので、編集者として企画を考える時にはかなり役立ちますね。エンタメってどんな経験でも役に立つし、ネタとして使えたりするので、何も無駄にならないなと実感しています。
取材担当:マンガが好きで占いの勉強まで。すると、編集者は桝平さんにとっての天職なのかもしれませんね(笑)
とても充実した日々を送られていると思いますが、編集者にはライフスタイルが一定にならないイメージもあります。そのあたりで大変だな、と感じることなどはありませんか?
桝平さん:クリエイターさんたちからの連絡がいつ来るかはまちまちなので、退勤後に連絡を取ったりすることはありますね。
あと、稼働量も毎日一定というわけではないです。
例えば、成果物待ちの間などは時間が空くことが多いので、稼働量を少なめにしてゆっくりめに起きてメールの返事をしたりとか。逆にたくさん成果物が上がってきた時にはフィードバックをしなければならないので、多めに時間を取ったりします。
このあたりの裁量は、きちんと納期に間に合えばいいという感じで、やるべきことがやってあれば問題ないです。私は、どちらかというと同じルーティンで働くのが苦手なタイプで、どこかで新しいリズムを組み込んだりするほうがやりやすいんです。だから、そういう調整がわりと自由にできるソラジマの編集者は自分のペースで仕事をしやすくて、私的にはかなり働きやすいですね。
ソラジマの温度感に合う人なら未経験からでも編集者になれる
取材担当:働く時間やタイミングまで含めて、ソラジマはまさに桝平さんの働き方に合った環境なんですね。
桝平さんのような働き方をしたい方も多いと思いますが、その上でソラジマに向いている人としてはどんな人物像になるでしょうか?
桝平さん:全社員が「今世紀を代表するコンテンツを創る」ことを目標に働いているので、やはりここにマッチするかどうかはとても重要だと思います。
ソラジマはみんなが本気で夢の実現を目指しているので、掲げているミッションを絶対に達成しよう、と思える人の方が間違いなくお互いに働きやすいです。入ったばかりの方でも、トップの方でも、同じ温度感を持っているので、「今世紀を代表するコンテンツを創る」ことも、架空の夢やお遊びではなくて本気で取り組んでいます。私がソラジマに入る前に抱いていたイメージ通りの環境だったので、同じように考えている方はぜひ一緒に働きたいです。
最後に、ソラジマの編集者を目指している方は、未経験でも全く気にする必要はないということは伝えさせてください。
ソラジマの編集者は未経験の方がほとんどで、みんなでノウハウを分け合いながら試行錯誤しています。なので編集者経験がなかったり、初めてだからという部分はあまり心配する必要はないと思います。本当に、やってみたいなと思ったら挑戦してみていただきたいです。
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未経験・異業種からの転職で現在は編集者としてバリバリ活躍している桝平さん!自分も編集者に挑戦してみたい!桝平さんといっしょに働きたい!そんな想いをもったそこのあなた。ぜひお気軽にご連絡ください。
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・前田儒郎:https://twitter.com/juro_maeda
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