高齢者の骨折=全機能が低下する
介護施設に入所されているご高齢の方は、一度骨折すると
身体機能があり得ないほどがた落ちしてしまう。
中には、手術や治療リハビリを適切に受ける事で元の状態まで回復してから
施設に戻ってこれる方も稀にはいるが。
ではどれほど身体機能が低下するのかと言うと、今までは自分ひとりで生活を行えていた方が、寝たきりの状態となってしまって食事も排泄にも介助が必要な状況にまでレベルが低下してしまう事が多い。
なので、家族は現状を受け入れられない方が多く見受けられる。
一般の人であってもしばらくの間入院していると体力、筋力は大幅に落ちてしまう。そして意欲も連動して低下する。
だから高齢の方は一般の方比較すると元の筋力も体力もない状態な為、生活の動作に支障が出てきてしまうし、回復能力も低い。そんな状況の為意欲もわきにくい。
そして入院している間はベッド上で何もすることがない(刺激を受けることがない)為、認知症状が現れたり悪化してしまう事もある。認知症状が出ることで、危険認識も低下する為、自身の置かれている状況を認知する事も困難となって、骨折治療中であっても、歩行しようとして再度転倒、骨折をしてしまいやすい。
すると病院側としても身体を固定する等の拘束を行う事となる。(病院は治療を第一に行う場所である為)拘束されている事を認知できない為、暴れる
といった負のスパイラルに陥ってしまいやすい。
もちろん介護施設では基本、身体拘束は行えないので、転倒のリスクも非常に高まってしまう。そうなると元々の身体状況へ戻るといった事は困難を極める。