花言葉
花言葉
“花には一つ一つ意味がある”
君は僕にそう教えてくれた。その言葉をもとに、君に届くように、今日こそはも勇気をだした。
毎週金曜日の午後6時。君は僕の働いている花屋にやってくる。男が花屋なんてひかれることも多い。僕だって最初は嫌々だった。両親の始めたこの店を、親に直に継いで欲しいと言われたら断れるわけがない。でも、君がこの店に来たとき、花を笑顔で見る姿に恥ずかしながら一目惚れをした。
金曜日の午後6時、君は今週もこの店にきた。
「今日はどの花がいいかな…?」
そういって、花を見ながら幸せそうな顔をしていた。僕は勇気を出して一歩踏み出す。
「ヒヤシンスなんてどうですか?花言葉はスポーツ…とかですけど。とても綺麗ですよ?あなたによくあいます。」
お世辞はいいからと君は笑った。
「でも、ありがとう。じゃあそれにしようかな!」
僕は君からの返事をうけて、黄色のヒヤシンスをまとめた。
「はい、どうぞ」
と、君に渡す。
「ありがとう、また来るね」
頬を少し赤らめながら、君はそう言い店を出た。
花には色によって花言葉が変わるものが多くある。黄色のヒヤシンスの花言葉は、
“あなたとなら幸せです”
この想いが君に届いていますように。
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小学生の時に描いたやつなので下手です笑