試練
時の流れは無情に過ぎて行くもので。。
とうとう異動の日がやってきました。
はあ~嫌だな...そんな思いしかありませんでした(笑)
でもやるしかないよね~。意を決して初出勤です。
看護師さんたちはみなさんいい感じ。
しかし集中治療室というだけあって周りを見渡せば呼吸器やモニターばかりで色んな音が色んな所から聞こえてくる。
家に帰っても呼吸器のアラームやモニターのアラーム音が幻聴のように聞こえてきます(笑)
患者さんは挿管され誰も喋らない。みんな寝たきりで頭や身体に挿入された管や呼吸器を抜管しないよう手足を抑制されている方ばかり。
私はここでいったい何をすれば良いの?大丈夫か私。。。
それから先輩看護師さんに毎日教えて頂きながら少しづつ仕事を覚えていきました。
がしかし覚えることが多すぎて、、、
まず呼吸器ってどうやって見るの?
モニターもこれどういう波形?
どういう波形が異常?
何のために頭に管を入れてるの?
全てが???な状態でした。
そんな状況でも術後や入院の患者さんは15分おきに血圧等のバイタルサイン測定、意識レベルや状態観察、呼吸器管理、ドレーン管理、排泄管理、栄養管理、服薬管理、保清その他諸々。
ただでさえ頭も身体も心もいっぱいいっぱいなのにこれに追加して急変対応や死後の処置、新たな入院対応、手術や検査出しの準備やお迎え。
無理~~~
でもそこは先輩看護師さん達。年齢も近い看護師さん達が多く、いっぱいいっぱいな私を『何かすることある?』と優しくフォローしてくれる。
年齢の近い看護師さん達とも仲良くなり
行ける人だけ集まっていつも夜勤明けやお休み、酷い時は日勤と夜勤の間に飲みに行ったり、カラオケに行ったり、日帰りのプチ旅行に出かけたり。この頃は若かったなあ〜凄い体力だったと思います。
あっ、日勤と夜勤の間に飲みに行ったのは一回だけです。ごめんなさい。
1〜2時間の何の手当もない残業も当たり前にありましたが、人間関係に恵まれていたから過酷な仕事も乗り越えていけたんだと思います。
というのも私が働いていた職場は、3交代制で日勤(8:30〜17:30)準夜勤(16:30〜1:30)深夜勤(0:30〜9:30)で必ず日勤と深夜勤はセットでした。
日勤で2時間程残業後、帰宅して1〜2時間程仮眠。深夜勤でまた出勤。酷い時は準夜→日勤→深夜→深夜が月に2回等、月の半分程夜勤に入っても手取りで20万行かなかったという何ともブラックな職場なのでした。
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