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自転車で習志野からおばあちゃんちの木更津まで行った話


小学6年生の時

週休二日制になって久しいころ

せっかくなので、自転車でどこか遠出してみたいと思った

自転車はマウンテンバイクがある

当時わたしは、習志野市の谷津干潟の側に住んでいた。


それまでは休みの日と言えば日曜日と祝日だけだったので

それが土曜日まで休みとなったことで何かやってみたいと思っていた

小学校の授業が終わってからも、友人や単独で自転車を使って、色々な所に

行くのが好きだった。


わたしが小学生の夏休みの頃に、自転車で日本縦断する小学生がテレビで取り上げられていたのを見て、「あ~こんな事やってみたい」と思っていた

自転車の後ろにはたくさんの荷物をのせて、地図を見ながらただひたすらに
まっすぐ進んでいく スタンドバイミーの様な、ぼくらの七日間戦争のような、絶対にわくわくするに決まっているそういう事をしたいと思っていた

家族でキャンプにもよく行っていたし、小学校のクラブでは野外クラブというのにも入っていた、当時は知らなかったけど、ボーイスカウトの存在を知っていたら喜んで参加していたんだろうなと思う

父親が好んで毎月購入していた「ビーパル」というアウトドアの本も、見せてもらったり、キャンプ道具を一緒に磨いたり、とにかく家の中でじっとしているより、無心になって取り組めることがわたしには小さいころから好きだったんだと思う。


そう、それで何をしようとしたのかといえば、当時住んでいた自宅から、70㎞位はなれたおばあちゃんちに自転車で行くと決めた。

一応親にも説明したら、あっさりと了解を得られた。
そのおばあちゃんちまではよく車の助手席からみていたから
なんとなくではあるけど道順は覚えている はずだった

とにかく、家の前の道をただひたすらに走っていけばおばあちゃんちには着く予定ではいたが、さっそく高速道路に入り込もうとするわたしを

大きな声で知らせてくれたおじさんに助けられながらも
知っているはずの道の側道をひたすら走っていた

朝早くに出発した時と違い、日差しが強くなってくる
お昼ご飯をたべないといけない頃合いに、小学生が一人でご飯を食べにファミレスに入るのは勇気が必要だったし、コンビニも今の様にたくさんはなかったから、アウトドア屋かどこか飲食店ではないようなお店で、ひもを引っ張るとあったまるお弁当のようなものを購入して、姉ヶ崎の公園で一人食べた記憶がある

その後も、長浦では野良犬に追いかけられて必死で逃げながら、ようやく知っている景色に出会えて、安心感と疲労感とでなんとかおばあちゃんちに自転車でついた思い出でした。

もちろんおじいちゃんおばあちゃんは、まさか孫が自転車でやってくるなんで思ってもいなかったので、体操驚いていました。


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