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指導者(特にスポーツ)の暴言・暴力について

夏前に、中2のむすこと新宿にサッカースパイクを買いに行った時にそこのお店の大学生アルバイト店員さんが相談に乗ってくれました。
そのかたがかつて偶然にもむすこと同じサッカークラブチームに所属していた方でした。
新宿のお店なので、大体住んでいるところが似たようなところだと言うことと、クラブが斡旋してくれているブランドのシャツとパンツを着ていたとこでその店員さんが「ひょっとして」と気付いてくれました。
ほんとその業界と言うか、界隈に入るとその世界は狭いものです。

クラブチーム監督の意外な過去

その時に、クラブチームの代表監督の話になりました。
「私がいた時は厳しくてすごく怖かったです。」と店員さん。
実はぼくは、あの監督に怖いイメージは全くありません、むすこの事も特性等を理解してくれて自由にのびのびとプレイさせてもらっている印象です。
個人の特技や特徴を活かしてもらうために、練習中やプレイ中に指示は出しますが、個別のプレイには口は出さない方です。
できない場合は出来るプレイを要求し、出来る子にはどんどん好きなようにやらせるようなスタンスです。
つまり、自主練や体力作りのノウハウは口頭で教えるけど練習は「自分でやってこい」と言う方針です。
見守ってくれる人だけど、ある意味厳しい環境です。
なので、厳しい怒号や暴力等は全く無縁の方だと思っていました。
監督自身も、中学高校と一貫校でしたが定期テストが無い学校だったそうで、世の中に出るためには何が必要なのか?自分でしっかり考え無くてはいけない、自由なんだけどある意味、自分を左右するのは自分だぞと厳しい状態に置かれるような学校だったそうです。
そんな事が監督自身の基礎となっていて、クラブの方針では「自由さ」「本人の責任」を要求されているのかと思っていました。
ところが、前述の店員さんの話では「厳しくて、すごく怖かった・・・」と聞いてちょっと意外と思ってしまいました。

指導者からの暴力や暴言についての私見

最初に暴力や暴言をする指導者の特徴をぼくなりに想像ですが考えてみました。
特にスポーツですが、暴力や暴言で選手にプレッシャーをかける指導者はかつては多く見られました。
暴力や暴言をしない指導をしないと聞くのはほんの最近だと思います。
ぼくが、部活をしていた時もそうですが、いまだにまだまだ多くいると聞きます。
これは強い立場(監督大人)が弱い立場の選手(こども)を権力を振りかざす事から来るものです。
「自分の成功体験のせいで、ウズウズして怒ってしまう。」
「そもそも指導の仕方がわからなくて、怒ればやったような気持ちになる。」
「怒って指導をすれば気持ちが良い」
「自分も(暴力・暴言を)されたから、それが許されると思っている。」
「指導に口出しする子を黙らせる為」
「勝つ事へのプレッシャーが選手への捌け口になっている」等です。
ほとんどが理性的なもので見られるものではなく、エモい心理的な理由でそうしているのだと想像します。
こうした暴力や怒号はクラブや部活などのブラックボックス内で起こる事です。
最近は行きすぎた指導には第三者が入ってその指導者の分析がする機会が多くなっているようです。
かつては「なんか機嫌が悪い、やべーぞ今日は」と余程酷いことでも起こらないと問題にもならないので、うやむやになってしまっていました。

クラブの監督が変わった理由

じゃあ、何がそう監督を変えていったのか?
ぼくは、世の中の流れで日本のこういった指導の仕方が変わって来たからだと思っています。
「厳しい指導」=「怒る指導」と分かっていたけど、勘違いしていた事を見直すのはいまだ!とやり方を変えることができたのかと思います。
さらに、むすこのクラブの監督はそもそも怒って指導をすることがあまり好きではなく、世の中の流れで自分に戻っただけなのかと考えています。

また、自己研鑽としてサッカー協会の指導者ライセンスをかなり上級のものまで取っていっています、その時にハラスメント等の指導も受けていて模範とならないといけない言っています。
色んな理由はあると思いますが、これまで怒る指導を転換することはこれまでの自分を否定する事になります。
そんなプライドみたいなものを捨てるのはいまさらカッコ悪いと意地になりそうですが、そんな事はなくて良かったと思います。

むすことはうまくやっているようです

彼はサッカー協会のそのライセンスを活かして、今年からとある都内の大学サッカー部のメインコーチに就任しているそうです。
これまでのクラブでの実績を大学に、外部の様子をクラブにも活かすんだと言っています。
むすこはそんな監督の事は何にも言いません。
空気をやたら読める子なのでうまくやってるのかな?
何にも言わないと言うことは良い関係なんでしょうね。


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sorairo555
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