
大人のお絵描き教室で2つの木を描いたはなし
大人のお絵描き教室が
東京で開催されると聞き参加してきました
とっても楽しいWSでした♪
井出武尊先生のつぶやき
ほらね楽しそうでしょ笑
御苑でスケッチしたいだなんて。参加者はどこだー?
— 井出武尊 Takeru IDE (@takeruide33) November 13, 2022
無理ゲーすぎた。 pic.twitter.com/XIdftRHfgV
ちなみに以前おすすめの塗り絵のnoteに
「おかしな塗り絵」を貼り付けさせてもらったのですが
そのおかしな塗り絵をデザインされているのが
井出武尊さんです
大人のお絵描き教室
絵を描く技術よりも深いところにある
見るということと向き合うような
自分と向き合うような…
絵に苦手意識のある人にも
ぜひオススメしたい時間でした
とてつもなくざっくり言うと
(先生はもっと丁寧に教えてくれます)
見る
色と形を抽出する
という取り組みを行ないます
自分の外と中を行き来したり
場を共有する方と呼応したりと
いつも一人で描いてるときとは
全くちがった脳みそが活性化されました
そんな刺激的な一日を
写真など添えて振り返ってみたいと思います
1.見る
まず 「1.見る」の工程です
新宿御苑で2時間ほどスケッチ
部分、線、等身大、に焦点をあてていますね





スケッチなのかわからないのですが
こんな感じのものを持ち帰ることにしました
それは今回モデルとなる
2つの木との出会いがあったからです

松
2-670
への字型がなんとも愉快な子と目があった
滑り台の遊具のようなフォルム
ゆえにこどもたちに大人気
近くであやしい大人が木を描いてても
こどもたちはお構いなしで
滑ったり潜ったりしてくる
さすが滑ることは控えたが
松の枝を潜った
そういえば先生が
スケッチ中のわたしを3度ほど見かけたけど
声はかけなかったと言っていた
松の枝を潜っている場面だったかもしれない
松の枝を潜っている大人なんて
どう考えても変態である
先生は声はかけなかったと言っていたが
あやしすぎて声をかけられなかった
ということではないことを願う
そんな変態なわたしは
松の枝を潜って空をのぞいてみて気づいた
この松はトンネルにもなってるのか
どおりでこどもたちに大人気なわけだ
松のラインをなぞってみたりして
松を持ち帰ることにした
ラインをなぞりながら木の溝を覗きこむと
ちいさな石ころがコロコロと置かれていた
だれかが隙間に隠したのだろうか
宝探しみたいで
ふふふとなったのだった

枇杷
2-738
Yの上に▽をのせた子と目があった
駆け寄り
▽のなかを観察
葉っぱの隙間からこぼれる光は
てきどな大きさを保ちコロコロとしていた
芽キャベツみたいな蕾もコロコロしてて可愛い
深い緑に、黄色っぽい蕾に、白い花
可愛い
▽の頭のわりには
Yの体が華奢だわと思った
どうやって頭を支えてるんだと思い
根元が気になり目を向けてみる
根は地表には出ていなく華奢な印象である
根元がすこし剥けている
縦にすらっと剥げていて木肌がみえる
なんだかヘルシーな肌見せルックみたいだ
ねえさん可愛い
ところでねえさんあなたは誰?
ねえさんは答えてくれない
どうしたものかと諦めかけたが
樹木に詳しくないわたしにも
新宿御苑はやさしかった
説明の看板があったのだ
これでねえさんの名前がわかる
と思いきや質問形式になっていて
名前はめくらないと見えないニクい仕掛け
ドキドキめくってみたら
枇杷
枇杷知ってるぞ
家の近くある木だ
毎日のようにみていたけど
気づかなかったよ枇杷ねえさん
そめてものお詫びにと思い
花や実のこと動物との関わりなど
説明書きをスケッチブックに記した
通りかかった2人組のうちのひとりが
自分の庭にある枇杷の木の話しをしていた
毎年実がなるを楽しみにしていて
わたし枇杷が好きなのよ的なそんな話しだった
枇杷ねえさん
親戚が褒められているよ
枇杷ねえさん
わたしも近所の枇杷をもっと愛でるよ
そして枇杷ねえさん
わたしはあなたを描くよ
そのまま連れて帰りたかったが
さすがに難しいので
幹や葉っぱをフロッタージュして持ち帰った
枇杷ねえさんが大きくて
A4くらいのスケッチブックだと足りないと感じた
木が大きいこと当たり前だけど
フロッタージュするまで気づかなかったのだから
変態でしかない
2.色と形を抽出する
次は「2.色と形を抽出する」の工程です
支持体はA4木製パネル
そこにアクリルガッシュを重ねていきます
樹木との出会いが楽しすぎて
どこを切り取り抽出したいか定まりませんでした
先生に相談して
いくつかの方向性を保ちつつ
描きながら切り捨てていこうと決断しました
それと普段色の話しをしてるわたしですが
今回は色は意識して意識せずに描きました
途中経過


完成したものがこちら


連作にせず
いずれも、木の等身大、木の線、を捉えようと試みた絵
として着地しました
松2-670は「木の奥のほうに隠され封じ込められたキラキラした宝物のようなもの」
枇杷2-738は「木の根元にみつけたヘルシーな肌見せから湧きあがるキラキラした魅力のようなもの」
に惹かれたのだなぁと思います
おわりに
分岐点で迷ったとき
道を外れそうなとき
一人だと挫けそうなとき
先生が具体的に示してくださり伴走してくださるので
ゴールが定まらないながら描きはじめたものを
絵として仕上げることができました
主観なんだけどここのこの感じが好きよなど
井出さんは優しい言葉を選びつつ
わかりやすく伝えてくださるので
それはそれはありがたかったです
気になっていた画材のこととかも
たっぷり伺えて嬉しかったです
ありがとうございました
そして一緒に参加したみなさんの作品は
どれもその人らしさがあり刺激をもらいました
みなさんの作品をみてると
次に描きたい絵の妄想がふくらみました
本当に楽しかった♪
そして企画してくださった
ことえさんありがとうございました
いやぁ〜✨楽しかった〜✨✨
— ことえ (@Kotoe_bohemian) November 13, 2022
ご一緒していただいたみなさま、ありがとうございました💕#大人のお絵描き教室#第2回は春にでも pic.twitter.com/MuoEelhxcx
次回開催の予定もあるようです
興味ある方はぜひ!!
わたしもまた参加したいです☆彡