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サウナと水風呂

一時期、サウナに通っていたことがあった。
サウナの後に入る水風呂がすごいやばかった。
やばい”というのは生命的危険の意味で
普通に考えて、高温のサウナで血管が広がり、低温の水風呂で血管が狭まる
事が人体にどれだけのストレスを与えるのかは歴然としている。
わたしの場合は、8分くらいサウナに入って、シャワーで汗を流した後に
水風呂に歯を食いしばりながらじわじわと入っていっている。
3分くらいは、すごい冷たい。

タイタニックの最後の描写が頭をよぎりながらいつも耐えていた。
水風呂はそれでも19°位ある、タイタニックは氷河がみえていたから氷点下近いんだから、これくらい何のことはないと!
そのあと5~8分くらいすると、体の表面のわずかな空間だけは、温かく感じてくる。もう少しすると頭がくらくらしてくる。初めてその状態になった時は、脱水かな?と思ったけど、いくら水分を摂取していてもその状態は改善しなかったから、きっと酸欠なんだろうなと思った。

水温が低すぎて、酸素が運ばれにくい状態になって、頭がくらくらするんだと勝手に結論づけた。
くらくらしたら一生懸命深呼吸をして難をしのいでいたが、ある時、水風呂から上がった、立ち上がった状態でくらくらがきて、立っていられなかった。滑りやすい足元で転倒したらえらい事になるなと、そこまできてようやく勉強した。

わたしが通っていたサウナは市が経営している、安く利用できる施設だった。だから年配の方が多く利用していた。90歳台の方も結構いた。
年配の方に多く見られたのが、サウナ直後に水風呂になんの躊躇なくバシャんと入浴する方。マナーの良し悪しは別として、江戸っ子ぶっているのかわからないですが、命を削ってるなと感じていました。

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