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何度もバイクを倒していたら起こし方がわかってきたという話
私はこれまで何度もカブを倒している。
砂利道で滑って転んだりしたこともあるが、一番多いのは家の駐輪場にたどり着くまでの難所である。今住んでいる建物と駐輪場までは道路から建物まで細く長い急坂になっていて、スロープと階段とで左右に分かれている。
このスロープで失速したりバランスを崩したりして、リトルカブや購入したばかりのC125を何度も転倒させている。ちなみに、郵便屋さんのスーパーカブは難なく通ることができている。
バイクとともに倒れていると、たまたま通りかかった通行人が助けてくれることもある。しかし、たいがいは自分で起こさなくてはならない。
車体を起こすときは、腕の力だけでどうにも持ち上げることができない。だから、全身を使って引き起こす。腰を落として、膝のバネを使って起こせば持ち上がる。
左側に倒れたときは、起こした後にサイドスタンドを掛けて停めることができるが、逆に右側に倒れたときは起こしたときにバイクを停めることができない。なので、先にサイドスタンドを出しておく。そうすれば、起こした後に左側のサイドスタンドで支えられるので安心だ。
バイクの起こし方を知っているというだけで、安心感は全然違う。ピカピカのキレイな車体と引き換えに、私は倒れてもカブを起こせるという安心感を得た。
バイクは走っていると楽しいけど、停まると非常に重たい鉄の塊になる。ふとしたはずみで簡単に倒れる。頭ではわかっていても、実際に倒してみてようやく実感する。
バイク乗りの方々は、一度は自分のバイクの起こし方を知っておいたほうがいいんじゃないかと思う。